【令和5年度最新版】データでみる千葉県公立入試

千葉県の高校入試
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なまはげおじさんです、こんにちは。

君津のさくら塾のブログへようこそ。

今日は、公立高校入試のお話です。  
 
 
 

英語、大変身

現高1の代の千葉県公立入試のデータが、昨日、県教委のサイトにアップされました。

どんな結果になったのかな?
 
 
 

R5入試の平均点

こちらが公開された平均点についてのデータです。
 

 
5科計は9点のダウン。年を追うごとに下がってます。

教科書が新しくなり、誰もが心配していた英語ですが、いよいよ牙をむいてきました。
 

さて、データを見ていきましょう。
 
 
 

5科計の推移

過去13年分の5科計の推移です。
 

※令和2年度入試までは前期後期制

 
新制度3年目の5科計は 257.7点

下がり続けています。
 
 

受験生の公立離れという言葉を耳にされた方も多いはず。主に中位層・下位層の生徒が、私立高校を単願受験して、1月中に進路を確定させる動きです。

令和2年4月から、私立高校実質無償化がスタートしましたね。その頃から、公立離れが加速しました。

中堅校・下位校で、定員割れが相次いでいるのは、これが大きな原因になっています。公立入試に挑まない。千葉県だけでなく、全国的な動きです。
 

現在の公立入試は、中位層・下位層の受験生がごっそり抜けています。上の平均点のグラフは、そのあたりも考慮して見る必要があります。

つまり、実質的な難易度は相当上がっている、ということ。おそらくH25に近いのでは。

近年の公立入試は、学校の授業内容や定期テストの出題内容とは非常に大きな乖離がある、と考えるべきでしょう。
 
 
 

各教科の推移

次は教科別に見ていきましょう。まずは、毎年ほとんど平均点が変わらない社会から。
 

 
「県教委は、平均点を各教科55点、5科計275点あたりを意識して問題を作っている」と私は考えています。

あまりに平均点が高すぎると上位校の合否判定が大変になりますし、低すぎるとその逆になってしまいますから。

この教科の平均点コントロール、毎年感心させられます。
 
 
 

次は理科。
 

 
理科は、ここ10年で最も平均点が高くなりました。上位校の受検生には、90点台もゴロゴロいたんじゃないでしょうか。
 
 
 

国語・数学・英語です。
 

 
国・数・英の3教科は、ここ数年はっきりと難化しています。

驚かされたのが英語です。初めて平均点が50点を割り込みました。前年度に比べると11.1点も下がったのです。もちろんここ10年で最低です。
 
 
 

各教科について、もうちょっと細かく見ていきましょう。
 
 
 

各教科の傾向

公立入試における教科ごとの傾向をつかむには、得点分布に目を向けるのがオススメです。県教委が得点分布のグラフを公表してくれていますよ。

※以下のグラフの「1%」「2%」という表現は、私が目分量で読み取ったものです。厳密さには欠けますがご了承ください。
 
 
 

まずは、国語。
 

 
美しい左右均等なグラフ。

90点台がほとんどいません。80点以上とれたのは、全体のおよそ1%程度です。

最上位校である県千葉千葉東の受験生でも、80点以上とれた人はそれほど多くなかったはずです。

入試本番で80点台がとれたら大成功、というのが千葉県の国語なんです。
 
 
 

数学も、90点台をとるのが難しい教科です。
 

 
国語よりはマシですが、それでも80点以上は合計5%程度しかいません。難しくなってるんですよ、問題が。

この教科は、いかにミスをしないかという「守備力」が問われました。
 
 
 

3教科めは理科。
 

 
80点以上が全体の26%、そのうち90点台が8%もいます。めちゃくちゃ簡単だったんです。この教科で失敗しちゃったら、取り返せなかったかもしれませんね。

去年のデータも載せますね。
 

 
今年に比べると、去年80点以上を取りにくかったことがよくわかりますね。
 
 
 

4教科めは社会。
 

 
しっかり準備をすれば得点しやすい教科であることは、このグラフが示しているとおり。

上位校受験生なら、本番で80点台はマスト、できれば90点台にのせたい教科です。
 
 
 

最後に英語。

まずは、昨年度のデータをご覧ください。
 

 
千葉県の英語はとてもカンタンで得点しやすく、上位校の受験生の多くが90点台をとる。そんな教科でした。

得点分布のグラフは頂点が2つ。30点台と80点台ですね。いわゆるフタコブラクダ型。中学校の授業の大変さを感じさせるものでした。
 

さて、それがどうなったかというと……
 

 
去年まで毎年あった80点台のヤマが、きれいになくなったんです。フタコブラクダの解消。

2つのグラフをむりやり重ね合わせてみました。
 

 
一目瞭然。

どの塾でも「入試の英語は難しくなるぞ」「この模試の問題より点が取りにくくなるはずだぞ」と生徒に声をかけていたと思うのですが(ウチもそうでしたし)、やはり、でしたね。

非常に難しくなりました。

英語は、もはや楽勝科目ではありません。
 
 
 

最後に5科計です。
 

 
模試や復習確認テストでいつも高得点を連発して、まさに無双状態なんて人でも、入試本番で450点以上とるのは至難の業(しなんのわざ)であることを知っておいてください。

県千葉千葉東なら、400~440点にギッシリ受験生が並んでいます。「思考力を問う問題」であまり大きな差が出ないとしたら、合否を決定するのはわずか数点の差かもしれません。

定期テスト(=通知票の評定)を軽視してる人はいませんか。それは大間違いですよ。
 
 
 

はい、まとめ。 

POINT 千葉県公立入試の傾向
●450点以上はめったにとれない
●国語は80点以上とれたら大成功
●英語はもはや楽勝科目ではない
●上位校なら理科・社会は90点台を目指そう

 
 
 
 
 
以上、千葉県公立入試のデータ特集でした。県教委のデータはコチラ

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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