『作戦会議ウイーク』最終日を迎えたなまはげおじさんです、こんにちは。本日もどうぞお手柔らかにお願いいたします。
さくら塾のブログへようこそ。
今日はちょっとだけ背伸びをして、大学入試についてお勉強しましょう。
3つの選抜方法
大学入試は、大きく分けて3つの選抜方法がありました。
「一般入試」「推薦入試」「AO入試」です。
それぞれどのようなものなのでしょうか。
一般入試
まずは、一般入試。
大学入試と聞いて思い受かべるのがコチラではないでしょうか。1月の共通テスト(旧センター試験)に始まり、2月・3月に各大学でペーパーテストを受けるものです。
高校入試とは違い、『調査書』が合否に関係するようなことはありません。素晴らしい資格を持っていようが、部活動のスターだろうが、当日の得点が低ければ問答無用で落とされます。
ということは、高校の授業に集中していなかったような人でも、入試本番で高得点をとることができれば合格のチャンスがあるわけです。
得点力がものを言う選抜方法ですね。
さて、その一般入試ですが、今年度の大学入試改革の一貫で「一般選抜」と呼称が変更されました。「入試」という表現をすべて「選抜」に変えるみたいです。呼称が変更されても、それ以外は特に変わりません。
推薦入試
推薦入試は、次の3つに分けられます。
①指定校推薦
大学から指定された一部の優れた高校に通う生徒のみが利用できる入試です。合格した場合、必ず入学することが前提です。高校での評定平均や校内活動などが選考の基準を満たし、校内推薦会議を通って学校長の推薦を得ることができれば、不合格になることはほぼありません。
有名大学からの指定校推薦枠があるということは、優秀な高校だとお墨付きをもらうようなものなので、いまや高校にとってステイタス。指定校推薦枠を参考にして高校選びをする人もいるくらいです。
なお、有名難関大学への推薦枠を手に入れるには、高校内での激しいバトルに勝ち残る必要があります。高校の評定は定期テストの得点で決まるので、テストで常に学年トップ争いに加わる必要がある、と考えてよいでしょう。
②内部推薦
これは、大学の系列校や付属校でしか利用できないものです。●●大学附属▼▼高校、のような校名の学校には、内部推薦があるのです。この内房エリアにもありますね。
東海大付属市原望洋 → 東海大
拓殖大学紅陵 → 拓殖大
木更津総合 → 清和大・清和短大
「一般入試を受けずに東海大に進学できるのは魅力的!」と、公立入試をせずに望洋を単願受験する人もいますね。ただ、君津からは結構遠いんですよねぇ……。
内部推薦は、指定校推薦に比べると間口がずっと広いので、利用しやすいです。また、高校の会議を通じての内部推薦になるので、不合格になることはまずありません。ただし、有名難関大学の系列校の中には、学年上位10%以内に入っていないとダメというところもあります。シビアですな。
③公募制推薦
推薦入試の3つめは、公募制推薦。指定校推薦や内部推薦は一部の特別な高校に通っている人にしか利用できませんが、この公募制推薦は誰にでも利用が可能です。2種類あります。
まずは、一般推薦です。調査書の評定平均が、大学の設定した値を超えていたら出願できます。学校長推薦、自己推薦の両方があります。
もうひとつは、特別推薦です。こちらは評定平均ではなく、資格や大会実績が評価されます。これも学校長推薦、自己推薦の両方があります。
3つの推薦入試のうちもっとも利用しやすいのですが、残念ながら不合格になることがあります。ここがほかの2つと違うところですね。並行して一般入試の準備も進めておくべきでしょう。
さてさて。指定校推薦・内部推薦・公募制推薦の3つを紹介してきた「推薦入試」ですが、大学入試改革の一環で「学校推薦型選抜」と呼び方が変わります。学校推薦型、でピンときた方も多いでしょう。新制度では、すべて高校の学校長推薦が必須になりました。「そんな態度じゃ大学に推薦できないぞ」なんて怒られたりするんでしょうかね(笑)。
AO入試
AOとは、アドミッションズ・オフィス(=入学管理局)の略。各大学の学部・学科が求める学生像(=アドミッション・ポリシー)に沿った学生を採用する試験です。アメリカの大学入試制度を参考にして導入されたものです。
選抜において受験生の能力・適性・目的意識などを問うもので、ペーパーテストではなく「志願理由書」「面接」「小論文」などを通して合否が判斷されます。
入試の実施時期が早く、11月には合否が発表されます。きっとクラスのみんなから「いいなぁ」とうらやましがられるんでしょうね。
なお、高校の学校長による推薦は不要です。ですから、広い意味では「公募型の自己推薦」の一種といえるかもしれません。
AO入試も名称が変わります。今年度の大学入試改革の一貫で「総合型選抜」に変更されました。ペーパーテストなしがAO入試の特徴でもあったのですが、「総合型選抜」では学力検査が課せられるようになります。学力検査なしの進学は、大学入学後にいろいろ問題が生じていたようです。
今年からこうなりました
ここまでをまとめると、今年度から大学入試は以下のように変更されます。
中学生とその保護者のみなさんに覚えていてほしいのは、高校入試はあくまでも通過点であるということです。志望校合格はゴールではないのです。高校入学後も学習は続いていきます。
コツコツと努力していける人であれば、大学進学への道は開かれているのです。
以上、大学入試についてのお話でした。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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