県教委、公立高校がピンチであることにようやく気づく?

千葉県の高校入試
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支部総体に挑んでるさくらっ子、がんばれー!こんにちは、なまはげおじさんです。

君津のさくら塾のブログへようこそ。

今日は千葉県民向けのお話。
 
 
 

県教委、重い腰を上げる

あのー、どなたか7月26日(月)の午前中に時間のある方はいらっしゃいませんか。

県教委が、千葉市にある千葉県教育会館で(遠い……)、ちょっと気になる懇談会を開くらしいんで、どんなお話になるか聞いてきてほしいんですよ。

タイトルは、『第1回次期県立高校改革推進プラン策定懇談会』。

なんでも、「県教育委員会は、今後、令和4年度以降の県立高校改革に関する基本的な考え方を検討する」のだそうです。
 
 

いやぁ、驚きました。
 

県教委、危機感あったんだ

 
あんまりにものんびりしてるので、県教委は何も感じていないものだとばかり思ってました。

県教委、危機感あったんだ。
 
 
  

この春をふり返ってみましょう。

令和3年度千葉県公立入試、

現高1の代ですね。

全日制公立高校126校203学科のうち、69校103学科が定員を満たすことができず、2次募集を行いました。

公立高校の半分以上が定員割れ

受験勉強なんてやらなくても合格できちゃうという残念な公立高校が、県内のいたるところに出現したんです。

選り好みをしなければ、誰でも公立高校に進学できる時代の到来です。親の世代では考えられないですよね。まさに異常事態。
 
 
 

この状況の何がまずいかについて、以前このブログでまとめました。手直しして再掲します。
 

こうなるともう、高校入試のための通塾なんて必要ない。半数以上の公立高校が定員割れになるのだから。高望みしなければ、努力しなくても公立高校に入れる時代。
補習塾の先生が頭を抱えてそう。 

また、滑り止めに地元私立校を受験しよう、という受験生も減ってくるかもしれない。半数以上の公立高校が定員割れになるのだから(2回目)。私立高校の受験料の節約。
私立高校の先生方が頭を抱えてそう。 

公立高校自体も大変になる。
基礎学力が不十分のまま、机に向かった経験もないような生徒ばかりになる。これまでと同じレベルの授業をしようにもついてこられなくなるのだから、授業の質は下がる。大学進学実績もズルズル下がっていく。授業や大学進学実績よりも心配なのは、学習意欲に乏しい生徒が集まることによって生じる、学校の「荒れ」。中途退学者数の増。
公立高校の先生方も頭を抱えてそう。 

公立高校についての心配は、そのまま中学校にもあてはまる。
勉強しなくても、何なら先生方の言うことすら聞かなくても、結局は公立高校に進学できるんだ、なんて中学生が増えそうでコワイ。実際、最近の中学校には、授業を寝て過ごしたり、騒いで迷惑をかけたりする輩が増えている。真面目な生徒が居心地の悪さを感じ始めている。
中学校の先生方も頭を抱えてそう。

 
↑ これ、3月のブログです。

ここに来てようやく県教委が重い腰を上げる気になったのを見て、冒頭のつぶやきに至るわけです。
 

県教委、危機感あったんだ

 
いやぁ、遅くないですか?

もう7月も後半ですよ。

コロナ対応やらGIGAスクールやらで大変だったのはわかるのですが、4月中にはこういう懇談会を開いて、遅くとも6月にはこういう改革をしますよってアナウンスしなきゃでしょ。

のんびりしてんなぁ……。
 
 
 

コホン。

さて、『懇談会』は以下の内容だそうです。

(1)資料説明
 ア 国の方針・他県の取組等
 イ 現行プランの評価状況
 ウ 今後の生徒数の推移と県立高校の適正配置
 エ 基本的な考え方、改革の方向性(イメージ)
(2)意見交換

合併や廃校を進めていくことになるのかな。

資料、見たいなぁ……。
 
 
 
 
 

以上、県教委がようやく重い腰を上げたというお話でした。

県教委のみなさん、どうか、もうちょっとスピード感を持って改革を進めていただけないでしょうか。かなりまずい状況になりつつありますよ。

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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