【令和3年度】2次募集 合格発表のようす

千葉県の高校入試
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 花粉に今年も大敗を喫したなまはげおじさんです、こんにちは。

 君津市のさくら塾のブログへようこそ。

 今日は2次募集のお話、最終回です。
 
 
 

2次募集 合格発表のようす

 今年の2次募集は過去最大級。

 募集人員は驚きの 1937人。

 192人が受検し、

 合格者数は 179人でした。

 ……今年も、「あえて」不合格者を出してきましたね。
 
 
 

千葉県の2次募集はキビシイ

 他県では、「2次募集は定員割れしているなら原則全員合格」となるところが多いようですが、ここ千葉県ではそうはなりません。

 合否判定の職員会議でいろいろ話し合いが行われたのでしょう。今年も私たちにキビシイ現実を突きつけてきました。コチラです。
 

 
 受験生の目線では、
 「2次募集なのに?」
 「まだ新入生の席は空きがあるのに?」
 「なぜ私は不合格なの?」
 と疑問が生まれることでしょう。疑問どころか全否定されたような気持ちになりはしないでしょうか。うーん、教育的に良くないんじゃないかなぁ……。

 私はね、県教委は明文化された『合否判定のガイドライン』を作成してホームページで公開するべきだ、って思うんです。
 例えば、
「以下のときには、定員割れでも不合格とする。
 ①複数の面接官による面接等で、学習意欲や進路目標が感じられなかった場合
 ②当該学科の求める学力に達していない場合
 ③……」
 といった具合に。

 事前にそういった基準が示されていれば、キビシイ現実を突きつけられても、また前を向いて歩き出せるようになるのではないでしょうか。
 県教委の中の人、いかがでしょうかね。

 上のリストについてコメントを1つ。 
 下総は2年連続の「2次募集・合格者ゼロ」です。次年度の第4学区の受験生のみなさん、頭の片隅にこのことを入れておいてくださいね。
 
 
 

募集を減らすかも?

 さて、次の話題。

 2次募集を終えたので、4月の新入生の数が確定しました。
 ごくまれに、合格したのに進学しないケースもありますが、今日はそれについてはふれずに話を進めます。

 昨年8月19日に、県教委は各校各学科の募集定員を発表しました。これは言い換えると、「これだけの地域の需要があるだろうから、今年は新入生用の座席を●●人分用意しました」、という数字です。お店がお客さんの数を予測して仕入れ業者に発注するようなイメージですね。

 新入生の数が確定した今、県教委の見込みが大きくハズレてしまった学校学科が見えてきました。リストにしましたのでご覧ください。
 

 
 実はもっともっとリストは続くのですが、あまりに長大なため、「空席が40以上」の学校学科のみ掲載することにしたのです。県教委、発注間違えたな。

 そうそう、40以上としたのには理由があるんです。高校は40人が1クラス、ですから、入試での募集定員も40の倍数。つまり、上のリストは、1クラス分の空席が出てしまった学校、ということになります。つまり、次年度の入試で募集定員が減らされる可能性がある学校学科のリストなんです。

 鎌ヶ谷西流山南・沼南・市立柏・沼南高柳はすべて第3学区。何があったのでしょうか、県教委にコメントを求めたいほどの大規模な定員割れです。募集定員から察するに5校すべて大きな学校のようですので、減らしやすそう、ですよね。次年度は、非常に高い確率で募集減になるのではないでしょうか。
 
 
 

第9学区のようす

 はい、我らが第9学区のようすです。
 

 
 このブログでは何度かふれてきていますが、千葉県の公立高校は1学年3クラス120人が最小ユニットです。それより小さい規模での募集は行っていません。明記されたルールではないんですけどね。

 ですから、天羽・君津青葉・京葉・市原緑は次年度も募集減にはならないでしょう。旧上総のように近隣校との合併はありえますが。

 それにしても、市原市の5校6学科のうち、市原八幡以外すべてが定員割れってのはマズイですなぁ……。市原市全体の地盤沈下にもつながりかねません。なんとかしないとアカン。
 
 
 

まだチャンスあり

 2次募集は終わりましたが、公立入試はまだ終わったわけではありません。実は、まだ進学するチャンスは残っているのです。2つあります。
 

定時制の追加募集

 1つ目は、定時制の追加募集。

 第9学区では、木更津東が行います。

 出願は、23日(火)13:00-16:30、
 入試は、25日(木)に面接・作文、
 発表は、29日(月)です。
 
 

通信制の三期入学者選抜

 2つ目は、通信制です。

 千葉大宮・普通科が、三期入学者選抜を行います。リンクを貼っておきます。
 

千葉県立千葉大宮高等学校

 

令和4年度の募集定員は?

 ここからはオマケです。

 4月の入学者数が確定しました。
 空席の数もチェックしました。

 そこで、第9学区の次年度の募集定員について予想してみます。県教委の誤発注(?)で発生した大規模な「定員割れ祭り」、その反動による大幅な定員減はあるのでしょうか。
 

 袖ヶ浦両学科・木更津東両学科は募集定員の変更はないと予想します。ただし、情報コミュ科・家政科の人気が下火になってきたので、近い将来何らかの変化はあるかもしれません。

 定員割れのまま受験を終えた市原緑・君津青葉・京葉・天羽の4校は学年3クラスでこれ以上減らせないので、やはりこちらも変更なしと見ます。新設の君津園芸科もまだ様子見でしょうからそのまま。

 スライド合格なしでは理数科が成り立たない木更津は、普通科と合わせての「くくり募集」になる……といいなぁという私の願望です。現実になる可能性は5%未満かな。

 人気急落の君津普通科は減になる可能性が高いですね。

 市原八幡については後述しますが、地域の事情で減になるかもしれません。

 君津商業は判断に苦しむところですが、近年の志願者数の不調を考えるとここも減になる可能性があります。

 姉崎も3クラス120人体制に移行するのではないでしょうか。

 立地の問題もあり生徒募集に苦しむ市原は、木更津と同様「くくり募集」にすることを提案します。
 

 こんな感じになるのではないかと予想。
 

 
 さて、市原市にスポットを当てましょう。

 公立高校が5校6学科あり、募集人員の合計760人に対して、1次&2次の合格者数は656人しかいません。明らかに募集しすぎ。
 

 
 よって、市原・姉崎だけでなく、市原八幡も減になると予想しました。
 
 
 

 正解発表は8月です。

 「ろくに勉強しなくても高校に進学できる」という今の状況が継続してしまうと、中退者も増えるでしょうし、大学進学や就職もうまくいかなくなるのは誰にでも想像できます。

 県教委の判断やいかに。
 
 
 
 
 

 以上、2次募集についてのお話、最終回でした。

 それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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