こんにちは、君津のさくら塾、なまはげおじさんです。公立上位校を目指す人のための前期選抜の攻め方、理科編ですよ。
このシリーズの過去記事はこちら。
理科は4つの分野で構成されています
入試の話の前に、この教科について短く解説しておきますね。
理科は、各学年ごとに、物理・化学・生物・地学の4分野をひとつずつ学んでいきます。表にまとめるとこんな感じになります。
3年生のみ、教科書の最後に「地球と明るい未来のために」という4分野にまたがるものがありますが、これは授業ではあまり扱っていないようです。入試でも出題されることはあまりありません。
前期選抜では、物理・化学・生物・地学の4分野それぞれから、大問が2題ずつ出題されます。各分野25点満点です。
別の言い方をしますと、物理分野のみ3題出題されるようなことはないということです。「身近な物理現象(光・音・力)」と「電流とその利用」が出題されるなら、「運動とエネルギー」は大問では出題されないわけですね。
2019年2月に行われた、H31前期選抜で出題された単元がこちらです。
大問1 小問集合
大問2 天気の変化 (2年地学)
大問3 電流 (2年物理)
大問4 酸・アルカリとイオン (3年化学)
大問5 植物の体のつくりと働き(1年生物)
大問6 力と圧力 (1年物理)
大問7 化学変化と物質の質量 (2年化学)
大問8 遺伝の規則性と遺伝子 (3年生物)
大問9 太陽系と恒星 (3年地学)
大問1の小問集合とは、大問2から9までに選ばれなかった単元から、一問一答形式で4題出題されるものです。
例年どおり、物理・化学・生物・地学の4分野それぞれから大問2題ずつ の構成になっています。これは令和2年度入試でも同じつくりになるでしょう。
得点のようすをチェック!
県教委が公表した、前期選抜の理科の得点分布グラフです。
事実① 平均点は 60.6
事実② 最多得点帯は 70点台
2つの事実からいえること → 千葉県の理科は得点しやすい
実際、基礎の定着を問う出題がかなり多いのが特徴です。公立上位校を狙うなら、この教科での取りこぼしは許されません。
どのくらい多くの受験生が高得点をとれているでしょうか。
目分量でチェックします。
90点台が6%、80点台が14%。
合計すると、80点以上がなんと20%もいます。5人に1人ですよ。県千葉・千葉東・木更津・幕張総合の合格者は、みな80点以上は得点していると考えるべきでしょう。理科が得意なら、ぜひ90点台を狙いたいところです。
各小問の正答率をチェック!
県教委発表のデータをグラフにしました。
正答率が50%を切ったものはオレンジで、30%を切ったら赤系で着色しています。
数学では正答率が10%を割り込むような難問が3問ありました。その中には正答率0.2%などという超難問も混じっていましたよね(興味のある方は上にリンクが張ってあるので、数学の特集記事をご覧ください)。
しかし、このグラフが示しているとおり、理科には正答率が10%に届かないような問題は出題されていません。平和。
それにしてもオレンジ問題が多いですねぇ。正答率30~50%のいわゆる差がつく問題、理科は7問もあるんですか。オレンジ問題だけで何点ぶんあるんでしょう。なまはげおじさん、がんばって数えてみましたよ。
オレンジ問題7問で23点!
やっぱり多い!
みんなが得点できない赤系問題を3問ともパスしたとしても、それ以外のすべての問題に正答できたら93点ですよ。公立上位校を目指す受験生のみなさん、本番での80点台は無茶でもなんでもなく、現実的な目標であることがおわかりいただけたでしょうか。
この教科も、オレンジ問題でいかに得点できるかが勝負になりそうです。
前期選抜の理科の攻め方
理科は4つの分野に分かれていることもあり、復習しやすいですし、比較的短期間での成長が期待できる教科です。1学期期末テストが終わってから、計画的に1・2年内容の復習に取り組むのもよいでしょう。夏休み明けの復習確認テストでの飛躍を目指すのです。
特にオススメしたいのは、2年化学「質量保存の法則」の復習です。上のグラフでは、大問7にあたります。大問7(2)①はグラフをかく問題なのですが、実は基礎問題です。
しかし、その正答率は非常に低い上に、得点は4点もあるのです。まさにライバルに差をつけることのできる単元だと思いませんか。 ファイトォー
以上、前期選抜の理科の特集記事でした。それでは今日はこのあたりで失礼します。
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