【県立高校改革推進プラン】第2次(案)が発表されたよ!

千葉県の高校入試
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なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。

第9学区(君津・木更津・富津・袖ヶ浦・市原の5市)で小中学生の子育てをしている方向けの特集記事です。
 
 
 

県立高校改革、再開

みなさまご存じのとおり、全国的に公立高校がピンチです。

少子化の進行でもともと生徒数自体が減っていたのですが、『授業料無償化制度』によって私立高校を選択する中3生の割合が大きく増えたのです。

全国どこもかしこも公立高校の定員割れが発生し、公立高校の統廃合を含めた改革に追われています。
 
 
 

5月26日(月)、千葉県教委が『県立高校改革推進プラン・第2次実施プログラム(案)』を公表しました。

本当は2022年度からガンガン改革が進むはずだったのですが、2023年に公立入試採点ミス問題が933件も発生。その対応に追われる中、県立高校改革はいったん棚上げになっていたのです。

ようやく再開です。

ワクワクしながら資料をダウンロードしました。
 
 
 

第9学区は変更ナシ

公立高校の多くが定員割れを起こしているのが、第9学区の現実です。

今冬の公立入試では、第9学区12校17学科のうち(君津商業は商業科と情報処理科のくくり募集のため1学科としてカウント)、定員割れになり2次募集を行ったのは6校7学科。これでも例年よりは少ない方でした。

公立高校の半分が定員割れでは、地域全体の地盤沈下に直結するからアカン、というのがさくら塾の主張です。
※くわしくは、1~2月の当ブログをご覧ください
 
 
 

さて、今回の『第2次実施プログラム(案)』では、第9学区にどんな変更がなされるのか……?
 
 
 

まず結論から。

第9学区の県立高校にメスが入ることはありませんでした。
 
 
 

ガッカリです。

今回発表された『第2次実施プログラム(案)』には、第9学区の抱えている問題を何とかしようとする動きはまったく書いてありませんでした。

県教委さん、ひょっとして現状に対する危機感を持っていらっしゃらない???
 
 

第9学区は現状維持、だそうです。
 
 
 

ほかの学区について、短くまとめますね。
 
 
 

廃校・合併について

まずは、県立高校どうしの合併について。

次の6校で検討するそうです。
 
 

第2学区
八千代東八千代西
 → 単位制普通科
  ※不登校生徒に対応するコース設置

第2学区
船橋豊富船橋北
 → 総合学科
  ※情報クリエイター系列設置?

第3学区
沼南沼南高柳
 → 全日制廃止
   定時制普通科設置
   通信制普通科設置
 
 

「10校の統合」という話でしたが、なんと都市部の小規模校6校だけです。

ありゃりゃ。

数年後、『第3次プログラム(案)』の中で、追加の発表がなされるんでしょうか。
 
 
 

今回、合併や廃校が見送られた郡部ですが、次の2校についてアナウンスがありました。
 
 

第5学区
多古
 → 地域連携協働校に
   普通科、園芸科

第9学区
市原
 → 地域連携協働校に
   普通科、園芸科
 
 

「地域連携アクティブスクールをあと4校設置する」というお話でしたが、『地域連携協働校』と名前を変え、2校に減じての発表となりました。

『地域連携協働校』は、周囲の学校と生徒会や部活動をいっしょに行ったり、よその学校の先生の授業を受けたりするもののようです。

要は、少人数を前提とした学校運営に切り替えますよ、ということであり、この2校は廃校にはしないという宣言なのでしょう。
県教委の中の人、この理解であってますか?
 
 
 

魅力ある県立高校づくり

最後に、廃校・合併以外のお話を。

ただし、第9学区に関連するお話は1つもないので、パパっと紹介しますね。

銚子商業大原館山総合の水産教育を充実させます
東総工業茂原樟陽の工業系学科を整理します
佐原が単位制になります

――以上。
 
 
 

えー、以上なの?

ガッカリです。

郡部の公立高校が抱えている閉そく感を打ち破るようなものを、ちょっぴり期待してたんですよね。

はあぁ……。
 
 
 

数年後に、『第3次プログラム(案)』が発表されることを期待します。トホホ
 
 
 
 
 

県教委発表の資料はコチラ

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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