【県立高校改革推進プラン】⑤10校が統合される!

千葉県の高校入試
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こんにちは、なまはげおじさんです。

君津のさくら塾のブログへようこそ。

いよいよ特集記事の最終回です。
 
 
 

ニーズに対応、適正配置

県教委が発表した、千葉県の『県立高校改革推進プラン』について連続して取り上げています。

 
特集5回目は、「社会のニーズに対応した教育」と「適正規模・適正配置」の2つの話題。
 

社会のニーズに対応した教育 

県教委は6つ挙げていますが、そのうち、

単位制高校
中高一貫校
地域連携アクティブスクール

の3つをまとめました。
 
 
 

単位制高校について

現在県内に20校ある単位制高校。

この改革で、進学指導重点校の中からさらに3校ほど増やすそうです。
 

現在の進学指導重点校を並べてみると、

千葉東 ※単位制
県船橋 ※単位制
佐原
長生  ※単位制
木更津 ※単位制
安房
佐倉  ※単位制
成東
匝瑳

進学指導重点校は、きっとすべて単位制高校になるんでしょうね。
 

なお、単位制高校ってどんなのものか気になる方は、第2回の特集記事をどうぞ。
 
 
 

中高一貫教育校について

最初に改革内容を端的にまとめます。

中高一貫校は現状維持
 
 

当ブログでも紹介してきましたが、東京都には都立の中高一貫校が10校あり、そのすべてが完全型(=高等部からの入学はナシ)で先取り学習アリ。

茨城県でもトップ校の多くを中高一貫校に変更し、先取り学習を行うのだそうです。
 

千葉県にも県立の中高一貫校はあります。

併設型(先取り学習ナシ)が2校、
連携型(僻地)が1校。

完全型がないんです。

先取り学習やってないんです。
 

中1の学年で連立方程式をやったり、中3の学年で高校内容を学んだりというのを先取り学習などと呼ぶのですが、大学入試の最前線では先取り学習をしている高校の出身者が主役になっています。

だからこそ、都教委や茨城県教委は、数年前に、高校の大改革に踏み切ったわけです。
 

大学進学実績、県内の高校で全国レベルでたたかえているのは、今や渋谷幕張市川の2校くらい。どちらも私立の先取り学習アリの中高一貫校です。

県千葉・県船橋・東葛飾などの県立高校は、私立2校に大きく離されてしまっています。
 

先取り学習アリの中高一貫校の設置こそが、最も力を入れて改革すべきことだと考えていたのですが……そういった文言は一切ありませんでした。

現状維持ですか。

千葉県は、東京都や茨城県から何年遅れてしまっているんでしょうか。

ガッカリしました。
 
 
 

地域連携アクティブスクールについて

県教委の資料によると、地域連携アクティブスクールとは、

「勉強は苦手……」
「中学校では学校に行ってなかった……」
「人付き合いが苦手……」
「やりたいことが見つからない……」

といった生徒を対象に設置されている高校です。


天羽
船橋古和釜
流山北

の4校があります(丸数字は学区)。

今回の改革で、新たに4校設置するそうです。
 

設置といってもまったく新しい校舎を造るわけではなく、改編するということなんでしょうね。

まだ地域連携アクティブスクールのない、第4~第8学区の中かな。
 

これは確かにニーズはあるはず。賛成します。
 
 
 

適正規模・適正配置について

さて、最後の話題です。

県立高校の規模や数をどうするかというのは、ちょっと繊細なところ。

県教委の改革案は、大きく2つ。
 

まず、適正規模について。

●1校当たりの適正規模を原則として
 都市部で1学年6~8学級
 郡部で 1学年4~8学級 とする

待って待って。

1学年4学級以上!?

第9学区の多くの高校は、1学年3学級で頑張ってるんですけど!?
 

……まぁ現在も「原則4学級以上」ですので、うやむやになるのかな笑
 
 

もう1つの改革案が、統合について。

10組の統合予定アリ

うん、まぁ、これは必要でしょうね。

中学生の数も減っていきますし。
 

問題はどことどこがくっつくのか。

そして、どの高校が消えるのかです。

これが実にナイーブ。
 
 

県教委の発表を待ちたいと思います。
 
 
 

定員内不合格について

おまけです。

県教委の発表した改革推進プランに書かれているわけではないのですが、県民からかなり意見があったようなので。
 
 

定員内不合格とは、「定員割れ」しているのに不合格者を出すことです。

この件については、当ブログで何度も取り上げてきました。
最近では、【yahooニュース】木更津高校理数科の件 という記事で、定員内不合格(=定員割れしているのに不合格者を出すこと)について県教委の不備を指摘しています。

私の主張は、県教委の作成する『募集要項』に、定員内不合格について、誰が見てもわかりやすい表現で明記すべき、ということ。

例えば、

・定員内不合格は禁止する
・定員内不合格を出すこともある、その条件については各校が事前に公表する

といった具合。
 

定員内不合格については県民の関心が高いようで、複数の意見が県教委に寄せられたようです。それらをパブリックコメントとして公表しています。

抜き出しますね。
 

 
て、適切に実施しております!?

適切だったと主張するなら、どうして定員内不合格を出した高校にわざわざ聞き取りなんてしたんですかね。

これってつまり「何も落ち度はございません」と宣言しているわけで、次年度以降の改善なんて考えてもないってことでしょう?

これじゃぁ、きっと次年度の入試でも騒ぎになりますよ。
 
 

『実施要項』に書いてないことをやっちゃダメでしょう?

県教委は当事者意識を持っていただきたい。

あなたの子どもが定員内不合格になったら、どんな声をかけるんですか?
 
 
 

という叫びをあげたところで、一連の特集記事はおしまいにします。
 
 
 

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 
 
 
 

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