【令和4年度】県教委が公立入試の出題方針を発表したよ!

さくら塾日記
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熱狂と混乱のニッポンからこんにちは、なまはげおじさんです。

君津のさくら塾のブログへようこそ。

今日は千葉県公立入試のお話です。
 
 
 

コミュニケーション表現の重視!?

県教委が、令和4年度公立入試の出題方針を発表しました。

この4月から、新しい学習指導要領が適用されています。特に大きな変更のあった英語をチェックしてみましょう。
 
 

今回の英語の出題方針

こちらが、今回の英語の出題方針です。
 

令和4年度入試 (3)英語
ア 学習指導要領に基づき、英語の基礎的・基本的な知識及び技能と、英語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、理解したり表現したりする力を全領域にわたり身に付けているかをみることができるようにする。
「聞くこと」の領域では、音声を通して、対話文やまとまりのある文章から話し手の意向や大切な事柄を聞き取り、適切に判断して答える力をみることができるようにする。
「読むこと」の領域では、日常的、社会的な話題に関する文章や図表、イラスト等から、必要な情報、概要や要点を読み取り、適切に答える力や、読み取った情報を基に思考し、判断する力をみることができるようにする。
「話すこと[やり取り]」及び「話すこと[発表]」「書くこと」の領域では、日常的、社会的な話題について、基本的な語句や文を用いて話したり伝えあったりする力及び自分の考えなどを英語でまとめ、適切に書く力をみることができるようにする。

 
私は常々さくらっ子にアドバイスしています。
 

一文を長くしちゃダメ、
読み手に伝わりにくいよ

 
県教委の中の人にもアドバイスしたい(笑)
いやぁわかりにくい。
 

ちなみに、昨年度のものがコチラ。
 

令和3年度入試 (3)英語
ア 学習指導要領に基づき、英語の基礎的・基本的な知識及び技能を、全領域にわたり身に付けているかをみることができるようにする。
「聞くこと」の領域では、音声を通しての理解力や応答力、大切な事柄を落とさず聞き取り、適切に判断して答える力などをみることができるようにする。
 また、「話すこと」の領域では、対話文等により、文脈を理解し適切に応答したり、自分の意見を述べたりする力をみることができるようにする。
「読むこと」の領域では、文や句の意味についての知識だけでなく、目的に応じて筆者の意図や考えなどの必要な情報を正確に読み取る力や、文章や図表等から読み取った情報を基に判断して思考する力をみることができるようにする。
「書くこと」の領域では、基本的な単語や文法を用いて、日常的な場面の中で自分の考えなどを英語でまとめ、適切に表現する力をみることができるようにする。

 
ダメだ、このままでは何も伝わらない。
 
アイウエのそれぞれを比較しますね。
 
 

去年と比べよう

③が令和3年度、④が令和4年度のもの。
赤太字が変更された文言です。
 
 

まずは、ア。

③学習指導要領に基づき、英語の基礎的・基本的な知識及び技能を、全領域にわたり身に付けているかをみることができるようにする。
 ↓↓↓↓
④学習指導要領に基づき、英語の基礎的・基本的な知識及び技能と、英語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、理解したり表現したりする力を全領域にわたり身に付けているかをみることができるようにする。

なるほど、コミュニケーション表現の重視ですね。これが、令和4年度入試の特徴になるのでしょう。

影響を受けるとしたら、大問1234のリスニングと大問6の英作文、それに大問9の会話文かな。
 
 

次に、イ「聞くこと」。

「聞くこと」の領域では、音声を通しての理解力や応答力、大切な事柄を落とさず聞き取り、適切に判断して答える力などをみることができるようにする。
また、「話すこと」の領域では、対話文等により、文脈を理解し適切に応答したり、自分の意見を述べたりする力をみることができるようにする。
 ↓↓↓↓
「聞くこと」の領域では、音声を通して、対話文やまとまりのある文章から話し手の意向や大切な事柄を聞き取り、適切に判断して答える力をみることができるようにする。

話し手の意向?
単純に聞き取れるだけでは不十分ということか。
「つまり(話し手は)何を伝えたいの?」
というところを出題するってことかな。
 
 

そして、ウ「読むこと」。

「読むこと」の領域では、文や句の意味についての知識だけでなく、目的に応じて筆者の意図や考えなどの必要な情報を正確に読み取る力や、文章や図表等から読み取った情報を基に判断して思考する力をみることができるようにする。
 ↓↓↓↓
「読むこと」の領域では、日常的、社会的な話題に関する文章や図表、イラスト等から、必要な情報、概要や要点を読み取り、適切に答える力や、読み取った情報を基に思考し、判断する力をみることができるようにする。

この「読むこと」についての説明だけは、具体的な表現が抽象的なものにあらためられています。

さほど大きな変化はないかな。
 
 
 

最後に、エ「書くこと」。

「書くこと」の領域では、基本的な単語や文法を用いて、日常的な場面の中で自分の考えなどを英語でまとめ、適切に表現する力をみることができるようにする。
 ↓↓↓↓
「話すこと[やり取り]」及び「話すこと[発表]」「書くこと」の領域では、日常的、社会的な話題について、基本的な語句や文を用いて話したり伝えあったりする力及び自分の考えなどを英語でまとめ、適切に書く力をみることができるようにする。

学習指導要領が改訂された影響ですね、「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」なども加わり、文言が大きく変更されました。

東京都立の受験では「話すこと」についても入試で行うことになったそうですが(どうやってやるんだろう???)、千葉県ではもちろんそれはナシ。

この欄でおさえておきたいのは、「日常的、社会的な話題について」というところ。社会科の時事問題のように、covid-19や東京オリンピックやSDG’sに関する出題があるかもしれませんね。
 
 
 

今年の英語はこうなる!?

これまでチェックしてきたように、今年の英語の出題は、コミュニケーション表現の重視が明確に打ち出されます。

アプリなどを利用して毎日英語にふれ続けることは、有効な入試対策になるでしょう。
 

もう1つ。

入試改革初年度だった現高1の入試は、時間が10分間も延長された割に出題にさほど大きな変更がなく、時間が余ったという受験生が続出。

集計されたデータも明らかに入試として失敗といえるものでした。ご存じない方は、【令和3年度版】平均点の推移で考える千葉県公立入試でご確認ください。

県教委はさすがに反省しているでしょう。

おそらく、現高1の代のものよりも、長い英文が用意されるはず。

難化すると予想します。受験生は油断しないように。

 
 
 
 
 
以上、令和4年度の公立入試、出題方針についてのお話でした。

県教委のサイトはコチラ。 
 令和4年度千葉県公立高等学校入学者選抜における学力検査の実施教科及び出題方針等について

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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