【令和2年度】後期選抜の出願倍率を予想しよう

千葉県の高校入試
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 花粉がキてるよー(大声)。こんにちは、なまはげおじさんです。さくら塾のブログへようこそ。
 
 
 

  千葉県公立入試の後期選抜についての特集です。前回の記事はコチラです。今日は、 公立上位校について『再挑戦率』をキーワードに、1校ずつ後期選抜の出願倍率を予想していこうと思います。 旧ブログから続いている恒例企画です。
 
 
 

『再挑戦率』から志願倍率が見える!?

 『再挑戦率』、ご存じですよね? ……あれ、ご存じない??? それは仕方がないかもしれません、私のつくった造語なので(笑)。

 後期選抜の志願者数(=願書を提出した受験生の人数)を、前期選抜の不合格者数で割って、それに 100 をかけたものです。例えば、前期選抜の不合格者が 100 人、後期選抜の志願者が 90人だとすると、『再挑戦率』は 90%となります。

 前期選抜で不合格になった受験生のうち何%がその高校に再挑戦するかを表した数値、そうお考え下さい。『再挑戦率』の傾向は以下のとおりです。
 

『再挑戦率』の傾向
●都会は『再挑戦率』は低い。
 レベルの近い高校が多いため。
●第9学区の『再挑戦率』は高い。
●前期選抜高倍率 ⇒ 『再挑戦率』下がる
     低倍率 ⇒『再挑戦率』上がる 

 
 それでは、内房エリアの公立上位校、県千葉・千葉東・木更津・幕張総合・君津の5校の『再挑戦率』と、それから予想される後期出願倍率についてチェックしていきましょう。  
 
 
      

県千葉の後期選抜予想志願倍率

  まずは県千葉、過去7年分のデータはこちらです。
 

 
 
 例年に比べると穏やかな前期選抜でしたが、そこは千葉県公立最上位校、後期選抜も千葉市近隣のトップ層が集まる激戦になるはず。

 ちょっと背伸びをして挑戦する層が後期選抜の出願校を変えるため、7年間の平均『再挑戦率』は 71.0%しかありません。前期選抜に比べるとかなり減ります。

 現在 284名の不合格者がいますが、このうち 71%の 202名前後が出願すると思われます。

 後期選抜の予想志願倍率は 2.10倍( 昨年度 2.29倍 )。昨年度より低いとはいえ、依然高倍率。厳しいたたかいが予想されます。
 
 
 

千葉東の後期選抜予想志願倍率

  2校目。千葉東です。
 
 

 
 
 ここも前期選抜の受験生が大変多く、そしてやはり『再挑戦率』が非常に低いです。県千葉同様に、後期選抜では実力相応高に移るのでしょう。

 7年間の平均『再挑戦率は』68.9%。ただし、今年度の入試は例年に比較するとかなり穏やかなものであるため、「もう一度千葉東で勝負するぞ」という人も結構いるかもしれません。少なくとも 70%(ひょっとしたら 75%)の不合格者が再挑戦するかも。

 不合格者数は 326名、そのうちの 70%が志願したら 228名前後。よって、後期選抜の予想志願倍率は 1.78倍(昨年度 2.08倍)。志願者数が 75%まで伸びたら、1.91倍。

 県千葉千葉東も、前期選抜では調査書の『内申点』を軽視していることで有名ですが、それはあくまでも前期選抜だけのお話です。後期選抜では、他校と同様に『内申点』も合否に直結するファクターになります。両校に出願を検討している人は要注意です。
 
 
    

木更津の後期選抜予想志願倍率

  第9学区のトップ校・木更津。まずは普通科から。  
 
      

 
 
 ここは『再挑戦率』が毎年非常に高いです。7年間の平均は驚きの 96.5%。なにせ近いレベルの高校がまわりにまったくありませんから、移動したくても選択肢そのものがないんです。よって、「前期も後期も木高で勝負だ!」という受験生が多くなります。

 今年の前期選抜は2倍を切る低倍率の年になっていますし、おそらくほとんどの受験生がチャンスと見て再挑戦するのではないでしょうか。

 不合格者 153名のうち 97%が志願するとして 148名。よって、後期選抜の予想志願倍率は 1.32倍(昨年度 1.58倍)。あら低い、たしかにチャンスかも。
 
 
 

 木更津・理数科。平成29年度4月設置のため、今回が4回目の入試です。
 
 

 
 
 ここはですな、ちょっといろいろとアレですな。人数が少ないこともあって、表がおかしなことになってます。ちょっとここ3年間のまとめをしますね。

 H29・H30と2年続けて前期選抜定員割れ。それなのに、不合格者を出しました。訳が分からない。そりゃ後期選抜で受験生が集まらなくなりますって。結局どちらの年も、普通科の受験生のうち数人を理数科にスライド合格させて定員を埋めて(ビックリしましたよ、公式のアナウンスは一切ありませんでした)、入試をおしまいにしています。

 昨年度は設置以来初めて前期選抜で定員割れを起こさなかったので、前期選抜のみで入試は終わるはずだったのですが、なんと7名に合格内定を辞退されてしまいました(おそらく国立木高専に進学したと思われます)。7名の枠のために後期選抜を行ったのですが、志願者は2名だけ。外から見ていて大変ヒヤヒヤしましたが、志願変更後、8名の受験生によって後期選抜が行われました。定員割れの悲劇はなんとか回避できたのでした。

 合格内定をもらった 40名のうち、辞退する人は今年も現れるのでしょうか。もし後期選抜を行うことになったら、不合格者 10名のうちいったい何名が再挑戦するでしょうか。……ゴメンナサイ、ここはさっぱり読めません。予想志願倍率は出せません
 
 
 

幕張総合の後期選抜予想志願倍率

  次は県内屈指の人気校である幕張総合です。
 
      

 
 
 部活大好きマンたちの憧れの高校であり、例年チャレンジ受験する層が分厚い幕総。後期選抜でもう一度チャレンジする人はだいぶ少なくなります。7年間の平均『再挑戦率』は 78.8%。ただし、今年度の前期選抜は例年以上の高倍率だったため、75%程度まで落ちるかもしれません。

 前期での不合格者は 685名。そのうち 75%が志願するとして 513名。後期選抜の予想志願倍率は 1.89倍(昨年度 1.70倍)。うーん、激戦ですなぁ。
 
 
        

君津の後期選抜予想志願倍率

 最後は第9学区の2番手校・君津のデータです。
 
    

 
 
 ここは年度によって『再挑戦率』のばらつきがあります。なぜか 100%を超える年もあったり、はたまた 40人もいなくなって 81%になることもありました。7年間の平均『再挑戦率』は 97.2%。今年は前期選抜が低倍率でしたので、98%程度になるかも。典型的な隔年現象を起こす学校で、今年は低倍率の当たり年でしたから、次年度は厳しい受験になるかもしれません。

 前期選抜不合格者は 120名、そのうち 98%が志願するとしたら 118名。後期選抜の定員は 96名の予定ですが、この学校も前期内定の辞退者が出ると思われます(昨年度は8名いました)。このため、木更津・理数と同じく、後期選抜の予想志願倍率は出せませんが、かなりの低倍率になるでしょう。
 
 
 
 
 

後期選抜の募集人員は今日確定!

 後期選抜の募集人員は、今日確定します。  

 前期選抜の合格者は、今日の16時までに「入学確約書」を高校に提出することになっています。総定員数から「入学確約書」の提出者数を引いた数字が、後期選抜の募集人員です。そして、今日 16:00 が「入学確約書」の提出締切。ですから、今日、後期選抜の募集人員が確定するのです。

  前期選抜の合格者は、そのほとんどがその公立高校に進学します。しかし中には例外もあります。第9学区でいえば、木更津高専の存在が非常に大きいです。理系大好きな受験生にとっては憧れの学校です。「木高専に合格できたので、前期選抜で合格した●●高校への入学は辞退します」という受験生が毎年現れます。この ●● に、木更津や君津といった学校名が入るわけです。木高を辞退して木高専を選ぶ受験生もいるんですよ。それだけ魅力的なんでしょうね。  

 ちなみに、昨日19日(水)が木高専の合格発表日。さて、木更津・君津から合格内定をもらった受験生のうち、いったい何人が『入学確約書』を提出するのでしょうか。それは、今夜、県教委のホームページで発表される予定です。 リンクを貼っておきますね。
 

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募集人員≠合格者数

 後期選抜について、最後に1つ。

 後期選抜では、募集人員よりも多めに合格者を出すことがあること、ご存じですか。

 昨年度を例にすると、千葉東は募集人員 128名に対して、3名多い 131名に合格を出しました。木更津・普通科は 112名に対して 113名、幕張総合は 273名に対して 274名、どちらも1名多く合格者を出しています。ボーダーライン上に甲乙つけがたい状態で並んだのでしょうか。

 もちろん、いつも多めに出してくれるわけではありません(県千葉・君津はピッタリでした)。過度に期待をするのはよした方がよさそうです。
 
 
 
 
 

 以上、後期選抜についての特集記事でした。その高校の授業についていけるだけの基礎学力があることを、後期選抜で堂々と証明してやりましょう。        

 それでは今日はこのあたりで失礼します。
 
 
 

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