ご無沙汰しております、なまはげおじさんですよ。さくら塾のブログへようこそ。1週間のお休みも終わり、今日から再開しますぞ。
さくら塾に電気が戻るまで
地球温暖化の影響なのでしょうか、今まででしたら考えにくいようなコースを台風がやってくるようになっています。
今回のように、関東地方に強力な台風が直接上陸し、広範囲が長期間停電になるケースは、これからも起こるかもしれません。
何かの役に立つかもしれませんので、さくら塾の停電の日々を、このブログに残しておこうと思います。
8日(日)
未明ににくいあんちきしょうこと台風15号襲来。あとから知ったのだが、なんと東京湾を北上するという前代未聞のコースをたどったようだ。
一般に、台風は進行方向の東側でより強い風が吹くことが知られている。
3年さくらっ子は十分理解していることであろう。
ね???
想定されていた中でも最悪のコース。
そして、停電が発生した。
9日(月)
君津市街地はほぼ全域が停電。
朝、信号が点いていないのを見て、事態の深刻さを知る。
特に困ったのが君津駅南口の交差点である。行き交うクルマの量は結構あるにもかかわらず、警官は立っていない。なぜ?
ドライバーどうしの表情を見やり、アドリブで切り抜けていく。
ちょっとしたカオスである。
さくら塾近隣のようすがコチラ。
↑ 外壁のトタンが吹き飛んでしまっている
↑ 今回房総全域で見られた、電線にウザ絡みするトタンさんの図
↑ 図書館駐車場入り口、逆光で見にくいが、倒れてしまった木 図書館自慢のサクラの木々も、かなり深刻なダメージを受けてしまっていた
ここで後ろをふり返ってビックリ。
↑ 電柱が根っこから倒れている
↑ エライことになった・・・
これは一週間コースかな pic.twitter.com/Lls6sejRU0
— なまはげおじさん@さくら塾/君津 (@kimitsusakura19) 2019年9月9日
電柱がボッキリ折れている。
しかも複数本。
ごっそり飛ばされたどこかの屋根が、電線にかぶさってしまったのが見える。
これは、どエライことになった。
さくら塾の2階には大家さんがお住まいなのだが、その屋根が複数個所やられてしまったようだ。
さっそく職人さんがやってきて話し込んでいた。
さて、肝心のさくら塾は・・・
遠目で見ると、無傷である。
あら。
これは不幸中の幸いか。
鍵を開けようとして、はたと気づいた。
おもくそエグラレとるがな。
ガラス破損。
なんてこったい。
なまはげおじさん嘆きのツイート。
現在のさくら塾のようすがこちら pic.twitter.com/7gHrOM8IQb
— なまはげおじさん@さくら塾/君津 (@kimitsusakura19) 2019年9月9日
これは手をつけられないわぁ・・・。
まずは床が乾いてくれないことには。
さくら塾のお休み期間で、本当によかった。
そう思うことにしよう。
しょんぼり帰宅。
台風の音のすさまじさに2時間程度しか眠れなかったこともあったのだろう、この日は 20時を待たずに眠りに落ちていた。
10日(火)
起床。なまはげハウスはいまだ電気戻らず。
君津の街も、いまだ停電中。
やぁ房総の民だよ。
— なまはげおじさん@さくら塾/君津 (@kimitsusakura19) 2019年9月10日
停電も3日目、ちょっと睡眠不足かな。
ガソリンスタンドがどこも大行列で、コンビニが開いていたとしても商品が何もない、そんなところでございます。
朝、生涯学習センター前で中部電力の派遣チームのみなさんを見かけた。生涯学習センターを避難所にするそうで、そのためにとりあえず発電機を設置してくださるとのこと。ありがたい・・・!
この日以降、街中でいろいろな地域の派遣チームのみなさんを見かけるようになった。
もうね、・・・
なんだかこみあげてくるものがね。
お忙しい中力を貸してくださりありがとうございます。
このあと、袖ヶ浦の親戚のようすを見に行った。
君津からなんと2時間強もかかった。
大渋滞である。
原因は、ガソリンスタンド。
まったくクルマが動かなくなる箇所がいくつかあったのだが、その先頭は給油可能なスタンドにつながっていた。夜になっても暑かったため、家を出てクルマで過ごした人は多かったはず。ガソリンの有無は死活問題と考えた人もいたのではないだろうか。
運よくなまはげカーのガソリンはそれなりに残っていたため、この騒動の中で慌てるようなことにはならなかった。このブログをご覧になっていらっしゃる県外の方には、いざというときのために、ご自宅周辺のガソリンスタンドの場所をチェックしておくことを強く推奨します。
袖ヶ浦球場の近くの食堂は、なんと平常営業していた。お客さんでいっぱいになっていたので食べられなかったけれど、クーラーのよく効いた店内でおいしそうにラーメンをすするお客さんのようすはまさに日常。同じ袖ケ浦市内でも停電中の親戚宅との違いにビックリである。
夕方、ようやくクルマでスマホを充電できる機器の入手に成功。
なまはげハウス周辺では、運よくネットが通じた。情報さえ拾えればおかしなパニックを起こすこともないし、落ち着くことができればデマに惑わされることもない。
ひと安心。
夜。
暑い。
眠れぬ。
隣家の住民はクルマに避難したようだが、クルマのモーター音がまたうるさいのである(このイライラ、わかってくださる方はどのくらいいらっしゃるだろうか)。ネットでは、隣人が発電機を使用しているがその音がうるさくて迷惑している、という書き込みもあった。お互い大変だね、そんな気持ちである。
停電のお供はやはりラジオ。
今回役に立ったのが、NHKラジオだ。
30分から1時間に一度のペースで、千葉県の災害情報を特集してくれていた。
この寝苦しい真っ暗な夜、
同じように苦しんでいる人がいるんだなぁ、
この地域だけじゃないんだぁ、
頑張らなきゃなぁ、
そんなことを感じることができたのだ。
ありがたかったなぁ。
・・・しかし、いつ停電は解消するんだろう。
眠れぬ夜が更けていった。
11日(水)
起床、停電復旧せず。
もう電気のない朝に慣れてしまった。
身支度を整えて教室に向かうと、待ち望んだ光景が! あまりのうれしさに、頭の悪いツイートをしてしまった。
電柱が
— なまはげおじさん@さくら塾/君津 (@kimitsusakura19) 2019年9月11日
電柱が立った! pic.twitter.com/HFeaTJTWJ8
この道の電柱が直ったのであれば、停電解消はもう目の前!
覚悟していたよりずっと早く復活できそう、そりゃ偏差値の低いツイートもしちゃうというものである。
教室に寄る前に、市役所へ。
行政のようすを見に行くことにした。
TV局が来ていた。
レポーターさんが真剣にひとりでリハーサルをくり返していた。がんばって。
中に入る。
おぉ、涼しい! 電気が来てるのか。
スマホの充電サービスは整理券を配布して対応とのこと。
ああ、これはうまいさばき方、職員さんがんばれー。
昨日よりも今日、
少しずつ日常が戻りつつある、
そんな気がして心が上向く。
その後、さくら塾のすぐ近くのお店で、衝撃的な張り紙を見つけた。
え。
取り壊し???
裏から見てみてビックリ。
あぁ、そうか。電線の上に載っていたのは、コレだったのか。三軒お店の入れる建物で、いちばん左が空き物件。
ここのドアがまず突風で突き破られて、
次にその勢いのままに天井が三軒まとめていっぺんにはがされたのだろう。
なんてことだ、こんなことまで起きるのか。
さくらっ子に、台風の東側の地域は風がとんでもなく強くなることがある、そう教えてきたが、その恐ろしい実例を間近で見せつけられることになるとは思いもしなかった。
気を取り直して、午後。
ガラスが復活。
大家さん、ありがとうございます。
ただね・・・心から喜ぶことはできなかったなぁ・・・。
今回、さくら塾はこのガラスが破られただけで済んだけれど、運が悪ければあの3軒のお店のように全壊していたかもしれない。
さくら塾をこれからも継続できることはうれしいはずなのに。
このブログを書いている今でも、なんだか心に重しがのっかっているような、うまく息が吸えないでいるような、そんな複雑な気分である。
教室に入る。
異臭がする、月曜までにはなんとかしなきゃ。
窓を全開にする。
ブレーカーを上げてみる。
・・・ぶおーんという武骨な音が!
キタ!
停電してから4日目。
ようやく、教室に電気が戻ってきた!
あると便利なもの
日記はここまで。
ここからは、停電の日々に感じた、これがあったらなぁ便利なのになぁというものについて、箇条書きでまとめていこうと思います。
ガソリン 争奪戦になります。自宅や職場の近くのどこにスタンドがあるか、一度チェックしておくことを強く推奨します(二回目)。
ラジオ 多機能でなくてOK。精神的に安定します。
スマホ 情報は立派なライフラインです。スマホがあり、ネットにつながりさえすれば、何が起きているのかつかむことができます。本当に便利です。
クルマでスマホを充電する機器 これさえあれば市役所に行く必要がなくなります。ひとり30分充電したら交代としたところが多いようですが、それでは不十分ですよね。
水 停電になると断水することもある。トイレが大変になります。この意味では、持ち家の方はスコップもあると便利かもしれません。
水を入れられるもの 断水になったら必要度が急上昇。大型スーパーで専用グッズが売っています。大五郎の空き瓶でも可(笑)ですが、大きすぎると不便かも。
懐中電灯 光はときに人の精神を安定させる力があります。家族ひとりにつき1台あると便利でしょう。
電池 必要になるのは、単1・単2・単3でしょうか。電池でスマホを充電できるグッズもありますね。おそろしく時間がかかりますが。
センサー付きのライト 家の中に置いておくとホッとします。
保冷バッグ 食材の鮮度を保てる、かもしれません。ただし過信は禁物。
耳栓 夏の停電は暑さとの闘い。窓を開けて寝ることになりますが、音が原因での近隣トラブルも起きたようです。耳を休めるのもよい作戦かもしれません。
ブルーシート 屋根にトラブルが発生したとき用。ただし、シロウトが屋根に上って作業をするのは本当に難しいと思います。停電中にケガなんてしたくないですよね。
・・・ほかに何か思い出したら追記しますね。
あとはですね、
ご近所さんとの良好な関係は力になりますし、
屋根で作業のできる職人さんが知り合いにいるといいですよ。
頼れる親戚・知人もありがたいですね。
まだ9月半ばですから、
そのうちまた台風がやってくるのではないでしょうか。
備えあれば憂いなしと言います。
みなさん、どうぞ備えを進めてくださいね。
まぁこの後もいろいろあったんですが、まぁそのあたりのお話はまた今度にしますね。それでは今日はこのあたりで失礼します。
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