こんにちは、なまはげおじさんです。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
昨日のお話の続き、中学生向けです。
ジャイアンの『内申点』
千葉県の『調査書』ってこんなものだよ、と説明するために、1枚作っておきました。
君津市立さくら中学校の3年生、剛田武くんという架空の生徒のものです。
ちょっとヤンチャなところはありますが、お歌の大好きなナイスガイ。そんな剛田くんの『調査書』をチェックしていきましょう。
今回は、『①必修教科の評定』を特集します。
①必修教科の評定
もっとも大事なのがココ。
『必修教科の評定』とは、
いわゆる『内申点』のこと。
とっても大事な数値です。
『内申点』は大事
『内申点』が受験でどう扱われるか、短く解説しますね。
公立入試では、次の4つの合計が高い人から合格になります。
ア;『内申点』
イ;『調査書』の加点
ウ;当日の5教科のテスト
エ;学校設定検査
昨年度の木更津では、
ア;135点満点
イ; 0点
ウ;500点
エ; 10点
合計645点満点で合否を決めています。
もし、『内申点』で10点負けているライバルに追いつきたいなら、入試当日に10点多く得点する必要があります。
ほぼ同じレベルの相手より10点多くとる。
それがどれだけ大変なことかは、受験勉強を進めていくうちに、だんだん実感できるようになるでしょう。
逆に、『内申点』が高ければ、入試当日のテストで多少失敗しても何とかなります。精神的な余裕も生まれます。
受験において『内申点』がいかに大事か、おわかりいただけたでしょうか。
千葉県は3年間
昨日のブログでも強調しましたが、千葉県では、入学してすぐの授業からすべてが『調査書』の記載対象。
3年生になってから頑張っても、すでについてしまった差を挽回することはできないシステムなんです。
剛田くんは、2年生のときに成績がガクンと下がっています。
やっちまいましたね。
中だるみだったのかな。
悔やんでも悔やみきれないってのはこのことですな。
1・2年生のみなさん、
3年冬に後悔することのないようにね。
千葉県はフェア
東京都の公立入試では、
音楽
美術
保健体育
技術家庭科
の評定は、2倍にして計算しています。
4教科の先生に目をつけられたら、それだけで入試が厳しくなっちゃう謎システム。あんまりフェアじゃないですよね。
※これを嫌って、地元の公立中学に進学しないために、中高一貫校の道(=中学受験)を選ぶ人もいるみたいです
※ちなみに、鹿児島県は10倍するそうです。
じゅ、10倍!?
千葉県ではそんな謎システムはありません。
国語の「5」も、
美術の「5」も、
まったく同じ価値を持ちます。
どの教科も同じくらい大事。
フェアでいいですね。
「3」は平均ではない
以前、『【2022最新版】現高1の内申点が発表されているので君津市の中学校をチェック!』という特集記事を書きました。
9教科の3年間の評定の合計、
その学年平均が公表されています。
君津中 92
周西中 95
周南中 93
周東中 91
上総小櫃中 94
周西南中 102
八重原 96
これを27(9教科×3年間)で割るとこうなります。
君津中 3.41
周西中 3.52
周南中 3.44
周東中 3.37
上総小櫃中 3.48
周西南中 3.78
八重原 3.56
このデータが意味するのは、
「3」は平均ではない
ということです。
最近、通知表をもらいましたよね。
もし、そこに「3」とあったら、
「3」!
普通ってこと?
平均かな?
なんて思いがち。
違うんです。
その認識、間違ってます。
計算してみればすぐに納得できますよ。
オール「3」だと、
「3」×9教科×3学年= 81
『調査書』の合計評定が81点にしかなりません。
君津市の中学校の平均評定は、どこも90点以上だったでしょ?
君津市のデータが示しているとおり、平均はおおよそ「3.5」くらいなんです。
これがリアルな数字です。
評定「3」で安心してちゃダメ。
ちなみに、オール「4」で108点、
オール「5」が満点の135点。
上位校や人気校になると、
受験者の多くが110以上で、
合格者の多くはそれよりも上です。
剛田くんは103点。
公立上位校を狙うのであればちょっとキビシイかな……。当日のテストで頑張りたいところですな。
ここまでのまとめ。
千葉県の『内申点』は、
●1年~3年まですべて記載される
●どの教科も重みは同じ
●「3」は平均よりも下
以上、『内申点』のお話でした。
千葉県の中学生は、1年生のうちから毎日コツコツ勉強していくことを強く強く勧めます。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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