お問い合わせしてくださった保護者の方から、次年度以降の部活動について、情報提供があったのです。
君津市の部活動が大きく変わります
教えていただいた資料に目を通して、なまはげおじさんおおいに驚きました。部活王国・千葉県にある君津市、まさかこんなに早く動くなんて、想像もしていなかったからです。
君津市の部活動の現状
旧ブログの2018年2月16日(金)の記事より抜粋。
以下の新聞記事が貼り付けてありました。
先ほど 部活王国・千葉県 と書いたのは、この記事が由来なのです。昭和の時代がいまだに続くかのように、異常とも思えるほど部活動が熱心なこの千葉県。まわりの県と比較することで、その特異さが浮き彫りになりました。
旧ブログでは、記事に書いてあるデータをグラフ化しています。
これはさすがにマズイのではないか、そう旧ブログではまとめていました。
・・・うむ、たしかに、今見てもなかなかインパクトのあるデータです。ここまで全国平均とかけ離れていたんですね。
千葉県の中で君津市だけが部活動に熱心だとか、逆に君津市だけが練習量が少ないなどという話は聞いたことがありません。ですから、君津市のデータは千葉県平均のそれと変わらないと考えてよいでしょう。
ここまでが、1年前の旧ブログの記事内容抜粋です。
君津市部活動ガイドライン策定
ここで話は、教えていただいた新たな資料に戻ってきます。
君津市教育委員会 体育振興課、君津市の学校スポーツや生涯スポーツなどを指導していく役割ですね、ここの先生方が中心になって、新たな 部活動ガイドライン が制定されたのです。
ママンのみなさま、これ日付が先月じゃないですか!
ご存じだったのなら教えてくださいよぅ。
「大会やコンクール等の結果のみを目標にするのではなく」という一文が光りますね。あ、読みにくいなぁという方は『君津市教育委員会 体育振興課』で検索をすると、pdfファイルを見ることができますよ。
それでは具体的にどう変わるのか、さっそくチェックしていきましょう。
4月から部活動はこう変わる
新たに設けられるガイドラインの主だったものをメモしていきます。
休養日の設定
平日に1日以上、週末に1日以上の、少なくとも週当たり2日以上の休養日を設ける
現在は、月曜をノー部活デーにしている学校が多いですが、それに加えて土日のどちらかをいつもお休みにすることになります。
おぉ、ありがたい!
これで、定期テスト直前の週末に、
土日の両方とも部活になっちゃいましたぁ・・・
とシクシク泣くさくらっ子はいなくなります。
熱心な部に所属しているさくらっ子にとっては、非常に大きな改善です。直前の週末の部活動の予定によって、定期テストの得点が変動してしまうような事態はよろしくありませんからね。
良かった!
これは、本当に良かった・・・。
練習時間の設定
平日の練習時間は長くとも2時間程度とし、休日(土・日・祝)を含む学校の休業日、長期休業中は3時間程度とする。また、週当たりの練習時間の合計は11時間程度とする。
準備や片付けの時間を除いて、平日2時間程度、休日3時間程度だそうです。
2時間×4日間 + 3時間×1日 = 11時間程度
練習試合に行くと朝から夕方までずっとやるのが当たり前、なんてことがなくなるのでしょうか。ぜひそうなってほしいです。
支部総体直前の時期にも、このガイドラインは守っていただけるのでしょうか。地球温暖化が進行し、夏の暑さがひどくなってしまいました。正直心配です。
どうか君津市全体で、このガイドラインに沿った活動をしていただきたいです。
朝練習の撤廃
生徒の健康面・安全面や通学に係る負担と教員の多忙化を招くことから、朝練習は行わないものとする。
これは先生方やさくらっ子だけでなく、ママンのみなさまにもうれしい改善。
朝早く起きて朝食の準備をしたり我が子をたたき起したりする必要がなくなるので、もう少しだけゆっくり寝ていられる、そんなママンもいることでしょう。
ママンのみなさま、おめでとうございます(笑)。
駅伝・陸上練習にブレーキ
部活動の他に駅伝や陸上を行う場合、週あたりの活動時間における上限はスポーツ医・科学の観点から、スポーツ障害のリスクが高まるため、部活動の活動時間と駅伝や陸上練習の時間を合わせて16時間未満とする。
実は、歴代さくらっ子の中には、駅伝や陸上大会の学校代表として参加を義務付けられてしまい、大変苦しむことになった人がいます。
先に駅伝・陸上の練習があり、そちらだけでヘトヘトになってから部活動に参加する。明らかにオーバーワーク。そりゃ疲労もたまるし、部でのパフォーマンスが落ちるし、けがのリスクも高まるし、メンタル的にも下降線になりますわな。
じゃあ駅伝・陸上練習への参加を辞退すればいいじゃないか、そのとおりなのですが、そんなわけにもいかないのですよ。
陸上・駅伝メンバーとの関係がギクシャクしてしまいますし、何より体育科の先生方に良く思われないのがコワイ。『内申点』に影響がないなんて、言いきれないでしょう。
駅伝・陸上の学校代表に選ばれることは、まるで戦時中に赤紙が届くようなものだ、そう嘆いていたOBママンもいらっしゃいました。
ママンのみなさまの話によると、今も夏休みには通常の朝練習よりもはるかに早い時間から駅伝練習が行われているようです。このガイドラインのとおりになれば、そうしたおかしなこともなくなるはずですね。
但し書きアリ
大事な大会やコンクールなどの直前期には、生徒も保護者も先生方も、練習量を増やしたくなるでしょう。
朝練習については、このような但し書きがあります。
ただし、校長が大会やコンクール等の前など、特別な事情があると認める場合のみ教育委員会と協議の上、限定的に朝練習を行うことができるものとする。
おそらく、朝練習だけでなく、土日の部活動についてもある程度柔軟な対応になるのかなぁとなまはげおじさんは考えています。
ただ、その 柔軟な対応 にも、市教委は縛りを入れるようです。
現状は、保護者に参加承諾書へハンコを押させて、それを回収し学校長に提出することで、テスト期間中でも部活動をこっそり強行することができています。
新たなガイドラインを読むと、この参加承諾書を利用したこっそり大作戦が使えなくなるようです。事前に市教委に報告・連絡・相談をし、許可(?)をもらう形になるみたいですから。
新たなガイドラインに期待!
このガイドラインによって、生徒や保護者だけでなく、何より学校の先生方が救われるのではないでしょうか。職員室で、思わず頬が緩んだ方もいらっしゃったりして。
市教委の先生方にひとつだけお願いがあります。
吹奏楽部だけ引退時期が遅くなる現象、あれどうにかならないでしょうか。同調圧力もあって苦しむさくらっ子がかつて何人もいまして・・・。定期演奏会を、支部総体と同じ時期にしませんか?
4月からの君津市の部活動、なまはげおじさんも地域を支えるひとりとして、期待を持って見守っていきたいです。
以上、4月から君津市の部活動が大きく変わります、というお話でした。
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この記事についてのコメント
いつも子どもたちへの愛があふれていて、ためになるブログを読むのを楽しみにしています。
部活動制限についてですが、部活動以外の自主的な活動という形で責任者を先生以外で置くことで今までと同じまたは今まで以上の活動時間を確保しようという話がちらほら出て来ているのが気がかりです。それだったら今までの方が幾分マシなように思えます。
あたたかいお言葉、ありがとうございます。
秋田は温泉の質もすばらしくて、景色も最高ですよね。稲庭うどんのおいしさは衝撃的だったなぁ。また行きたいものです。
「部活動以外の自主的な活動という形で責任者を先生以外で置くことで今までと同じまたは今まで以上の活動時間を確保しようという話」、言い換えれば部活動が地下に潜るということですよね。
これについては、実は全国のいろいろなところで同じような話があるようです。私もいくつか耳にしています。
やりすぎにブレーキがかかればいいなぁとは思いますが、4月以降どうなるのかは、ちょっと予想がつかないというところです。
コメントありがとうございました。
ブログ拝見しました。子供が君津市の中学に通っています。部活の時間は、少し減ってるのかもしれませんが、週に数回、朝練と、毎週必ず土日に遠征があり、市外が多くて、保護者の送り迎え。働いている親としては、大変です!途中で仕事を抜ける訳にもいかず、、、。少しブラックではないのかと最近思っています。もう少しどうにかならないのかな?っと思っています! せっかくガイドラインが作られたと思っていたのに、、、、、
君津市が部活動新ガイドラインを通達した初年度である今年、本当に各中学校ではガイドラインに沿った部活動経営をしていくのか、半信半疑で見守っているなまはげおじさんです、こんにちは。
そうですか、リコピンさんのお子さんの部は、廃止されたはずの朝練が週に数回もあるのですか。
ガイドラインによると、朝練を行う場合、放課後の練習時間を減らすことになっています。また、土日はどちらかを休養日して練習する日は3時間程度となっており、それを越える場合は翌週に代休日を設けることにもなっています。
・・・うーん。
やっぱり、ガイドライン、無視されているのかなぁ。
実はほかにもいろいろ耳に入ってきています。
そろそろブログにまとめないといけないのかもしれません。
コメントありがとうございました。