なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
公立入試対策のお話です。
過去問集の選び方
街の本屋さんでは、千葉県公立入試の過去問集が平積みにされています。すでに購入済みという受験生もいるかもしれませんが、今日はこの過去問集の特集です。
出版業界が元気だった頃は6社が出版してくれていたんですが、令和6年度版を確認できるのは、4社、かな。ほかにもあったら教えてください。
まずは東京学参のもの。
目立つ配色、本屋さんでいちばん見かけるヤツですな。
1320円なり。
声の教育社のもの。
保護者世代にはおなじみの「ウンテイにコンバース」のデザインです。
1100円なり。
教英出版のもの。
過去問は、著作権の関係で問題文を掲載できないことがたまにあるのですが、この問題集は表紙に『2022年度/社会/大問8は非掲載』と明記してあるのが好感が持てます。
1012円なり。
千葉日報社のもの。
これは県内のいくつかの私立高校の問題も含まれています。そのため他社よりお値段がかなりお高め。
3500円なり。
過去問集選びのポイント
ここからは、過去問集の選び方です。
進学塾の指導者の視点から、選び方のポイントをご紹介していきます。
チェックポイントは5つ。
収録年数
リスニングの対応
国語本文
解答用紙
解説
この5つについて、重要度を △・○・◎ と表しました。
何年分収録されているか
お店で問題集を手に取るとき、まず目が行くのが収録年数でしょう。でっかいフォントで載ってますからね。
年数が多い方がいいかなぁ
なんて考える人も多いのでは。
しかし、千葉県公立入試では、収録年数はそれほどこだわる必要はありません。
毎年ちょっとした出題形式の変更があるので(特に、英語・数学・国語)、昔の過去問は効果薄なんですよ。
来年2月の入試でも、受験生が「!?」と思うような変化はきっとあるはず。この教科はいつもこのパターンで出題される、なんて決めつけるのは危険ですよ。
ですから、収録年数は3年ほどあれば十分といえます。
結論。
収録年数の長さの重要度は△、気にしなくてよし。
リスニング問題の対応
千葉県公立入試では、英語のリスニングだけでなく国語でも聞き取り問題が出題されています。
これをどのように扱っているかは、過去問集選びの重要なポイントです。
4社すべて英語だけでなく国語の聞き取り検査にも対応していることがAmazonの販売ページから確認できました。
また、web(スマホ利用)かCDかも調べてみました。
・東京学参 web&CD
・声の教育社 web
・教英出版 web
・千葉日報社 CD
1人で机の上で操作するなら、webの方がやりやすいかもしれません。
リスニング対応の重要度、結論は2つに分かれます。
CDラジカセなどを持っている人
→ 重要度は△、気にしない
webでないと困る人
→ 重要度は◎、買う前に確認を!
著作権で掲載できず
著作権のあれやこれやがあるので、国語の文学的文章(=小説)などは未掲載になっていることがあります。
いざ解き始めて十数分後、
「次の大問には本文が掲載されていません」
なんて書いてあったら、
ふざけんなぁーッ!
って過去問集を窓の外に投げ捨てたくなるでしょ。
でもね、「掲載できない問題」は、どの問題集も掲載できないんですよ。A社のものだけが未掲載、なんてことはありません。
結論。
著作権の関係で掲載できない問題がないか、見比べる必要はありません。重要度は△。
解答用紙
国語では、字数制限のついた記述問題や、作文が出題されます。やはりマス目のついている解答用紙がないとやりにくいです。
また、理科では、グラフで示したり、図で示したりする問題が出題されています。この教科も、解答用紙がないと困るはず。
数学の作図もそうですね。
結論。
解答用紙の重要度は◎。無いものは論外、できれば取り外せるものを。
解説のわかりやすさ
わかりやすさというものは個人の主観ですから、ここは保護者ではなく、受験生本人の出番です。
書店で実際に解説を読んでみて(特に数学と理科、同じ問題の解説を読み比べてみるのです)、
なるほどー
としっくりくるものを選びましょう。
なお、過去問集の解説は、最低限のシンプルなものになっているのが普通です(スペースの都合というやつですな)。誰もが一読で理解できるような丁寧な解説はない、と心得ておきましょう。
結論。
解説のわかりやすさ、重要度は◯。ホントは◎としたいんですが、「丁寧でわかりやすい解説」はあまり期待できないので、重要度を1つ下げました。
以上、千葉県公立入試の過去問集についてのお話でした。なにか気になることのある3年さくらっ子&保護者のみなさまは、いつものようにLINEでお声がけください。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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