なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
よその県の入試改革のお話です。
サイタマに学ぶ
埼玉県は、公立入試を大きく変更するようです。ちょっと調べてみました。
ほら、中学校の部活動がなくなって、地域のスポーツクラブに移行するじゃないですか。2025年あたりかな。
実際にそうなると、中学校の先生方が、生徒の学習面以外の活動のようすを把握するのが難しくなりますよね。
すると、調査書に「◯◯大会優勝」なんて書くのが難しくなります。本当に優勝したのかとか、その大会に出場したのかなど、裏付けをとるのが大変ですから。
そういった情勢の変化もあり、公立入試を改革することになったようです。
選抜の方法
埼玉県教委が出した案は、
現行制度
・学力検査
・調査書
新制度(案)
・学力検査
・調査書
・面接
まず大きな変化として、全受検生に面接を課すこと。これについては、次の『調査書の様式変更』でふれます。
そしてもう1つが、
新制度(案)
・学力検査
・調査書
・面接
・独自の検査
実技検査や小論文
公立高校が、独自の検査を加えられること。部活動の実技検査などですね。
千葉県の現行制度との違いは、公立高校が「独自の検査は必要ない」と考えたら、やらなくてもOKということです。
これ、千葉県の公立高校の先生方からあがっていた意見にもありましたよね。「2日めの検査をやらない、という選択肢もほしい」って。埼玉県、いいですねぇ。
ふむふむ、なるほど。
調査書の様式変更
調査書も大きく変えるそうです。
現行の埼玉県の調査書には、
・各教科の評定
・特別活動の記録
・出欠席の記録
などが記載されているそうですが、これらを大きく削って、
・各教科の評定
だけになるようです。
えらくスッキリさせるんですねぇ。部活動の地域以降も影響しているんでしょう。
そして、調査書の様式変更にともなって、受検生本人が「自己評価資料」を作って提出することになるとのこと。
埼玉県教委によると、それは「受検生のこれまでの活動への取組状況等を、自らの言葉で表現する」ものになるそうです。生徒会活動での頑張りや、スポーツクラブでの実績などは、ここでアピールすることになるのでしょう。
この「自己評価資料」ですが、評価の対象にはしないそうです。じゃあ何のために書かせるのかと言いますと、この資料をもとにした面接試験を行うんだそうです。
こんな感じかな。
試験官「◯◯さんは、生徒会活動に力を入れてきたんですね。具体的にはどのようなことをしたんですか。また、その活動によって、中学校にはどのような変化がありましたか」
受検生「はい、SDG’sの観点から、給食の食べ残しを減らそうとしました。各教室を回って、残っている給食をすべて私の胃袋に収めました。とても大変でしたが、中学校からは食べ残しがなくなり、私の体重は3桁に到達しました(ここでお腹をポンと叩く)」
あらかじめ質問されることが予想できる面接試験。簡単そうですが、実際にやってみたら、かなり突っ込んだ内容の質問も飛んできそう。
埼玉県の公立入試改革、現小6の代に実施予定です。
千葉県はどうなる?
さて、千葉県のお話。
関東南部の近県の改革には、千葉県教委も注目しているはずです。
特に、調査書の様式変更は、千葉県も取り組まなければなりません。中学校から部活動がなくなるので、『部活動の記録』の欄はいらなくなりますし。
このタイミングで、千葉県も公立入試改革をするんじゃないかなぁ。
・調査書の簡略化
・学校設定検査の簡略化
上記2つには手をつけるとして、あとは県千葉や県船橋などの最上位校をどうするか、でしょうかね。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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