なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
県教委からアナウンスが入りました。
検討会議、5つの提言
今年、千葉県公立高校入試で採点ミスが発覚し、大きなニュースになりました。このブログでも特集しましたのでよく知らない方はお読みください。
それを受けて、県教委は『千葉県公立高等学校入学者選抜改善検討会議』を設置。
委員は県教委ではなく、大学関係者2名、企業関係者1名、市町村教育委員会教育長1名、コンプライアンス委員1名から成る5名。少ないですな。
昨日県教委から公開された、『検討会議』による5つの改善策の提言がコチラ。
1.マークシート及びデジタル採点システムの導入
2.問題の配列・解答用紙の構成の改善
3.2系統での採点と、合否のボーダーライン付近の点検の実施
4.採点業務に集中できる日程の工夫
5.県教育委員会からの指示(統一のマニュアル)
1つ1つ見ていきましょう。
1.マークシート及びデジタル採点システムの導入
これが改善策の目玉。
役所の文書は強調したいことを先頭に、隠したいことを最後にしがちですし笑、おそらくこれは採用されるでしょう。
「デジタル採点システムって何?」という方、ググっておいたのでタップしてみてください。すでに全国のさまざまな中学校・高校で利用されています。私立校だけじゃないですよ。
デジタル採点システムなら、無理にマークシート方式を採用する必要もないのですが、それでもわざわざ書いてあるということは、こちらも採用決定なんでしょう。
となると、神奈川県のように6択問題が出るようになったりして。
むむむ。
2.問題の配列・解答用紙の構成の改善
デジタル採点システムを採用するなら、問題の配列も解答用紙の構成改善も、それほど必要性は高くありません。
3.2系統での採点と、合否のボーダーライン付近の点検の実施
「2系統での採点」とは、答案用紙をコピーして、AチームとBチームで別々に採点し、最後に結果を突き合わせるもの(他のパターンもあります)。
受験生の少ない高校ならアリですが、幕張総合のようなマンモス校ではまず無理ですね。人手が足りない。
「合否のボーラーライン付近の点検の実施」、二度手間にはなりますが、これは採用されるかもしれません。その場合は、細かな基準(合格ラインの前後10名は再点検すること、など)を県教委が指定することになるのかな。
4.採点業務に集中できる日程の工夫
高校側からは、採点にあたる時間が足りない、という声が出ています。コチラです。
名言来ましたね。「なぜ学力検査を2日間で実施しているのか理解ができない」、オブラートは品切れかな?
実際、関東で学力検査を2日間に分けているのは、千葉県と群馬県後期入試のみ。東京都も神奈川県も埼玉県も、みんな1日で5教科やっちゃうんですよね。
アンケートで高校の先生も答えていますが、以前のように1日で5教科すべてやってしまえば、だいぶ余裕ができるんですけどね。
5.県教育委員会からの指示(統一のマニュアル)
もっときっちりとしたマニュアルを、県教委が作らないとアカンぞと。
うん、まぁ、あれだけ派手に騒がれちゃいましたから、作んないとマズいですよね。それはそう。
受験生側としてまとめると、おそらくですがマークシート方式が採用されます。よって、出題形式が5教科とも変更される可能性が出てきました。
模試や復習確認テストとは形式が異なる問題が本番の入試で出るかも、ということですね。もうこれはしょうがない。
だって、どんな出題形式になるか、県教委の中の人でさえ、現時点で誰ひとりわからないんだから。
7月中旬に、県教委としての公式見解が発表されるそうです。これを待つとしましょう。
実際に読んでみたい方はコチラ。pdfですのでパソコンのような大きな画面推奨。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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