なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
以前書いた記事を、千葉県の中学生のみなさんに向けてリライトしました。
時間が……足りない!
中学生のみなさん、入試の国語って、得意な人でもなかなか高得点がとれないこと、知ってましたか?
現高1のセンパイたちのデータを見てください。
80点台が約2%、90点台はほとんどいないんですよ。
そこで今日は、なぜ千葉県の国語はなぜ高得点がとりにくいのかについて考えてみようと思います。
それではいってみましょう。
千葉県の国語の特徴
まず強調しておきたいのは、千葉県の国語の出題はかなり独特であるという点です。
下の表をご覧ください。
漢字などの基礎知識・説明文・物語文・古文。これらに加えて、条件付き作文を出題するのが最近のトレンドです。時間が削られますね。
我らが千葉県は、なんとそこに聞き取り検査まで加えています。
同じ50分間で行うのに?
時間、足りなくない?
どうかしてない?
まとめると、
漢字などの基礎知識
説明文
物語文
古文
これらに加えて、千葉県の国語には条件付き作文だけではなく聞き取り検査まであるのです。
条件付き作文とは?
千葉県の条件付き作文は、
●条件に沿った内容を
●前段・後段の二段落構成
●字数は200
●配点は12点
●部分点アリ
で毎年出題されています。
中学生のみなさんの中には、
作文苦手なんスよ……
書くのにめっちゃ時間がかかるからキライなんですぅ……
なんて人も多いのでは???
そうですよね、作文が得意なんて人、そんなにいませんよね。
だったら思いきって作文をパスして(=白紙のままにして)、ほかの問題を解くのに時間を使っちゃおう、という『作文やらない大作戦』を思いつくかもしれません。
(ギクッ!)
(ギクッ!)
それはやめときましょう。
オススメしませんぞ。
なにせ配点が12点ですもん。
大きいですよ、12点は。
合否に直結する可能性大です。
条件付き作文を捨てるのは、あまり賢い選択ではありません。
合格したければ、くらいつかねばならないのです。
作文の対策
ここからは、受験指導の最前線からの意見です。
作文なら得意だから大丈夫!
なんて人でも、甘く見てはダメ。
条件付き作文は対策をすることが絶対に必要です。
理由は2つあります。
まず、条件付き作文は中学生には決して簡単ではないからです。
次の画像をご覧ください。
これが実際の出題です。
学校で、行事の後に思い出作文を書きますよね。それとはまるで違うでしょう? 思ったことを自由に書いていいわけではないんですよ。
条件が3つありますね。
それに沿ったものにしなければなりません。
条件②、「二人の考え方を整理する」のですから、吹き出しの中のセリフを要約します。これが前段です。
条件③、自分の意見、そしてそう考えた理由をまとめます。
ただし、自由に書いていいわけではありません。「二人の考え方をふまえて」とあるので、要約した二人の意見に関連したものでなければならないからです。
そして、条件①です。二段落構成で十行以内に収めねばなりません。
いかがでしょう。
条件を読み取る力、
条件に沿う短文を書く力、
筋の通った内容にまとめる力、
そんな能力が問われる出題です。
けっして簡単ではありません。
対策せずに本番で書ききろうとするのは、あまりに無謀。
「条件付き作文は対策をすべきである」というもうひとつの理由は、作文を書く経験が不足している人が多いから。
そもそも作文は苦手な人が多いです。めんどうだったり、恥ずかしいから読まれたくないなどの理由で、文を書くことを嫌がる中学生は少なくありません。
書いたとしても、それは出来事やそのときの気持ちを好きに書いてよい作文ばかりで、国語の授業で「条件付き作文を熱心に指導してもらった」なんて話は聞いたことがありません。
30人以上の作文を添削するのは大変なので、これはしょうがないのかも。
一言でまとめると、圧倒的に経験不足。
ここで気持ちが明るくなる情報を。
条件付き作文は、部分点アリです。
しっかりとした対策をすれば、12点満点とはいかなくても、何点かは狙って取ることが可能なんです!
条件付き作文の対策を教えますね。
特別なものではありません。
誰かに添削してもらうことです。
そして、アドバイスを参考にその文を書き直し、もう一度添削してもらうのです。
それだけ。
これがもっとも効果的な対策なんです。
このサイクルをくり返して回数を重ねていくと、だんだん千葉県型の条件付き作文に慣れてきますよ。
オススメです。
※塾に通っていない3年生で、このブログを目にしたあなたへ。国語の先生にお願いして、添削してもらうのはどうでしょうか。丁寧にお願いすれば、引き受けてくださると思いますよ。
聞き取り検査について
聞き取り検査は、難しくはありません。
落ち着いて聞くことができて、メモができれば、誰でも得点できます。
対策も必要ありません。
担任の先生や教科担任の先生のお話をちゃんと聞けているのであれば、それで十分です。
……対策は必要ないのですが、聞き取り検査で心配なのは、それが入試の最初にあるということです。
ちょっとイメージしてください。
あなたは今、第一志望の高校にいます。
まさに入試当日です。
見慣れない制服のライバルたち、
みんなひどく賢く見えてきます。
最初の教科は国語。
心に余裕なんてありません、
緊張でガチガチです。
あ、放送が流れ始めた……!
聞き取り検査で怖いのは、入試の最初の問題であるということ。
精神的に落ち着かない状態で入ってしまうと、思わぬ「事故」を起こす可能性があるのです。
それがコワイところです。
千葉の国語はクセが強い
ここまで読んでくださった方ならお気づきかと思いますが、千葉県公立入試の国語は時間とのたたかいです。
聞き取り検査がだいたい6~8分間程度でしょうか。
残り40数分で、漢字に説明文に物語文に古文、そして最後に控えている条件付き作文までやっつけねばならないのです。
なかなかひどい話でしょう?
時間に追われると、成績優秀な人であっても、国語が得意な人であっても、どんな人でもひどく慌てることになりがちです。
落ち着かないこころは焦りを呼び、普段ならすぐに見つかる答えにも気づくことができず、時間がどんどん過ぎていってしまいます。
千葉県公立入試の国語は、焦りとのたたかいとも言えます。
パニックになりそうなこころをどうにかコントロールしつつ、必死に答案を仕上げていきます。なにせ最初の教科です、ここで大崩れしてしまったら……大変、ですからね。
千葉県公立入試の国語は、時間とのたたかい、焦りとのたたかい
以上、千葉県の国語はなぜ高得点がとりにくいかについて、でした。
それでは今日はこのあたりで失礼します。
この記事についてのコメント
いつも、楽しくブログを拝見させていただいています。
今回の期末テストの範囲表で、一年生の国語で、聞き取りと、課題作文 160~180字 で、出題 される予定みたいです。その他、物語文、説明文、漢文、言語、漢字、
盛り沢山、、、。 時間内に終わるかどうか、、、、。それよりも、課題作文 対策はしてくれてるのか、、、。
他の教科も 範囲が広くて、テスト迄に範囲が終わるかどうか、息子も 心配してる様子。子供よりも、親の方が あたふたしてます。笑
コメントありがとうございます。
ああ、あの学校の1年生ですね(笑)。1月の復習確認テストの平均点がまずいことになっていますから、学年スタッフの先生方もかなり気合いを入れていらっしゃるようですね。「期末テストの出題範囲表、もう配られたの!?」なんて会話をしたばかりです。
課題作文ですが、「提出物・ポイント」の欄を見る限り、おそらく授業で事前指導があるものと思われます。
今回、、5科計の平均点は、相当まずいものになりますぞ。英語・理科・社会が広すぎますもん。