ついにベールを脱いだ「思考力を問う問題」!

千葉県の高校入試

 
 
 
こんにちは、なまはげおじさんです。

君津のさくら塾のブログへようこそ。

今日は学校設定検査についてのお話です。
 
 
 

問うているのは本当に思考力か?

「学校設定検査って何のこと?」というアナタは、まず『【令和4年度入試】入試2日目の「検査」の内容が発表された!』という特集記事をご覧ください。

2日目に行われる、第6の受験科目ですね。

それでは今日の特集記事をどうぞ。
 
 

県千葉、思考力を問う

千葉県の進学塾界隈で大変話題になったのが、県千葉の学校設定検査が「思考力を問う問題」になったこと。
 

県千葉の学校設定検査といえば、特色化選抜最初期の「学校独自問題による検査」が思い起こされます。先生方お手製の難問のオンパレード、初めて見たときはびっくりしたっけ。あれは進学塾に通っていないと解けないものばっかりでした。

学校独自問題は、応用力のある受験生を選抜するにはよいものですが、とにかく問題作成に手間がかかるようです。県千葉に通う高校生の指導と並行して、中学内容の単元を研究しなければなりませんから。

そのような事情もあってか、県千葉は「学校独自問題による検査」をやめて、「作文」に切り替えたのでした。
  

令和4年度入試で県千葉が採用することにした「思考力を問う問題」は、問題を県教委が作成することになっています。それなら先生方の負担もありませんし、思考力に富む受験生を選抜することもできるでしょう。

県教委の作成する「思考力を問う問題」が、良い問題であるならば、ですが。
 
 
 

これが「思考力を問う問題」だ!

さて、ここからが本題です。

昨日8月31日付で、県教委のホームページに「思考力を問う問題」のサンプル問題が掲載されました。

国・数・英の3教科合わせて60分、100点満点です。
 
 

数学

「相似」「円」「三平方の定理」の知識なしでも解ける問題もあります。県千葉を志望校に加えている受験生は、チャレンジしてみるのはいかがでしょう。2問ほどご紹介。

まずは、2年「確率」の知識でできる問題。
 

 
そして、3年「2乗に比例する関数」に関する問題。

 
どちらも応用問題や発展問題ではありません。また、進学塾に通っていないと解けないようなものでもありません。レベル設定はよいと思います。
 

 
しかし、これは「思考力を問う問題」のはず。(3)はわかりますが、(1)はどのあたりが思考力を問うているのか。出題はもう少し改善する必要がありそうです。

県千葉の昨年度の志願者は359名。この人数であれば、記述式の問題をもっと増やしても採点できるはず。やはり思考力を問うのであれば、そうすべきでしょう。
 
 
 

英語

大問2・大問3が英語です。

はじめの数問はよかったですよ。「本文に書いてあることを言い換えたものはどれだろう」と考える力を問うているのだな、ふむふむ、といった感じでしたから。
 

しかし、2(3)がねぇ……。今日のブログの最後に、サンプル問題へのリンクを張っておきますので、お時間のある方は解いてみてください。
 

 
「英語の授業の経験とボランティア活動の経験を通じて、アヤは(     )を学んだ。」、この空欄に10語以下の英語を入れる。本文要約ですね。

英語の授業についてのエピソードからは「失敗することを恐れない(ことを心がけて人前で英語を話している)」ということ、そしてボランティア活動からは「いろいろな人と話すことで働くことの意味や異なる考え方を得た」ということが読み取れます。

この2つをまとめることで10語以内に……できるかぁ??? わたしにはできませんでした涙。

県教委の考える解答例は、
It is important to talk with and understand other people.

「他者と話し、他者を理解することは重要だ」……他者を理解することは重要だ、と同義の英文、あったかな? ナイヨ

このままでは入試本番では使えません。少なくとも、受験生を適正に選抜できるとは思えませんから。

改善するなら、「with English lesson and volunteer work」を「with English lesson or volunteer work」にするか、英問英答ではなく和文英答にするかでしょう。
 

もう1つ、大問3の英作文、これはどのあたりが思考力を問うているのか、私にはわかりませんでした。県千葉を目指す受験生に出すものではないと思います。
 
 
 

国語

順番通りに解いていくと、大問4として国語が待っています。

3教科合わせて60分だそうですが、まぁ間に合わない受験生がたくさん出てくるでしょうね。数学・英語で時間を使わないことがカギになるか。
 

前から思っていたのですが、私の考える受験国語と県教委のそれとは、大きな乖離があるようです。

県教委の出題する国語は、「いかに短時間で」「いかに要領よく」答えるかを問う問題ばかりです。このサンプル問題もその傾向が強い。

問うているのは思考力ではなく、要領の良さではないですか? 要領の良い中学生ばかり集めても、高校ではそんなに伸びやしませんよ。
ここ数年ずっと、近県の公立上位校に比べると、千葉県の上位校の大学進学実績が寂しいものになっていますね。その1つの原因はこのあたりにあるかもしれない、そう私はにらんでいます。
 
 
 

どうする県千葉?

このサンプル問題は、国・数・英の3教科合わせて100点満点でした。

県千葉、どうしますかね。

このまま100点満点として採用するとしたら、間違いなくこの「思考力を問う問題」が合否を大きく左右することになるでしょう。なにせ1問7点とか10点とかですから。

5教科の学力検査とのバランスを考えると、傾斜をかけて50点満点あたりになるかと予想します。自信はありません笑。

訂正
『令和4年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項』に明記されてました。

100点でやらないといけないんですね。
 

県千葉受験生に求められるのは、中線定理などの高校内容に踏み込んだ発展的な知識ではなく、かといって深く思考し続ける力でもなく、どうやら圧倒的な処理速度のようです。ツマンナイネ
 
 
 
 
 

以上、「思考力を問う問題」についての特集記事でした。

サンプル問題へのリンクを貼りつけておきます。PDFファイルですので、パソコンやタブレットなどの大きな画面でどうぞ。

「思考力を問う問題」サンプル問題の問題用紙

「思考力を問う問題」サンプル問題の正解表

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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