【部活動】小6保護者は中学入学前にお読みください

ローカルなお話

 
 
 
 手荒れとの全面対決に突入したなまはげおじさんです、こんにちは。

 君津市のさくら塾のブログへようこそ。

 今日は、君津市の小学6年生の保護者にみなさまに向けたお話です。
 
 
 

部活動の現状と問題点

 小学6年生の保護者のみなさま、来年の今頃は、お子さんはどこかの部に所属して部活動に熱中するはずですね。きっと今から楽しみにしていることでしょう。

 ところで、部活動の現状についてはご存知でしょうか。

 これからお伝えするお話は、6000字を超える長文です。情報を詰め込みましたので、ゆっくりお読みください。
 
 
 

君津市には部活動ガイドラインがあります

 君津市では、平成31年4月からガイドラインに則った部活動をするようになりました。

 それ以前のようすについては、コチラの記事をご覧ください。千葉県の中学生の部活動は、全国最長だったんです。

 平成25年に文部科学省が過熱している部活動にブレーキをかけるべく、「運動部活動での指導のガイドライン」を策定。それ以降、スポーツ庁・千葉県教育庁・文化庁と立て続けにガイドラインを整備してきたのです。
 下の画像は「君津市部活動ガイドライン」より。
 

 
 「君津市部活動ガイドライン」の主な内容は以下の通り。
 

休養日
 平日に1日以上、
 週末に1日以上の、
 少なくとも週2日以上の休養日を設ける
練習時間
 平日の練習時間は長くとも2時間程度
 休日、長期休業中は3時間程度、
 週の練習時間は合計11時間程度とする
朝練習
 朝練習は行わない
 ただし、校長が特別な事情があると認める場合のみ教育委員会と協議の上、限定的に朝練習を行うことができる

 
 ガイドラインに沿った活動も今年で3年目。さて、最近の部活動のようすはどうなっているのでしょうか。
 
 
 

最近の部活動のようす

 最近のこのエリアでの中学生の部活動のようす、私が説明するより、ブログに寄せられた地域の方のコメントをご覧いただく方がわかりやすいかな。
 

 うちの子が入ってる○ス○部は、完全にガイドラインを無視してますね、、
 今月貰ってきた予定表には、バッチリと朝練、土日に練習、練習試合が入っている状況です、、
 コロナが増えている中、せめて他校との練習は避けてほしいものです!
 それを許可している学校のトップの方も、、どう思われているのか、、
 意識が薄れてませんか〜!って叫びたい。

 こんばんは。
 部活での活動時間に差がかなり出ていて、気になって学校に確認したことがあります。
 あくまでもガイドラインは目安であり、下校時刻が早い時期は活動時間の確保ができない。そのため下校時刻の兼ね合いで活動できなかった時間を活動できる季節に使う運用になっている。年間の総活動時間を月平均にするとガイドライン程度になります。ということでした。
 すでに昨年からこの傾向はあって、顧問の先生の考え方で冬場の未使用時間を夏場に持ってくるかこないかで活動量がかなり違ってきているように感じています。
 また、ここには「自主練」という名で部活とは別組織(構成員はたまたま同じだし、顧問は先生でなく一般人として参加)で行われている練習は入っていませんがそこに参加するのが当然と思われている部活もあれば、顧問はその活動に否定的な場合もあります。
 私立高校の運動部の活動はものすごく本格派になってエンジョイ派が入りにくい一方、第9学区の公立高校はどんどん小規模になり運動部の種類も減り、団体競技は活動がままならないところも出ているので、「せめて中学の部活だけでも昔のままガンガンやってもらわないと子どもたちがスポーツを思い切りやる機会がなくなってしまう!」という熱心な保護者も多く、特にここ増えている部活に反対する人はお弁当作りや送迎などがあったとしてもそう多くない印象です…
 ガイドラインの書き方を変えて現場に合わせ「年平均にすると1ヶ月これくらい」って書いてもらった方がまだいいように感じています(我が子の部活はほぼガイドライン通りです)

 コチラの記事の最後の方から抜粋させていただきました。

 実は、上のコメントにかなり近いお話をいろいろ伺っていたのです。ですから、コメントを読んで抱いた感想は、やっぱりかぁ、というものでした。もちろん、そうではない部の方が多いようなんですけどね。

 現在の部活動のようすを短くまとめると、

 朝練アリ
 土日両方練習アリ
 一日練習試合アリ
 自主練(=夜練)アリ

 という、ガイドラインを完全に無視した、まるで平成初期に戻ったかのような活発過ぎる部もあれば、

 朝練なし
 土日の片方はお休み
 練習試合は半日のみ
 自主練(=夜練)なし

 というガイドラインに沿った活動をしている部もある。

 つまり、同じ学校であっても部によって(顧問によって)ガイドラインの扱いが異なり、活動の差が非常に大きくなっているんです。

 これ、かなりマズイんじゃないでしょうか。
 
 
 

私が心配していること

 部活動の現状について、私が心配しているのは、中学校や市教委への信頼低下、先生の負担、そして生徒の時間が奪われることの3つです。
 
 

中学校・市教委への信頼の低下

 同じ学校なのに、部によって活動がまるで異なってしまっている。すると何が起きるかといえば、当然、保護者の間で(生徒の間でも)不平不満が出てくるわけです。上に掲載したコメントからも、そんな感情を感じることができますね。

 いや、直接は中学校には言いませんよ。私がビシッと言ってやる、なんて全盛期の上沼恵美子みたいな保護者はいやしません。
 だってほら、『調査書』があるじゃないですか。意見でもしようものなら、我が子が不利になりはしないか、みんなそう考えちゃうものなんです。

 顧問の先生方は、そうした表にはなかなか出てこない「静かな不満」には気づいていらっしゃるのでしょうか。

 市教委についても同じことが言えます。

 自分たちがつくったガイドラインが守られていないのならそれを注意するべきなのに、沈黙を守ったまま。「ああ、ガイドラインなんて、結局ポーズだけだったんだ」と呆れている保護者もいらっしゃいますよ。

 こうなってしまうと、君津市独自のガイドラインなんて作らなければよかったのに、なんてつぶやきも聞こえてきそうです。
 
 
 

先生の負担が軽減されないまま

 学校の先生はとてもお忙しいのですが、特に今年は特別です。

 教科書が変わったこともあり、「今まで通り」進めていくことが難しくなっています(私も痛感しています)。通知表の「観点別評価項目」も、4つから3つに変わりました。大改革の1年間。先生方は、授業準備とふり返りに相当時間がかかっているはずです。

 さらに、先日の『合同作戦会議』の場でも話しましたが、今年は精神的に不安定な生徒がいつも以上に多くなるはず。実際、さくら塾でも、部の友人関係のトラブルに巻き込まれてしまった生徒が、すでに複数出ています。先生方は、そうした場面にも立ち会わなければなりません。

 そして、コロナ禍です。GW中、夕方以降にアクアラインの上りは大混雑だったようです。観光客の中には無症状の感染者もいたことでしょう。ですから、2週間が経過する来週あたりから、このエリアの中学校でも感染者が増えてくる可能性があります。先生方はその対応もしなければなりません。

 それに部活動が加わるわけです。
 朝練指導、午前の授業、給食指導、午後の授業、放課後の部活指導、生徒のトラブル処理、コロナ対応のミーティング、そのあとようやく翌日の授業準備に取り掛かる……。
 今現在、朝7時前から夜8時9時までという超過勤務を連日続けることになってしまっている先生もおられるかもしれません。ダウンされないよう、どうぞ無理なさらずに……!
 twiiterで「教師のバトン 部活」と検索してみてください。全国の先生方の本音を知ることができますよ。

 もしも「君津市部活動ガイドライン」が遵守されていたら、先生方の負担は大きく減ることになったはずでした。朝練なし、土日どちらかはオフ。それは生徒の負担を減らすだけではなく、先生方の働きやすさや心身の余裕に直結するものでもあったからです。

 今年度は、先生方の病気休職や早期退職が、昨年以上に出てくるものと思われます。市教委はガイドラインでそれを未然に防げたはずだったのに……。
 
 
 

自学できる時間が奪われる

 現状、私がもっとも心配しているのが、自学できる時間が奪われてしまうことです。

 これが最大の問題。

 学校の授業の中だけで学習は完結されません。理解は十分だとしても、自学による問題演習を通じてそれを定着させる必要があるからです。小中高生には、自学が絶対不可欠なのです。

 そして、基礎・基本の定着のさせ方も、必要な演習量も、生徒一人ひとりによってまるで異なります。一家無駄に思えるような試行錯誤する時間も大切です。自学には、ある程度まとまった時間が必要なのです。

 ですから、毎朝早起きして登校前に自学をしたり、帰宅後習慣としてコツコツ復習したり、週末にじっくり腰を据えて机に向かう、そういった時間を確保できている生徒は、そうでない生徒に比べると成績が安定するのです。

 しかし、毎朝のように朝練があったり、週末には長時間の練習ばかりでオフがなかったりする現状では、学習に向き合う気力も体力も残っていない生徒が少なくないはず。「くたびれてるけど、自学しなくちゃ!」と踏ん張れる生徒がどれだけいるでしょうか。

 ガイドラインに沿った活動の部に所属している生徒は、余裕を持って机に向かうことができています。活発すぎる部の生徒は、なかなかそれができません。同程度の基礎学力の生徒でテスト成績を比較することができれば、きっと明確な差が確認できるはずです。

 所属する部によって、成績が変わる千葉県では、それは進学先が変わることを意味します(中学3年間すべての成績が『調査書』に掲載されるので)。
 

 自学できる時間が奪われてしまっていることは、生徒にとっては取り返しのつかない大きな損失かもしれません。
 
 
 

 信頼低下・先生方の負担・自学できなくなっていること。以上3つが、部活動の現状について私が心配していることです。

 これら3つをまとめて解決できる方法があります。

 カンタンです。

 すべての部が、「君津市部活動ガイドライン」に沿った活動に改めればいいのです。校長や市教委が強制力を発揮すればよいのです。

 そうすれば、保護者も生徒も先生方も、みんな負担が大きく軽減されます。カラダもココロもラクになれますし、余裕も生まれるはず。各校の校長と市教委にこの意見が届くといいなぁ。
 
 
 

入学前に情報収集を!

 さて、ここで、小学6年生の保護者のみなさまに強く主張したいことがあります。

 それは、中学校入学前である今のうちに部活動についての情報収集をしておくことです。

 「君津市部活動ガイドライン」を無視した活動をする部は実際にあるわけですし、そうした部だとは知らずに来年お子さんが所属してしまうとかなり大変な目に遭いますからね。

 インタビューできるママ友が見つかったら、進学予定の中学校の部活動について、こんな部はあるかと聞いてみてください。
 

ア;朝練がしょっちゅうある
 朝の準備が1時間早くなりますし、お子さんの睡眠時間は毎日1時間短くなってしまいます。

イ;夜練がある
 ケガしたらどうするのか、いつ勉強するのか、参加しないとメンバーから外されるのか、疑問はつきません。

ウ;一日練がある
 これは頻度によるかなぁ。毎週やってるのはNG。ウ・エ・オの3つは関連が高く、1つ当てはまるならおそらく3つすべてがそうでしょう。

エ;土日にオフ日がない
 いつ勉強できるのか。いつ体を休めるのか。先生、あなたは大丈夫ですか。

オ;校外の活動が多すぎる
 毎週のように練習試合や大会に参加する部もあります。遠征ということばが大好きな部もあるようです。費用も体力も時間も削られます。

カ;定期テストへの配慮がない
 テスト直前でも、土日両方に練習試合を組んだり、保護者のハンコをもらって練習を強行する部もあるようです。ハンコ、同調圧力で押さざるを得ない。 

キ;顧問が熱心すぎる
 これが一番のチェックポイント、ご自身のご家庭をかえりみず部活動の指導にハマっている先生も実際にいらっしゃるようです。第2の青春かな。「そういう先生にこそ我が子をお願いしたい」という方は勇気をもって飛び込みましょう。その際、お子さんが失う可能性のあることについて冷静に考えてみてくださいね。 

ク;めんどうくさい保護者がいる
 練習試合に必ず顔を出し、腕を組んでしかめ面で観戦。生徒や顧問へのダメ出しはしょっちゅう。よそのお母さんにまで偉そうに意見する。気分は総監督かな。……いや、ホントにいるんですよ、こういう保護者(笑)。外で見てるとおもしろいですが、巻き込まれるとタイヘンですよー。
 

 ここから先は、今回の特集とは無関係ですが、ぜひ合わせてチェックしてください。
 

ケ;独自のルールがある
 「部活ノート」の提出が義務で、書くのにたっぷり1時間はかかる(さくらっ子の証言より)。髪型はベリーショート一択で意義は一切認められない(理由は不明)。生徒会選挙への立候補禁止、部活に参加できる時間がなくなっちゃうから。こういう部はやめといた方が無難。

コ;送迎の配車当番がある
 このエリアは公共交通機関がほとんどないので移動はクルマ頼りですが、事故を考えると他人のお子さんを乗車させるのはできれば避けたいところ。全国の事例の中には、実際に裁判になったケースもあるようです。

 
 聞いてみないとわからなかいことって、結構あるものです。入学前の今の時期だからこそ、時間を書けて情報収集してみてくださいね。
 
 
 
 
 

 以上、小学6年生の保護者向けの部活動のお話でした。参考になれば幸いです。

 それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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