第9学区1番手校・木更津高校の現在地

千葉県の高校入試

 
 
 
 君津の街からこんにちは、なまはげおじさんです。

 さくら塾のブログへようこそ。
 

 今日は特集記事の続きです。前回のランキングのお話を読んでいない方、コチラからどうぞ。
 

 
 今回の主役は、木更津高校ですぞ。なお、5,000字の長文です。コーヒーでも飲みながら、のんびりお読みください。
 
 
 

第9学区1番手校・木更津高校の現在地

 前回の特集では、このランキングを最後に紹介しました。
 

 
 第1位の稲毛とは、千葉市立稲毛高校のことです。第1学区の中では、県千葉・千葉東・市千葉に次ぐ4番手校。

 この稲毛、実は高校入試でのランクは木更津とほぼ同じ。

 ・・・なのですが、我らが第9学区1番手校はMARCHへの現役進学者数は合計34名で進学率2.2%。入学時はほとんど同じ学力だったはずなのに、どうしてこんなに差がついたんだろう(肩を落とす木高OBのなまはげおじさん)。
 
 

 前回の特集記事をご覧になった方は気づかれたはず。

 地元の高校がどのランキングにも入っていないことに。

 私立の市原中央も志学館も、そして県立の木更津も。

 すでに県内では無名の存在になってしまったのか。
 
 

 そこで今回のブログは、木更津と同レベルの進学校(高校入試での合格難易度・いわゆる偏差値が近い高校)をピックアップ。

 その現役進学実績を木高と比較することで、第9学区1番手校の現在地を探っていこうという企画でございます。
 
 
 

木高のライバル校(?) 

 まずは、今回のエントリー校のご紹介。

 『サンデー毎日』に掲載されていた高校の中から、テスト会社の総進図書のデータ(合格可能性60%の偏差値)が木高と近い数値になっている、 以下の6校をライバル校に指名しました。
 

 市立稲毛(第1学区4番手校)

 船橋東(第2学区4番手校)

 八千代(第2学区5番手校)

 県柏(第3学区2番手校)

 佐原(第5学区1番手校)

 長生(第7学区1番手校)
 

 これらに木更津も加え、計7校でその現役進学実績を比べていきます。
 
 
 

ちなみに・・・木更津の偏差値

 中学生の保護者の世代の中には、
 

木高って、偏差値70近くあるんでしょ?

 
 なんて方がいらっしゃるかも。
 

え、違うの?

 
 もう違うんですよ。

 どうぞ認識を改めていただきたい。

 それ、だいぶ昔のお話なのです。
  

 ライバル6校の合格可能性60%ラインの偏差値は、おおよそ62~64です。木高の詳しい数値については、お子さんの通っている塾などにお問い合わせください。中学校では偏差値を扱っていません。

 あ。ネットで調べるのはオススメしませんぞ。私もいくつかのサイトを回りましたが、掲載されている数字は実際のものとだいぶ乖離があります。いったいどういう基準でつけてんのか問い合わせたいレベル。

 さくらっ子及び保護者のみなさまは、例の資料で確認を。
 
 
 

現役進学実績の比較!

 それでは、7校による今春の現役進学実績をチェックしましょう。木更津の実力やいかに。

 前回の特集と同じように、『サンデー毎日』のくくりに合わせて、①国公立大・②難関国公立大・③早慶上理・④MARCH、この順で進めていきます。
 
 

①国公立大への現役進学率

 まずは国公立大への現役進学率の比較です。この進学者数の中には、東大・京大など難関国公立の数値も含まれています。

 これが集計データです。
 

 
 佐原が突き抜けて高い実績を残しました。他6校と比べてあまりに数値が上にはずれているので、同校のホームページで進学先を確認。なるほど、関東の大学にはまったくこだわっていないようです。北は北海道の北見工業大から南は沖縄の名桜大まで、地方のさまざまな国公立大へ進学しているようです。

 対照的なのが県柏進学先は、明らかに関東に集中しています。

 内部の人に聞いてみないとはっきりとしたことは言えませんが、こうした傾向の違いは、「何が何でも国公立! 早慶上理やMARCHよりも地方の国公立!」という考え方の先生が多いか少ないか、ということなのかもしれません。

 関東から遠く離れた地方の国公立大も悪くはないですよ。学費も私大より安いですし。その地方に就職するなら、名も通っているでしょうし。

 しかし、就職は千葉に戻ってとか、東京の大きな企業に勤めたいと考えるなら、地方の国公立大より関東の私大の方がいいかもしれません。

 大学の知名度ってヤツは、意外にバカにできませんから。

 なお、木更津は進学先についてホームページに未掲載。
 
 
 

②難関国立大への現役進学率

 次は、①のデータのうち、「旧帝大+3」のみ抜粋したものです。難関国立大として知られる、東大・京大・北大・東北大・名大・阪大・九大・一橋大・東工大・神戸大に、今春現役進学した卒業生のデータです。
 

 
 いやぁ、少ないですなぁ。この7校では、学年トップでなければ現役で難関国立大に進学できないことがはっきりとわかります。

 唯一の例外がまたしても佐原。テストで学年ベストテンに食い込めれば、現役で難関国立大に進学できるチャンスあり。内訳は、東大1・北大1・東北大2・名大4・九大1です。立派。地方の不人気な公立大ばかりを狙っていたわけではなかったことが、ここにハッキリと証明されました。

 佐原高校について。
 この高校、利根川をはさんで茨城県に面する佐原市というところにあるのですが、この地域特有の事情が、進路実績に大きく関連しているんじゃないか、そう分析しています。
 ほら、ここ数年、第8学区の上位層の一部が、安房高ではなく木高に進学しているでしょう? 館山駅から内房線に乗って約75分、木更津駅にご到着。佐原近辺では、そういう無理なく通学できる「1つ上の高校」がないんじゃないかなぁ。
 ですから、高校受験でのボーダーラインは木高とほぼ同じでも、佐原の学年最上位層には県千葉・千葉東レベルの生徒も在籍しているのかも。そう考えるとしっくりきます。これ、あくまでも私見ですので、あしからず(笑)。

 

 我らが木更津は、北大1・一橋大1の計2名。難関国立大、厳しいですな。
 
 
 

③早慶上理への現役進学率

 3つめのランキングは、私大編。最上位グループの早稲田大・慶應大・上智大・東京理科大に現役で進学した卒業生のデータ。

 まずは、各大学別に、入試で合格できた人数を見てみましょう。
  

 
 この順位は、4大学の合格者数の合計人数が多かった順です。実際は、早稲田と慶應の両方に合格できた、なんて人もいるはずなので、合計人数にはさほど意味はないんですけどね。便宜上、順位をつけてみました。

 高校入学時はほぼ同レベルのはずなのに、どうしてここまで差がついてしまうのでしょうか。稲毛県柏と比べると、木更津の進学実績がかなり寂しいものに感じられます。早大も理科大もヒトケタかぁ。

 恥ずかしながら、表を作成するまで、母校の最近の傾向に気がつきませんでした。ご覧になっている地域のみなさまの中にも、ショックを受けている方がいらっしゃるのでは?
 

 進学者率を中心にまとめ直したものがコチラ。
 

( )内の数字は合格者数を表す。

 
 進学率もやはり稲毛が強かった。4大学に満遍なく進学者がいます。学年30位以内にいれば、現役で早慶上理を狙えるわけですな。いい目標になりそうです。

 県柏は、東京理科大への進学者が多いです。野田市のキャンパスまでさほど距離がないので、身のまわりに理科大生が多くいるのかもしれません。そうであれば、目標として意識するのも自然な話。うらやましい環境ですなぁ。

 木更津は・・・悔しいなぁ、ぶっちぎりの最下位か・・・。
 
 
 

④MARCHへの現役進学率

 4つめ、最後のランキングも私大編です。早慶上理に次ぐ第2グループ、MARCH。

 まずは入試に合格できた人数から。
 

 
 うわぁ、MARCHの合格者数でも木更津は下位に低迷するのか。しかもかなりの大差負け。何なの? 木高は私大に弱いの? そもそもあんまり受験してなかったりするの?(涙)

 進学者率を中心にまとめ直したものがコチラ。 

 はっきりとした傾向が表れています。
 

 
 ズバッと書きますね。

 都市部の高校(稲毛・船橋東・県柏・八千代)では私大進学者が多く、郡部の高校(長生・木更津・佐原)では少ない

 早慶上理やMARCHのデータから、そのような傾向を読みとることができます。
 
 

 どうしてそのような傾向が見られるのでしょう???
 

 スタートは、高校入試だと思うんです。

 郡部の高校入試は、明らかに公立志向が強いです。私立高校は、公立に行けなかった人が通うところ、なんてゆがんだとらえ方をしている人も少なくありません。

 それが大学入試にまで影響しているんですよ。

 郡部では「国公立至上主義」のような価値観が強すぎるため、私大受験に向けての準備が十分ではないまま入試本番を迎えてしまっているのではないか、私はそう分析しています。
 

 これについては、高校生よりも、保護者や先生方など、まわりの大人の意識を変えていく必要があるのかもしれません。

 第9学区の高校では、成績上位者が私大希望を告げると、先生方に反対されるケースが多いと聞いています。中には、「私立に逃げるのか」という何とも奇妙な言葉を投げつけられた、そんな人もいるとのこと。

 私大でもいいじゃないですか。よい大学、たくさんありますよ。施設のよいところもあれば、就職に強いところもありますよ。

 「何が何でも国公立!」という進路指導は、すでに時代に合っていないと思います。
 
 
 

ここが木高の現在地

 データをまとめてみます。

 国公立大・早慶上理・MARCH。

 いわゆる有名大学への「現役」での進学者数の合計人数を求め、その数字を卒業生数で割り、ランキングを作りました。

 表をご覧いただく前に、もう一度。

 この7校は、高校受験時の偏差値がほぼ同ランクの高校です

 それではどうぞ。
 

 
 一目瞭然。

 木高生が伸びていないのか他校生がグンと伸びたのかはわかりませんが、入学時は同じくらいの学力だったはずなのに、3年後の大学入試で大差をつけられています。
 
 

 結論。

 木高は、すでに県内屈指の進学校ではありません。

 それどころか、木高の現役生は大学入試に強くない。 

 これが第9学区1番手校の現在地です。
 

 どうしてこんなことになってしまったんでしょうか・・・。
 
 
 

木高合格はゴールではない

 ここで、木高を目指している受験生のみなさん、および木高1年生のみなさんに強く主張したいことがあります。

 それは、木高合格はゴールではないということ。
 

 なにせ地域で一番の名門校ですから、合格できたら親戚一同から拍手喝采されることでしょう。プライドも十分に満たされるはず。自己肯定感もググっと高まり、自分に自信を持てるかもしれません。
 

 しかし、木高に進学できただけで満足しては危険です。のんびり高校生活を楽しもうなんて考えてると、大学入試で失敗しますよ。

 木高はいまや県内屈指の進学校ではありません。県内ベストテンにすら入れないのですから。今日掲載したデータが、如実にそれを示しています。

 それが木高の現在地。 

 まず、そのことを理解してください。
 
 

 木高を目指している受験生のみなさん、および木高1年生のみなさん。
 

 木高に合格してからが勝負の始まりです。 
 

 よろしいですか。

 木高に合格できたのであれば、

 現役での有名大学進学は、

 けっして不可能ではないのです。  
 

 木高の先輩方の中には、入学後から(もっと正確に言えば高校入試が終わってから)コツコツと努力を積み重ねて、ランキングにあるような有名大学に現役で進学していった人もいるのです。今の木高には、そうした人が少ないというだけ。
 
 

 木高に入学してから、どのように毎日を送るか。

 1日のうちで、どれだけ自学に時間を使えるか。

 どれだけ真摯な姿勢で学習と向き合えるか。
 

 1日1日の積み重ねが、最後に大きな差になってきます。
 
 

 けっして木高に合格できたくらいで満足しないように。

 そこはゴールじゃない。

 スタートラインです。
 
 
 
 
 

 以上、木高と同レベルの高校との現役進学実績比較でした。木高2・3年生のみなさんも、毎日コツコツ頑張っていきましょうね。入試本番に信じられるのは、自分自身がどれだけ努力してきたかだけですぞ。

 木高の先生方には、この結果についてどのように受け止めていらっしゃるか、伺ってみたいです。答えていただく前に、好き勝手書くんじゃねェってハチャメチャに怒られそう(笑)。
 
 
 

 それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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