【令和2年度】後期選抜、国語で大きく差がついたかも

千葉県の高校入試
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 どこを探しても手ピカジェル的なものがみつからないなまはげおじさんです、こんにちは。さくら塾のブログへようこそ。
 
 
 

 今年も後期選抜はぞんざいに扱われてますな。朝刊に問題が掲載されていませんもん。コンビニで千葉日報を買い求めて解いてみました。その中で、国語・数学・理科について特集します。
 
 
 

なまはげチェック!

国語

 大問一;聞き取り検査、これ4問すべて正解できた人、そんなに多くないんじゃないかな。上位校受験者でも失敗した人がゴロゴロいそう。私は原稿を見ながらなので簡単ですが、すべての情報を耳だけでとなると、こやつらはなかなかの難易度ですぞ。

 大問二三;漢字、「穀物」がちょっとコワイところ。あとは大丈夫でしょう。

 大問四;物語文読解、現代の中学3年生が主役のごく読みやすい文。作者は「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウさん。ただ、出題はそんなに簡単ではないですな、これ。(3)がやや難。この場面における「電車」は主人公にとって「未来」の隠喩であることが見抜ければ即答できますが、40分という短い時間で慌てている受験生にとってはけっして低いハードルではありません。

 大問五;説明文読解、本文が短い! でも出題がいやらしい! いい問題ではあるのですが、できることなら受験生にはじっくり取り組ませてあげたかったなぁ。抽象と具体、同義反復に注意を払いつつ、(5)をスパッと見抜けるようになりたいですな。

 大問六;古文、平易。ここは固め取りしたい。

 大問七;条件付き作文、「結論→エピソード→まとめ」の3文構成でいけば、そこまで難しいものではないかな。
 

 大問四と五は、そのときのメンタルによって得点に大きな差がついたかもしれません。90点以上とれて精神的にのった状態で数学に進めた人もいれば、その反対の人もいたことでしょう。むやみに難しい問題ではなかったのですが、聞き取り検査に条件付き作文まであるてんこ盛りの千葉県方式ですからね。「時間さえあればなぁ」と悔しがる人も多かったはず。1教科目ですが、国語が5科計のカギになったかな、という印象。
 
 
 

数学

 大問2;小問集合、(4)以外はすべて得点したいところ。(4)は「平均値が自然数になる」とは「和が偶数になる」だとカンチガイしてしまうとミスになります。正しくは「和が正の偶数になる」ですね。

 大問3;関数、問題演習を積み重ねてきた受験生であればある程度得点できたはず。(2)②は大きな円錐の体積から小さな円錐2つぶんの体積を引くという発想が出てくれば勝ち。

 大問4;平面図形、平易だと思います。(2)②は、∠ACE=60°という条件を生かすにはどうずればよいかと考え、頂点EからACに垂線を引くことに気づければあっという間です。

 大問5;動点、「3:4:5」「5:12:13」の直角三角形であることに気づければサクサク進めるはず。(2)はどうやればいいのか面食らった人も多かったかも。「はじめて最大となるのは」という問題文がヒントになっていましたね。「はじめて」ということは何度も最大になることがあり、おそらくそれは規則的なはず。ということは、グラフを見て判断できるのでは……と考えられたら3点ゲットです。(4)②は点Qが帰ってくるときの話であることに気づけたでしょうか。2つの三角形は底辺が共通なので高さのみに着目すると式はこうなります。
 
 

 
 
 最後の問題ですし、ほとんどの受験生が「捨て問」にしたかな。正答率は1%に満たないことでしょう。「できたよ-っ」て人は自慢していいと思います(笑)。
 
 

 数学得意マンであれば90点台も結構いそう。でも100点満点はほとんどいないはず。受験生間であまり差の付きにくい問題でした。
 
 
 

理科

 中間テストや期末テストの問題の寄せ集めのようです。全体的に平易であんまり目新しい出題はありません。大問8のスピーカーの場所探しはちょっとワクワクしますけど。ミスが出なければ、90点台も夢ではない、そんな問題セットです。

 個人的にはカンジキウサギとヤマネコのイラストのヘタウマっぷりがツボでした。
 

 
 
 こんなにかわいくないウサギを見たのはいつ以来だろう(笑)。ちなみにホンモノはコチラ。
 

 
 
 ヤマネコの後ろ脚の太さはうまく表現できていたんですな。ウサギはやっぱりアレですが。
 
 
 
 
 

 以上、後期選抜の学力検査についての特集でした。

 それでは今日はこのあたりで失礼します。
 
 
 

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