公立高校を3年間で卒業できる生徒はどれくらいいるのかな

千葉県の高校入試

なぁ19号くん、君の進むべき進路は、もっとずぅっと東の海のほうなんじゃないかな。こんにちは、説得中のなまはげおじさんです。

公立高校の『卒業率』を考える

 ご存知ですか、『卒業率』。

 知らないでしょう、そうでしょう。

 なにせなまはげおじさんの作ったことばですから(笑)。 

 『中退率』ではないですよ。

 実際に文部科学省が高校生の中途退学について統計をとって、ホームページ上で発表したデータはあります。昨年発表されたデータはコチラ。リンク先に上下2つのPDFファイルがありますが、下のものです。巨大ファイルですので、PCでご覧ください。
 

平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について:文部科学省

 
 文科省が公表している都道府県ごとや全国平均のような大づかみの『中退率』ではなく、各公立高校ごとの数値を知りたいのです。

 だって、さくらっ子やママンにその高校を紹介する際、ちょっと異なる角度から光を当ててお話ができるじゃないですか。

 しかし、情報公開するのが当たり前のご時世とはいえ、我が校の『中退率』は▲%ですよ、などとホームページに掲載するような高校はありません。その高校に行って、教頭先生あたりにこっそり尋ねたら教えてくださる・・・かもしれませんけれど。
      
 
 

『卒業率』とは

 前置きが長くなりました。

 高校ごとの『中退率』を知りたいけれど、それが叶わないなまはげおじさんが生み出した新しいワード、それが『卒業率』です。

 次のように定義します。  
    
 

 
 
 オープンになっている2つのデータ「入試の合格者数」「その3年後の卒業者数」でこしらえました。 
 
  

 例えば、千葉県立さくら高校という高校があったとしましょう。
 データは以下のとおりとします。

 「入試の合格者数」 200人
 「3年後の卒業者数」195人

 この場合、『卒業率』は97.5%となります。つまり、高校合格者のうち97.5%が3年後に卒業できています、ということになるわけですね。  
 
 
 

『卒業率』の注意点

  注意点を2つ書いておきます。   
  

 まず、「合格者数=入学者数」ではないということ。

 さくら高校の例ですと、入試では合格者が200人いますが、実際に200人全員が入学したかはわかりません。

 レアなケースですが、後期選抜の受験校が、受験生の第1志望ではないことがあるのです。記憶に新しい日比谷高校の例もありますし、第9学区ですと国立木更津高専の存在が大きいです。

 また、本人の意思に沿わない高校に変更して後期選抜で合格した場合、結局気持ちの整理がつけられず入学しないというケースもあるようです。

 ですから、このさくら高校も、200人ではなく199人や198人でスタートした可能性があります。 
   

 裏話。なまはげおじさんも必死に入学者数についての資料を探してみたんですが、これがですね、なかなかに難しくてですね、まぁ見つからないんですよ。各校のホームページからサルベージできたところもあるのですが・・・
 
 

 
 
 君高のweb担当の先生、ありがとうございます!・・・日誌の更新をしていない高校ばかりでねぇ。大変困りました。入学者数が判明した高校は、君津・袖ヶ浦・市原八幡・上総・君津青葉の5校のみ。この5校は、実際に入学した生徒のうち、3年間で卒業できた生徒がどれだけいたのか、正確な『卒業率』を出すことができました。
 
 

 話を戻しますね。

 『卒業率』の注意点、2つめは、3年間で卒業できなかった生徒が全員中退したわけではないということです。

 例にあげたさくら高校の場合、( 200 – 195 = )5人いなくなりましたが、彼ら全員が中退したのかはまったくの不明です。留年や転校など、いいろいろ考えられますからね。  
   
 

 この2点を但し書きとしておきます。  

 『卒業率』が低い高校は途中でいなくなる生徒が多い、それくらいのふんわりとしたイメージでとらえてください。
     
 
 

これが第9学区の『卒業率』です

  いわゆる『中退率』とはちょっと違いますよ、という前提のもとで、以下のデータをご覧ください。コチラが、平成31年の『卒業率』です。     
 
 

   
 
 第9学区の高校群に、第1学区の上位校である県千葉・千葉東・幕張総合を加えて作成しました。

 この表についての注意事項は・・・

 ●合格者数とは、後期選抜で発表された値

 ●上総高校・・・二次募集実施   

 ●君津青葉高校・・・二次募集実施   

 ●市原高校・・・卒業者数不明のため未掲載   

 ●君津高校・・・入学辞退者が6名いた理由は、おそらくコチラかと。
 
 

 
 
 これは今年の募集要項ですが、毎年同じようなスケジュールですので参考になるでしょう。真ん中あたりにご注目を。
 
 

 
 
 おそらく、木高専の「第二志望者選抜」に合格したので、君高に入学しなかったのではないでしょうか。もしほかの理由で君高を蹴った人がいらっしゃいましたら、なまはげおじさんにこっそりその理由を教えてください。
 
 
 

全国平均 1.3%

 第9学区の『卒業率』を考察する前に、コチラの資料を。
 
 

 
 
 先ほどリンクをご紹介した文部科学省の『中退率』のデータです。はじめは公立・私立だけ集計していましたが、途中から国立高校も加え、現在では通信制高校も対象にしています。

 平成29年度の『中退率』の全国平均は1.3%です。

 これを比較基準として採用します。ちなみに、千葉県平均も同じ数値。福島県が『中退率』が低く、沖縄県が唯一2%台でした。

 100から1.3を引いた98.7、『卒業率が』この数値を上回っていたら赤くしてあります。赤くなっていると、全国平均よりも3年間で卒業する生徒の率が高いということです。  

 いちいち上に戻るのも大変ですから、もう一度表を貼りますね。
 
 

 
 
 なんと、第9学区掲載15校のうち、全国平均を上回っているのはたったの4校だけでした。なんということでしょう、こいつは衝撃的です・・・。
 

 トップ校である県千葉・千葉東も赤くない……すなわち3年間で卒業できる率が全国平均以下であるという事実に驚かされます。

 やはり入学辞退者が複数名いたのか、それとも入学後何らかの事情で中途退学を選んでしまったのか。いったい何があったのか、気になるところです。   
  

 上総・天羽・君津青葉は、3年間で卒業できるのは、およそ5人のうち4人だけという割合です。こちらはやはり聞いていたとおりのようです。高校1年のGW直後、そして夏休み後に、教室が寂しくなっていくのだそうで。むむむ。 
    
 
 

継続して観察する必要アリ

  この『卒業率』のデータ、その年ごとにだいぶ変動があるのです。その年によって、かなり動きの激しい高校もちらほら。在籍していた生徒によるところも大きいのでしょうね。

 4年分のデータをつなぐとこうなります。
 
 

 
 
 市原緑・君津商業・姉崎も、まずいことになってますなぁ・・・。

 郡部の高校はみんなこうなのか、それとも都市部も同じようなものなのか。そういった地域ごとの傾向のようなものはあるのでしょうか。教育学部の大学4年生のみなさん、卒業論文にどうぞ(笑)。
 

 内房エリアの公立上位校だけでまとめ直すと、こうなります。
 
 

 
 
 県千葉・千葉東の両エース校については、本当に謎。

 まずは入学者数、きっちりとした数字を知りたいところです。
 
 
         

どんな高校なのか調べよう

 あなたが受験する予定の公立高校は、どんな特徴があるか知っていますか?

 どんな高校なのか、できる範囲で構わないので調べるべきですぞ。

 いちばんのオススメは、在校生に直接インタビューすること。キラキラしている高校生に聞けば、きっと良い面についてたくさん教えてくれるでしょう。逆に、つまらなさそうに毎日を送っている高校生に聞いたら、ネガティブなことばかり教えてくれるかもしれません(笑)。

 どちらも主観100%ですが、参考にはなるはず。
 

 まったく調べることもせず、数字だけで高校選びをするようなことのないようにね。
 

 以上、『卒業率』のお話でした。 なまはげおじさんが次に調べたいのは、留年する人が続出するとウワサになっている木更津高専の『卒業率』です。
 
 
 

19号くんの進路指導の続きがあるので、今日はこのあたりで失礼します。

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