こんにちは、なまはげおじさんです。さくら塾のブログへようこそ。
内容を差し替えたのです
7月1日(月)に県教委が発表したデータの特集記事を書いていたのですが、気づいたらとんでもなく長いブログになってしまっていたので、分割することにしました。
今日はですね、データを見るなら知っておかなければならない用語の勉強です。いわゆる『内申点』に関することばで、『算式1』というものです。
『算式1』、みなさんご存知ですか?
本日のお勉強タイム
はい、お勉強タイムですよ。
『算式1』の前に、まずは『評定』についてから。
評定???
中学校の各教科担任の先生は、学期の終わりに、生徒ひとりひとりの評価をまとめて『評定』を出しますよね。いわゆる5段階評定。通知表の数字です。
年度の終わりになると、1年間の学習のようすをふり返って『年間評定』というものも出します。これがいわゆる『内申点』です。中学校によっては、この数値も通知表に掲載してくれているところがあります。ずいぶんとオープンになってきました。いいことですよね。
さて、『評定』の出し方について短くふれておきますね。
昔は相対評価でした。全教科統一で「5」はだいたい7%くらいで揃えることにしよう、といった感じで『評定』を決めていました。
これだと、勉強が得意な人が多く集まってしまっている学年では、がんばってもがんばってもなかなか「5」がもらえないなんてこともありました。
今は全国のすべての中学校で、絶対評価が採用されています。もともと設定してあった基準をクリアしさえすれば、全員を「5」にすることも可能です。
ポイントになるのは、基準の明確化ですね。最近は、4月の第1回授業の中で、生徒に説明する先生が増えてきつつあるようです。
算式1???
次は、『算式1』について。
短くまとめると、千葉県独自の内申点調整システムです。
例えばですね、
A中学校
厳しめの評価をする先生ばかりで「5」がほとんどいない
B中学校
評価の甘い先生ばかりでみんな「5」をもらえている
そんな極端な状況を考えてみます。調整システムなしで受験を迎えてしまうと、A中出身の受験生は内申点が低いのでかなり不利になってしまいますよね。逆にB中生はニヤニヤが止まらないでしょうけれど。これではとても公平とはいえません。
そこで県教委が考え出した内申点調整システムが『算式1』なのです。昨年度の入試資料をそのまま見てもらうのがいいかな。ご覧ください。
Xは、その受験生の内申点です。
5段階評定×9教科×3年間=135点満点。
α(アルファ)は標準値で、95。
これはどこの中学校もいっしょです。
mがその中学校の評定平均値です。小さい方が有利!
評定の甘すぎる中学校はmも大きくなってしまいます。
それでは先ほどの極端な例の続きです。
評価の厳しいA中学校の生徒A太郎くんと、評価の甘いB中学校の生徒B子さんが公立入試に挑みます。両校の評定平均値は以下のとおりとします。
A中学校 m= 80
B中学校 m=120
A中、いくらなんでも厳しすぎますね(笑)。
A太郎くんもB子さんも両者とも、X=100 とします。
A太郎くん、辛口の先生ばかりのA中で3年間相当がんばったんでしょうね。この学校での100は大変立派ですよ。
B子さんは学年平均が120ですから、相当やらかしたのでしょう。授業中に寝ていたのか、提出物を出していないのか、テストで大失敗したのか。
もし『算式1』がなければ、当然内申点はどちらも100点ですから同点です。高校側からは、A太郎くんのがんばりもB子さんのやらかしもわからないわけです。うーん、やっぱり不公平な感じがしますねぇ。
ここで『算式1』の出番です。
X+αーmです。
この場合、
A太郎くんの『算式1』= 100 + 95 – 80 = 115
B子さんの 『算式1』= 100 + 95 – 120 = 75
となるわけです。
A太郎くんが115点に、B子さんが75点になりました。これはまたえらく差がつきましたね、A太郎くんが断然有利になりましたよ。
『算式1』とは、内申点調整システムである。
この『算式1』よりももっと優れた式があるかもしれませんが、そうであったとしても、多くの受検生がこの『算式1』に公平感を感じているのではないでしょうか。
以上、受験用語についての解説記事でした。
次回の特集記事に続くのです。
お楽しみに。
ちなみに、この『算式1』、現中1生の入試からはなくなってしまいます。そうなってしまうと、中学校の先生方は『評定』をつけるの大変になるでしょうね・・・。保護者からのクレームが今以上に激増しそうですもん。
それでは今日はこのあたりで失礼します。『作戦会議』に参加されるママンのみなさま、お手柔らかにお願いします(笑)。
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