【平成31年度入試】後期選抜を振り返って【過去データ】

千葉県の高校入試
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こんにちは、花粉とたたかうなまはげおじさんです。君津の進学塾、さくら塾のブログへようこそ。今年の後期選抜、どうだったのかな。

後期選抜を振り返って

全県のようすは?

 全日制高校について、まずは千葉県全体のようすを見てみましょう。
 

816の空席

 後期選抜の定員総計は 11,360 、合格者総計は 10,544 。
 その差は 816 。
 高校は1クラス40人ですので、実に20クラス分の空きができてしまいました。

 私立高校進学者への補助金の影響が大きいのだろうと推測しますが、そうであってもあまりに多すぎます。

 次年度は、各高校の定員数が絞られることもあるかもしれません。それは不人気校だけではなく、受験生の集中する高偏差値校も含まれるでしょう。上を絞れば、ドミノ式に受験生が下へ移動しますから。
 

実質倍率は昨年度並み

 今年度の実質倍率は 1.46 倍でした。
 昨年度の実質倍率が 1.45 倍でしたので、ほぼ昨年度並みといえるでしょう。

 ・・・おぉいかん。
 当然のように受験用語を振り回していました。

 ママンのみなさま、実質倍率ってご存知ですか?
 

 実質倍率 = 受検者数 ÷ 合格者数

 似たような用語に「志願倍率」というものがあります。
  志願倍率 = 志願者数 ÷ 定員数

 下の例で違いをご確認ください。

 例;定員80人の高校に200人が出願、当日150人が受検して、合格者が100人だと、
    志願倍率 = 200 ÷ 80 = 2.50
    実質倍率 = 150 ÷ 100 = 1.50

 受検当日に欠席者が出れば実質倍率は下がります。
 また、高校側が多めに合格者を出すことがあるのですが、その場合にも実質倍率は下がるわけです。

 全県平均の実質倍率が昨年度並みということは、大きな変化はなかったといって差し支えないでしょう。
 

実質倍率の高かった高校は?

 人気の二極化の進む千葉県公立高校入試。
 倍率が2倍を超える激戦になった高校が13校もあります。

 こちらです。
 

 
 首都圏以外の公立高校入試のようすもチェックしたのですが、2倍超えの高校なんてめったにないですよ。ちょっと千葉県は過熱気味ですね。

 リストの13学科のうち、多めに合格者を出したのは船橋普通科八千代だけ。何だろう、今年はえらく厳しくないですかねぇ。
 

定員より多めの合格者を出した高校は?

 後期選抜では、ときどき多めに合格者を出す高校があります。
 第9学区ですと、君津などが知られていますね。

 さて今年はどうだったのでしょうか。
 定員より多めの合格者を出した高校のリストです。
 

 
 上記4校を含むと、全33高校(学科)で、多めの合格者を出しました。受験生にとってはラッキーなのですが、どのような基準になっているのかは完全にブラックボックスの中。どなたか教えていただけませんか(笑)。

 ちなみに、昨年は6人も多く合格者を出した君津、今年はなんと定員ピッタリでした。
 むむむ。
 

定員割れなのに不合格!?

 おとなりの神奈川県では、定員割れの高校は全入(=全員合格)です。
 千葉県はどうかといいますと・・・
 

 
 ご覧のとおりです。
 定員割れであるにもかかわらず、バッサリいっちゃうのが千葉県スタイルなのです。
 

 千葉県公立入試では、たとえ定員割れであったとしても、一定のラインに達していなければ不合格になることがある

 
 第9学区の上総園芸科は象徴的ですね。
 合格者なし。

 「一定のライン」は、これまたブラックボックスです。
 受検生の態度や頭髪服装かもしれませんし、
 内申点に「1」がついているのかもしれませんし、
 ペーパーテストの得点がその高校の求める基準に届いていないのかもしれません。
 (最後のものは木更津理数科、ですね)

 私ことなまはげおじさんが不満なのは、県教委発表の入試要項のどこにもこのバッサリシステムについての説明が書いていないこと。訴訟沙汰になったとき、いろいろまずいような気もします。ちゃんと明記すべきだと思うのですが、みなさんどうお考えですか?
 

第9学区のようすは?

 さて、第9学区に千葉市3校を加えて、そのようすをチェックしてみましょう。
 

 
 実質倍率学区トップは木更津東普通科でした。昨年度よりはまだマシとはいえ、県平均をはるかに超える高倍率。さて、現2年生の入試でも人気が集まるのでしょうか。もうちょっとだけ穏やかな入試になってほしいですね。

 学区の話題を独り占めの感のある木更津理数科ですが、発表された合格者の受験番号から判断すると、今年もまたスライド合格が適用されたようです。

 理数科後期定員       7名
    受験者        8名
 理数科受験者のうち不合格者 3名
 スライド合格 普通科から  2名

 木高理数科については、スライド合格があることも、その基準も、どこにも明文化されていません。これは問題だと思います。
 

二次募集を行う高校は?

 全日制36校50学科で870人分の二次募集が行われます。
 第9学区の該当校(学科)のようすをまとめました。
 

 
 6学科はちょっと多いですねぇ・・・。
 

おわりに 3年生のみなさんへ

 後期選抜が終わりました。
 気がつけば、ずいぶんと暖かくなってきています。

 何となく気持ちも軽やかになりますね。

 しかし、まだ受験をたたかっている人もいるのです。
 そのことを、心のどこかにとどめておいてくださいね。
 

 ママンのみなさまへ
 例の東京都のトップ校・日比谷の二次募集ですが、
 定員 5 に対して志願者 171 名、志願倍率 34.20 倍だそうです・・・!
 
 もうひとつ。
 さくらっ子の進学先、更新しておきました。
 

二次募集に挑む受験生のみなさん、がんばってくださいね。それでは今日はこのあたりで失礼します。

 

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