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H31 千葉県公立入試 データベース
ごちゃごちゃしちゃいそうなのでまず最初にふれておきたいのは、現3年生が挑むのが令和2年度入試であり、現高1の代のは平成31年度入試であるということ。
つまり、本日の特集は、現高1の代の公立入試総まとめです。内房エリアの公立上位校、県千葉・千葉東・木更津・幕張総合・君津の5校に絞ってデータをまとめてあります。
このブログでも何度かふれてきていますが、次年度から入試システムが大幅に変更される予定です。ということは、現行制度で行われる最後の受験である令和2年度入試では、大きな変化はない、そう考えて差し支えないでしょう。すでに募集定員が発表されていますが、やはり大きな変化はありませんでしたものね。
データは膨大なものになりますが、思いきって3つのみに絞ってみました。
アンケート、前期選抜、後期選抜。
この3つに分けて見ていくことにします。
1月アンケートと実際の出願者数
まずは、アンケートについて。
千葉県では、3学期の始業式後に、中3生全員に進路アンケートを行います。これは県教委とは無関係の別組織によるもので、集計結果は朝刊で発表されています。
質問内容は、前期選抜でどこを受験するか、というもの。
1月末まで悩みに悩んで受験校を変更する人もいますから、このアンケートの結果のとおりになるわけではありません。その年の受験の大まかな傾向をつかむことができるもの、その程度でお考えください。
アンケートの集計結果と実際の志願者数についてまとめました。
データは以下のとおりです。
「志願者数」とは、実際にその高校に出願書類を提出した受験生の数のことです。「出願者数」ということばと同じと考えていただいてOKです。
さて、データをチェックしましょう。
アンケート結果と志願者数に、一定の違いが見受けられますね。
県千葉・千葉東・木更津普通科・幕張総合・君津については、これで例年どおりなんです。アンケート結果と実際の志願者数の関係、その各校の特徴については、また1月に特集しますね。今日は割愛。
今回目立ったのは、木更津理数科です。
アンケートの時点で定員割れがささやかれたのです。
定員 40 に対しての 37 。
この結果を見て、「今年も木高理数科は人気薄!」「これはチャンスだ!」とばかりに受験生が大きく動き、その結果、志願者数が定員を上回るものになったと考えられます。
俗にいうアナウンス効果というものでしょう。
このようなことも起こりえますから、アンケート結果はあくまでも参考程度と考えるべきです。
1月のアンケート結果は、あくまでも参考程度。
そもそも、アンケート結果を見て受験校を変更しようと考えているようでは、公立上位校に進学するのはムズカシイですね。断固たる決意のない人は、受験シーズンに揺れがち、精神的に不安定になりがち、それじゃぁライバルたちとたたかえません。「ゼッタイにこの高校に進学するんだッ!」という強い気持ち、これが大事なのです。
あんまり精神論を語るのは好きではないのですが、強い気持ちが受験生を支える、というのは真理だと思いますよ。
前期選抜のようす
現行の千葉県の入試制度では、公立高校入試は2回行われます。
前期選抜、後期選抜ですね。
ちなみに、入試を2回もやるのはいまや少数派で、関東では千葉県と群馬県のみです。そして、この前期後期制も現3年生の代が最終回。現2年生からは、一発勝負になります。
話を戻しますね。
2月中旬に前期選抜、そして、3月頭に後期選抜です。
前期選抜で合格内定をもらえた受験生は、決められた期日内に、必ずこの公立高校に入学しますと約束する「入学確約書」を提出します。この確約書提出者数を元にして、後期選抜の定員が決定する、という流れになっています。
公立高校の先生方は、合格発表の翌日から、確約書を提出しに来る受験生をドキドキしながら待つわけです。「全員が提出してくれるといいなぁ」と。
あれ? あれれ?? ちょっと待って。
はいはい、どうなさいました?
「入学確約書」を提出しない受験生がいたりするってことなの???
いるんですよ、それが。毎年ね。
え。それって、まさか・・・
そう、そのまさかです。
せっかく合格できた公立高校なのに、入学しないってこと!?
そのとおり。不合格だった人には気の毒ですが。
このことについては、昨年度のデータを見ていただきながら説明しようと思います。特にチェックしていただきたいのは、木更津理数科と君津の「前期選抜合格者数」と「確約書提出者数」です。
木更津理数科では、40名に合格内定を出したにもかかわらず、それに応じた受験生は33名のみでした。つまり、7名に蹴られた(=入学辞退された)ことになります。
同じように、君津も8名に蹴られていますね。
では、蹴った受験生はどこの高校を選んだのか。
それは、国立の木更津高専です。全員に聞き取り調査をしたわけではありませんから確実とは言いませんがが、ほぼ間違いないでしょう。
コチラのカレンダーを見てください。
木高専を第1志望にしている生徒からすれば、できれば公立は受験せず、木高専だけに集中したいところでしょう。しかし、木高専の合格発表日は、公立前期選抜の入試日のあと。ということは、もし公立入試を受けずに木高専に不合格だった場合、私立高校に進学することになります。それを嫌がる受験生は、おさえとして公立高校を受験する、というこなのです。それが、木更津理数科であり、君津であったりするわけですね。
木更津理数科や君津を本命にしている受験生からすれば、たまったもんではないですね。憧れてやまないド本命の高校の掲示板に自分の受験番号がないだけでもショックなのに、合格した人がその権利を蹴ってしまうなんて・・・。ストレスも血圧も急上昇ですよね(笑)。
県教委としても、公立高校をおさえにされるのは避けたいはず。高校の先生方の受験業務が増えてしまいますし、また、その公立高校のブランド力が低下してしまうからです。このあたりのお話は今日はカットします。
蹴られるのを防ぐ方法はあります。シンプルですが、前期選抜と木高専の学力検査、入試日を同じ日にしてしまえばいいのです。そうすれば、両方を受験することができなくなるでしょう?
・・・しかし、入試日を同じ日にすることは、現実的には難しいんですよ。
木高専の学力検査、これ毎年日曜日にやるんですもん。日曜日に公立高校を動かすのは、さすがにムリがあるでしょう(国立がなぜそれをできるのかはナゾ)。
令和2年度入試(=現3年生の代)も、木高専の学力検査は日曜日。つまり、昨年度と同じように、入学辞退が出ることになるでしょう。
木更津理数科と君津は、木高専進学者による辞退アリ。
そして、もうひとつ、まとめを追加。
前期選抜の合格者数は、定員ピッタリ。
そんなの当たり前じゃん、なんて声が聞こえてきそうですが、いえいえそうじゃぁないんです、これが後期選抜との大きな違いなのですよ。
後期選抜のようす
前期選抜が長くなってしまったので、後期選抜についてはなるべく短めにいきますね。
「後期選抜定員」と「後期選抜合格者数」をチェックしてみてください。
千葉東・木更津・幕張総合で、+@の合格者を出したことに気づかれたでしょうか。ときどきこういったうれしいオマケが後期選抜にはあるのです。
平成25年度入試では、県千葉が +7名、千葉東が +4名、幕張総合が +9名、木更津が +6名、君津が +8名のオマケがありました。んー、大盤振る舞いですな。ちなみに平成30年度入試もオマケは多かったのです。
こうして見てくると、今回表を作成した平成31年度のデータは、合格者数をかなり厳しく絞られてしまったように思えますね。
後期選抜の合格者数は、オマケあり・・・かも。
最後に。
後期選抜合格者の中に、蹴る人はいるのかについて。
あまりいないだろう、というのがなまはげおじさんの結論です。もしいるとしたら、県千葉や県船橋などに合格した最上位層の中で、東京にある国立進学校を受験していた場合でしょう。具体的には、学芸大附属ですね。そうです、この春に大騒動を起こした例のところです。詳しくは以前特集したコチラの記事をどうぞ。
ちなみに、現3年生の代は、学芸大附属の入試日と千葉県前期選抜のそれとが見事にかぶっています。併願できないんです。ですから、県千葉を蹴るような受験生は出てこないでしょう。
これにて、平成31年度の公立入試のまとめを終えます。ちょっとしたデータベースになっていますので、どうぞ有効に活用してください。
明日は久しぶりにさくら塾について書きたいなぁ。うしし。それでは今日はこのあたりで失礼します。
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