なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日は公立入試のお話。
学年2クラス!?
昨日20日(水)、県教委が令和8年度公立入試の募集定員(いわば入学式の会場に並べてあるイスの数)を発表しました。
まずは、基礎データ。
『令和8年3月の千葉県における国公私立中学校卒業予定者は、約51,900人で、前年と比較して約420人の減となる見込み』
つまり、現高1の代に比べると、卒業予定者が420人ほど少なくなるので、その分だけ公立高校の募集定員を減らす必要がありますよ、ということ。
募集定員が「減」になった高校はどこか、チェックしていきましょう。
「減」になった学校学科

以下のリストの学校学科はすべて1クラス、すなわち40人の募集「減」です。また、学科名が書いていないのは普通科を表し、丸数字は募集するクラス数を表します。
●第1学区 2クラス減
・千葉工業電子機械科①
・千城台⑦
●第2学区 10クラス減
・八千代東⑤
※2学級減!
・八千代西②
※2学級減!
※2年連続の減!
・船橋古和釜⑤
・船橋法典⑤
・船橋豊富②
※2年連続の減!
・船橋北④
・行徳③
・松戸向陽④
●第3学区 6クラス減
・鎌ケ谷西④
・沼南②
※2学級減!
・沼南高柳④
・野田中央⑦
・関宿②
●第4学区 1クラス減
・佐倉東③
●第5学区 1クラス減
・銚子商業③
●第6学区 1クラス減
・九十九里②
●第7学区
なし
●第8学区
なし
●第9学区
なし
おぉぅ、郡部(田舎)はほぼ無傷。その一方、都市部がガッツリ削られました。まぁ予想通りですね。
※なぜ予想通りなのかは、コチラの特集記事をご一読ください
ここ3年の県立高校の「減」は、
・R6入試 合計7クラス減
・R7入試 合計20クラス減
・R8入試 合計21クラス減
となっています。
どんどん減らしてます。
データが示す通り、千葉県教委は昨年度から大きく手を入れており、まさしく「ただいま公立高校改革中」といった感じです。
今年のビックリ
今年の発表を見て驚かされたのは、県教委が「学年2クラス編成」を認めたことです。
これまでは、学年3クラス編成が最小ユニットでした。
・普通科3クラス
・普通科2クラス+専門学科1クラス
といった具合。
この規模が維持できない(=頻繁に定員割れが起こり新入生が集まらない)場合、その高校の存続が危ぶまれていました(=統廃合の対象?)。
しかし、今年の発表には、2クラスのみの募集となる高校が5校も明記されています。
・八千代西(統合対象)
・船橋豊富(統合対象)
・沼南 (統合対象)
・関宿
・九十九里
すっごくちっちゃな高校が5校も誕生します。
上3校は、それぞれ統合準備のため。
下2校は、定員割れに悩まされてはいますが、まわりに高校がないという地域事情もあり、統廃合が難しいためでしょう。
「学年2クラス編成」が解禁されたということは、第9学区にも点在する「定員割れに悩まされているが、まわりに高校がないので統廃合が難しい」高校も、次年度以降募集人数を削られるおそれが出てきたということですよ。
第9学区のようす
それでは最後に、我らが第9学区をチェックしましょう。
各校が来年4月に行う入学式のイスの数です。
・県千葉 320
※ただし、このうち80は県立千葉中の卒業生のものなので、募集は240
・千葉東 320
・木更津普通科 280
木更津理数科 40
・幕張総合総合学科 640
・君津普通科 240
・君津商業商業科 120
君津商業情報処理科 40
・木更津東普通科 120
木更津東家政科 40
・君津園芸科 40
・君津青葉 120
・袖ケ浦普通科 240
袖ケ浦情報C科 40
・京葉 120
・市原緑 120
・姉崎 120
・市原八幡 200
・天羽 120
・市原普通科 80
市原園芸科 40
青字は、R7入試において、入学許可候補者数が募集人数を満たせず、2次募集を行ったことを表しています。
「募集定員120」の高校が多くあります。
上に書いたとおり、もう減らされない、という時代は終わりました。
R8入試の状況によっては、現中2の入試では1クラス減の「80」になるかもしれません。
以上、募集定員のお話でした。県教委の資料はコチラ。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
この記事についてのコメント