なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
教員の働き方改革のお話。
お金じゃないよ
GWが明けたタイミングで、教員の働き方改革に関するニュースが2つありました。
1つは先生が足りないまま新年度が始まったというお話、もう1つが政府自民党の考える対策についてです。
先生が足りない!
1つめのニュースはコチラ。
記事を要約すると、
都道府県教委など全国68の機関に教員不足の状況を取材
・調査結果
欠員発生中 34
欠員ナシ 8
集計中&不明 26
・欠員数は全国合計で 1494人
この地域でも、教頭先生が授業をしている学校があります。先生が足りてないんでしょうね。
通知票からも気づかされます。教科担任の先生のお名前が印刷されてるじゃないですか。あれを見ると、複数の教科にお名前のある先生がいて、おやおやと思うこともあります。
専門は他の教科だけど(おそらく人手が足りないので)数学の少人数指導に加わっている、といった学校事情かな。
「戦力は十分整っている」
「誰かがお休みしても大丈夫」
なんて学校はほとんどないんじゃないかな。この地域だけじゃなくて、全国どこの学校でも慢性的な人手不足。
欠員ナシと答えた8つの機関に、もっとつっこんだ取材をしてほしいです。それはどこで、そして本当に不足していないのかを。
全国で1494人? いや、もっともっと足りてないでしょう。
君津市立の小学校は12校、中学校は7校ありますが、現時点でそれぞれ1人は不足してるんじゃないかな。夏→秋→冬と季節が進むにつれ、いなくなってしまう先生も増えてしまいます。そうすると、君津市だけでも欠員が20人を超えちゃいますよ。
小中学校は全国に約3万校。本当はいったい何人足りてないんでしょうか。
先生が足りないと何がマズいのか。
端的に言えば、「本来子どもたちが享受するはずだった、質の高い教育、それを受けることができなくなる」ということです。
その教科の専門家が、じっくりと、計画的に、直に教えてくださるんですよ。
子どもたちは、その機会を失ってしまっているんです。
めっちゃマズいですよね。
自民党の考え
2つめのニュースは、自民党の特命委員会の提言について。
要約すると、
・教員の給料引き上げ
・管理職手当の改善
・学級担任手当の新設
・時間外の在校時間を月45時間以内にすることを目標に
・35人学級の実現
「教員不足はマズい」← わかる
「何か手を打とう」 ← いいぞ
「給料を上げよう」 ← ???
いやいや、またお金かーい。
保育士不足のニュースでも同じような話になってましたけど、まーたくり返すんかい。
お給料に不満があるから先生になる人がいないの? 違うでしょう?
自民党の人、もう一回考えてみよっか。
雑事を減らそう
学校の先生のメインのお仕事って、いったい何でしょうか?
私の答えは、
「勉強を教えること」
これ一択です。
それ以外の雑事(あえてそう書きます)があまりに多すぎるから、疲れ果ててしまってどんどん離職しちゃう。
違うかな。
お給料をUPしたら、そりゃ先生方は嬉しいかもだけど、人員不足の解消にはつながらないと思うんです。
校務分掌だったり、部活動指導だったり、そうした「雑事」をバンバン削っていかないと、いつまでも人手不足は解消できませんよ。
この意味で、君津市の「部活動ガイドライン」ができたときはいいぞぉって思ってたんですけどね。結局あんまり変わってないんですよ。
若手の先生が部活動頑張るでしょ。本人は気づかないけど疲労は溜まってる。休みないんだもん。30代になって燃え尽き症候群のようになり、退職しちゃう。
良くないよー、今のままじゃ。
誰も幸せにならないよ。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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