3日間お休みをいただいておりましたなまはげおじさんですよ、みなさんお久しぶりでございます。今日は川崎にお出かけしたお話ですよ。
第3の指導スタイルを見に行こう
現在、進学塾・学習塾でメインになっているスタイルは3つ。
切磋琢磨が期待できる集団指導。
※君津市の迷える保護者に贈る「進学塾の指導者の考える」塾の選び方 より
きめ細やかな指導が期待できる個別指導。
そして授業ではなく自学自習がメインの自習系。
( 君津地区ではまだ見かけませんが、都市部では増えています )
どれかひとつを磨きあげたり、組み合わせてみたり、はたまた映像授業とかけ合わせてみたり、さまざまな塾がどうすればもっと伸びるだろうかと工夫しています。
今回なまはげおじさんが見学させていただいたのは、川崎市の岩沢学院さんです。
集団指導でもなく、個別指導でもありません。
第3のスタイル、自習系。
呼称はいろいろあるようで、集団個別とか空間系という呼び方も聞いたことがあります。そのどれも同じ指導スタイルを指しています。
集団指導や個別指導との大きな違いは2点。全体一斉での集団指導(=いわゆる授業)は行わないということ、そして生徒につきっきりでの個別指導も行わないことです。
え? それいったいどんな塾なの?
なまはげおじさんも興味津々で見学してきましたよ。
近くて遠い大都会・川崎
いやね、地図で改めて確認したんですけどね、結構近いんですよ、川崎。
飛行機や新幹線の出番はありませんから、これはなまはげおじさんでも問題なくたどりつけるだろうと思っていたんですけどね。
君津市役所前からの高速バスで羽田空港へ、羽田からバスで川崎へ、と考えていたのですがやってしまいました。一本乗り逃がしてしまったのです。すると次便は3時間後、出発前から予定が崩れてしまったなまはげおじさん。
気を取り直して羽田空港ではなく東京駅八重洲口行きの高速バスにして、東海道線で川崎駅へ向かったのですが、いわゆるラッシュとかいうものにぶつかってしまい、大変に疲れてしまいました。
川崎駅前の繁華街を早足で突き進むなまはげおじさんの迫力に、呼び込みのお兄さんたちはたじろいだのでしょうか、誰一人声をかけてはくれませんでしたねぇ。お安くしますよ、とか声をかけてくれたらすぐに入店したのに(しない)。
着いた!
道に迷った挙句に汗はダラダラ。
まあいいじゃないか、とにかく着いたのだ。
看板をながめてほぉっと息をついたなまはげおじさんの目に飛び込んできたのは・・・
学 習 道 場。
道場?
塾なのに、道場?
という疑問を抱えながら見学を開始させていただいたのでした。
同じ時間、同じ教室、ひとりひとり異なる学習内容
あまり細かく書くのも岩澤先生にご迷惑になりますから、私が見て感じたものすべてを公開するのはやめておきます。さくらっ子およびママンのみなさまに、大まかなイメージが伝わったらうれしいです。
当日は金曜日で、中学2年生の学習日でした。
十数人の岩沢っ子たちが、19:00~22:10 まで、勉強していましたよ。
190分、休憩なしで。
なるほど、たしかに、いわゆる一斉授業ではありません。指定された単元を岩沢っ子みずからで調べ、それを足がかりにして問題演習に取り組んでいきます。
印象的だったのは、音です。だれも、一言も、しゃべらない。あくびも出ない。物を落として派手な騒音を出すようなこともない。静かだけど、だんだんと教室に熱がこもってくる。それが見ていてじわじわと伝わってきます。まさに「学習道場」!
指定された問題の丸つけ・解き直しまで終えると、先生にチェックしてもらいます。もちろんそこまでにかかる時間はひとりひとり異なりますから、同じ時間に同じ教室にいても、学習している内容はひとりひとりバラバラです。そうか、これが第3のスタイルか。
調べてみてもわからないからと質問に行く生徒もいるのですが、岩澤先生は一度それを受けとめた後、「ここをもう一度読んでみなさい」「1年生の教科書で調べてみなさい」といったアドバイスを穏やかな声でするのみで、具体的な解説はあえて避けていらっしゃいました。
教えすぎない。
できるだけ生徒自身に調べさせて、考えさせる。
おぉ、なまはげおじさんと共通するスタンスだ。
すぐに教えてあげた方が生徒もすっきりするしこの塾はわかりやすいなんて評判にもなるのかもしれませんが、それをやってしまうと生徒の基礎力も自学する力もまったく向上しなくなってしまうのです。教える側も、教わる側も、ときにはグッとこらえる時間が必要なのです。
岩沢っ子には、教えてもらって当たり前とか、わかるように説明してもらうのが当然といった生徒はいません。みずから考えて、みずから動く。とにかく能動的です。高校進学後にも、きっと今している学習経験は活きてくるのではないでしょうか。
岩沢っ子は元気いっぱい
この日、岩沢っ子のみなさんは、期末テスト最終日だったそうです。つまり、テストが終わったばっかりだったということですね。
それなのに、ズル休みをしたりすることもなく、夕御飯を早めにすませて塾へ来て、3時間以上も休憩なしで勉強に取り組んでいました。トイレに行く子もいませんでしたよ。 おぉ・・・。
しかし、やはりテスト当日の3時間はしんどかったようす。集中が切れてしまったのか、突然、元気な女の子に大きな声で話しかけられてビックリしました。どうやらなまはげおじさんに興味津々のご様子です。そりゃそうだよね、こんなおもしろフェイスが教室にやってきたら、そりゃ気になるよね。
その場で岩澤先生にご紹介していただいたのですが、今度は下の名前を教えろとのこと。ふむ、なるほど、そうきたか。
下の名前はなんですかー?
アンドリュー。
あ・・・あんどりゅー!?
そう。親父がイタリア人なんだよね。
・・・とくだらない返しをしたら、岩沢っ子全員が顔を上げて、「なるほど」「そうだったのか」の大合唱。疑うことなく納得してくれました。「なんでやねん。」というツッコミを待っていたのに。こんにちは、イタリア人顔のなまはげ=アンドリュー=おじさんです。そのあと岩沢っ子たちとキャッキャとひとしきりもりあがったあと、みなさんまた スッ と自分の勉強の世界に戻っていかれました。
時間はいつの間にか22:10。学習時間の終了です。
「まだ9時くらいだと思ってた!」
なんて声も上がってました。
「じゃああと1時間!」という岩澤先生の声に、岩沢っ子大笑い。
帰宅する岩沢っ子、みんないい表情していました。
まさに「学習道場」。「がんばる子」ばかりの岩沢っ子のみなさん、見学させてくれてありがとうね。
岩澤先生、お忙しい中見学の機会を与えていただき、ありがとうございました。ここに書かなかったことも含めて(書かなかったことの方がずっと多いのですが)、学んだことや感じたことをさくら塾での指導に活かしていきたいです。
具体的にどのようにさくら塾に落とし込むかという新たな悩みが加わりました(笑)。ありがたいことです。
いよぉーし、がんばるぞぉー!
以上、川崎市の岩沢学院さんを見学させていただいたお話でした。それでは今日はこのあたりで失礼します。
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