君津の進学塾、さくら塾のブログへようこそ。この記事は、2019年2月27日に投稿したもののリライトです。
後期選抜の『志願変更』が締め切られました。これ以上、その高校の志願者が増えることはありません。
さっそくデータを見ていきましょう。
千葉県は高校の数もかなり多いですから、全日制だけに絞ってあります。あらかじめご了承ください。
二極化する公立入試
まず、「二極化」をキーワードに、全県のようすを見ていきましょう。
「二極化」の軸は、人気校と不人気校、
そして、都市部と郡部です。
二極化する人気校と不人気校
まずはこちら、志願倍率が2倍以上の学校です。
実に14校。
公立高校の入試で倍率が2倍以上の学校が14校もあるなんて、昔じゃ考えられませんよね。よその県と比べても、珍しいんじゃないかなぁ。
特定の高校・学科だけに受験生が集中しているようすがよくわかるデータだと思います。
逆に、席に余裕があるにもかかわらず、定員を満たすことのできなかった学校・学科は、49も出てしまいました。多すぎて掲載できません。
驚かされたのが、安房高校です。
第8学区の一番手校( こちらでいうところの木高のような存在ですね )までもが大きく定員割れしてしまいました。後期定員96に対して志願者数が84。えーッていう感じですよね。
二極化する人気校と不人気校。
リストの学校名を見ていて気づくのが、地域格差です。
二極化する都市部と郡部
志願倍率2倍以上の高校のほとんどが、都市部にあることにお気づきでしょうか。2倍には届かないまでも高倍率の高校のリストには、千葉市・船橋市・柏市などの高校がずらっと並びます。
一方、定員割れを起こした高校のリストには、郡部の高校ばかりが揃っています。第9学区の南に隣接する第8学区では、安房高校だけでなく、すべての学校・学科で定員割れという非常に深刻な結果になってしまいました。
都市部と郡部という、高校入試における地域による難易度の二極化が、おそろしいスピードで進んでいます。
いまの時点で、必死に努力しなければ志望校に進学できない都市部と、のんびり過ごしていても高校入試で苦労しない郡部、そんな違いができてしまっています。同じ県とは思えないほどです。もはや文化が違うというレベルかもしれません。
こうなってしまうと、高校進学後の学習環境の二極化も進むことでしょう。
入試で苦労した人の集まる高校では、そこが第一志望であってもなくても、大学進学を意識して勉強に力を注ぐ人も多いはず。この意味で、学習環境に期待が持てます。切磋琢磨できることでしょう。
そうではない高校は、……いろいろと、大変に、なるかもしれませんね。
さて、千葉市(=第1学区)と南房総市(=第8学区)とにはさまれた、我らが第9学区のようすをチェックしましょうか。
第9学区のようす
君津市・木更津市・富津市・袖ヶ浦市・市原市。東京湾沿いの県央5市が、第9学区です。第9学区の受験生は、第9学区および隣接学区(第1学区の千葉市など)の公立高校を受験することができます。
第9学区 平均倍率以上
今回も、県千葉・千葉東・幕張総合の千葉市3校を加えました。
人気の集まった高校のリストです。
表中の矢印は、昨年度比で大きく変化したことを表しています。
今年の木更津はラクな倍率ではありませんが、去年に比べるとまだマシです。君津はその逆で、受験生が集まりましたね。これまでのデータから、現2年生の受験ではそれぞれ反動があるものと思われます。
最上位校の県千葉を除けば、全体的に倍率は去年より低めになりました。
第9学区 おだやかな倍率
定員割れは起こさなかったけれど、全県平均倍率には届かなかった、そんなおだやかな倍率の高校です。
市原市4校が揃って倍率を落としたのが印象的です。少子化の影響でしょう。次年度、定員を変更することはありえるかな。どうだろ。
ここでわき道にそれますね。
理数科について。
木更津理数科だけでなく、郡部の理数科は軒並み低空飛行です。
柏理数科は前期選抜のみで募集終了、県船理数科・市千葉理数科は毎年大人気。ここまでがいわゆる都市部です。
佐倉は地域の伝統校で、ここの理数科もいつも受験生が集まります。長生理数科は今年だけ集まってしまいましたが、例年もっとおだやかです。……その他郡部の理数科、なかなかひどいことになっているでしょう?
やはり郡部は理数科をなくしてもいいんじゃないでしょうかね。 第9学区についていえば、木更津高専もありますし。
第9学区 定員割れ
最後はこちらです。
この4校6学科については、二次募集を行うことはもう確定しています。ですから、入学を許可できない、そう判断される受験生はバンバン落とされてしまいます。絶対に合格できるなんて思い込むのは、大変危険ですよ。油断厳禁。
合格発表は3月6日
後期選抜の合格発表は、3月6日(水)です。
以上、平成31年度後期選抜の志願者数確定のお話でした。
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