【なまはげ文庫】『成瀬は天下を取りにいく』

なまはげ文庫
この記事は約3分で読めます。

 
 
 
本の紹介コーナー『なまはげ文庫』、1年ぶりの第12回。

2025年、今年文庫化されたベストセラーです。
 

 
すでに読んだ方も多いでしょう、『成瀬は天下を取りにいく』。
滋賀県大津市を舞台にした短編集です。
 
 
 

サクッと読めます

著者は宮島未奈さん、これがデビュー作です。

京都大学文学部卒(ワォ)、結婚してから琵琶湖の街に生活の場を移したんだそうです。長く住んでる方が書いたのかな、なんてカンチガイしちゃいました。
 

それでは、おすすめポイントを◎で、いまいちなところを△で、それぞれご紹介します。
 
 
 

◎読みやすい文体

なんといっても読みやすさが光ります。

難解な熟語や言い回しは一切ないので、ページをめくる手を止めて作者の意図することを考える、なんてことは起きません。

読み進めれば読み進めるほど、頭の中でキャラクターが生き生きとしてきますよ。
 

本を読むのが得意じゃない、

そんな中学生にもオススメできます。
 
 
 

◎1話が短い

短編集なので、1つのお話が短いのもいいですね。

だいたい40ページくらいです。

もうね、あっという間に終わっちゃいますよ。
 
 

ですから、受験生のあなたも、休憩時間に、

「今日は第1話だけ読もっと」
「第2話の前半だけ……」

なんて楽しみ方ができますよ。
 
 
 

◎主人公がユニーク

第1話では主人公の成瀬あかりは中学2年生。

コロナ禍で学校行事がほとんど中止になったあの年から、物語は始まります。
「時間差登校」とかありましたねぇ……
 

地域放送のテレビに出たり、
漫才に挑戦したり、
膳所高校に入学したり、
池袋の西武本店で記念撮影したり、
琵琶湖でデート(?)したり、
 

どれもこれも聞いたことのないようなエピソードばかり。お話がどう転がっていくのか、先が読めません。
※膳所高校;ぜぜ、と読む 千葉県で例えるなら県船橋や県千葉 滋賀県の公立トップ校
 

エピソードだけでなく、主人公のキャラクターも実にユニークなんです。小説でも映画でも漫画でも、私はこんな女の子見たことないですよ。

高校初日の彼女のヘアスタイルには、きっとあなたも度肝を抜かれることでしょう。

デートシーンに甘酸っぱい要素はほぼないです笑
 
 
 

△早めにどうぞ

いまいちな点は、ないです。

無理矢理挙げるなら、コロナ禍の出来事であること、かな。
 

数年前のことですね。

みなさんも、常にマスクを着けていたでしょう?

この物語でもマスクという3文字がポツポツ出てきます。
そのたびに私はあの頃の息苦しさを思い出して、ため息をついてしまいました。
 

そういった記憶が薄れる前に読んでほしいです。
 
 
 
 
 

以上、『成瀬は天下を取りにいく』についてご紹介しました。
 

おもしろそう!

ママン
ママン

読んでみたいかも!

 
というさくらっ子&ママンは、貸し出しますから声をかけてくださいね。

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

この記事についてのコメント

タイトルとURLをコピーしました