なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
単発のコラムです。
国が壊れちゃう
この冬の公立高校入試のお話です。
千葉県だけではなく、全国いたるところで定員割れが大規模に発生し、大きな話題になっています。昨日20日(木)のYahoo! のトップ記事にもなっていました。コチラです。
『広がる公立危機、県トップ校で衝撃の定員割れ 岡山朝日、桐蔭 鹿児島は9割が定員満たず』
要約すると、
少子化の影響で、2025年入試で全国の公立高校で定員割れが相次いでいる
Yahoo!,産経新聞より
●県トップ校でも定員割れ発生
・岡山県立岡山朝日高校
・和歌山県立桐蔭高校
(県千葉や県船橋に相当)
●有名進学校でも定員割れ発生
・大阪府立寝屋川高校
(市千葉や小金に相当)
●9割が定員割れになった県も
・鹿児島県
といったところ。
岡山朝日は、入試本番で、岡山県内統一の問題ではなく、オリジナル問題を出題することで知られています。これがなかなか難しくて、そのため問題集に掲載されてることが多いんです。塾業界では全国的な有名校です。
昨年度、全国の公立高校のトップである都立日比谷も、2次募集を行いました。特集記事はコチラ。ただし、これは定員割れではなく、合格発表後に入学辞退者が多く出てしまったため。入試自体は高倍率の激戦です。
※東京都は、大学進学実績の高い国立高校も多くあり、都立上位校の入学辞退は珍しいことではない
※千葉県では、入学辞退者が出ても、2次募集は行わない
公立トップ校で人が集まらずに定員割れなんて、私は聞いたことがありません。しかも、複数の県で。岡山県民と和歌山県民のみなさんだけでなく、私のような全国の塾関係者もみな衝撃を受けているはず。

もう塾なんて
いらなくない?
おぉん。
府立寝屋川のような立ち位置の公立校が定員割れになることは、これから南関東でも起こるかもしれません。郡部のトップ校、例えば木更津普通科が定員割れになったり。
おぉん。
鹿児島県はどえらいことになってます。9割が定員割れ。千葉県も多くの学校で定員割れになってはいますが、それでも4割未満です。
千葉県は小さい高校でも、学年120人・3クラスで募集しています。160人や200人で定員割れしたところは、次年度、枠を縮小することになるはず。
鹿児島県の出願者数のデータも見たんですが、学年80人・2クラス募集というところが多いです。もうこれ以上小さくするのは無理。その地域唯一の公立高校でしょうから、安易に統廃合を検討するのも難しいはず。鹿児島県教委の中の人、打つ手が見つからなくて胃がねじれてそう。
このYahoo!の記事は、「少子化のため」という視点で記事がまとめられていますが、いやいやそれだけじゃぁないでしょう。
「私立高校授業料実質無償化」の影響は、非常に大きいと思いますよ。
全国の公立高校が、どんどん体力を削られていってます。今後10年で、郡部では廃校になる公立高校が多くなるでしょう。まぁ、公立高校の数が減るほうが、県はおトクなんでしょうけど。
でもなぁ、いくら自然豊かでお家が安く購入できるからといって、通える高校が近くになければ、子育て世帯は移住してくれないですよね。むしろ地元の人が、都市部に転出してしまうケースが増えるかも。
私立高校ではなく、「公立高校のみ授業料を無償化」すればよかったのにね。
トホホ。
最後に。
「中学生がろくに勉強しなくても高校生になれてしまう」のは、マズいです。
国が壊れちゃいます。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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