なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日は公立入試2次募集のお話です。
2次出願のようす
令和7年度千葉県公立入試、全日制では、47校76学科で2次募集を行います。
募集人員 1760
出願者数 396
志願倍率 0.23倍
出願した受検生だけでなく、中2・中1のみなさんもいっしょにデータをチェックしていきましょう。なぜなら、ここで得た知識が、来年・再来年に役立つことがあるかもしれないからです。
志願倍率
まずは、人気が集まっている学校、すなわち志願倍率の高いところを見ていきましょう。
志願変更前の時点ですが、倍率が1倍を超えてしまっている学校が5校5学科あります。
コチラです。

船橋法典がとんでもない高倍率になっています。このまま入試を迎えると、19人が合格し、17人が不合格です。ほぼ半々、厳しい。ちょっと人が集まりすぎましたね。
志願変更を検討しているあなた、実施日はあさっての月曜日ですよ。
第2次募集 志願変更
3月10日(月)
09:00 – 16:30
志願変更の流れは、本検査のときといっしょです。かなりめんどうなステップを踏んでいくことになります。特集記事はコチラ。受付時間が7時間30分しかないのでスピード勝負です。まずは学級担任の先生に連絡を。
欠員数
2次募集は、受検生が集まらないものです。「誰も来てくれない……」なんて珍しい話ではありません。
「募集人員-志願者数」を、「空席の数」として表にまとめました。
空席が50以上ある学校学科のリストがコチラです。

このリストは、「次年度の募集定員を減らす可能性の高い学校をまとめたもの」であり、それができない規模であれば「統廃合の対象になる可能性が高い学校をまとめたもの」でもあります。
八千代西や沼南は、募集定員を 160 → 120 に縮小すべきなのかもしれませんね。この2校以外は、すでに120になっているのでもう減らせません。
第9学区のようす
さて、第9学区のようすを見てみましょう。

よかった、君津普通科、定員が埋まりました。
おそらく志願変更はないでしょうから、このままの人数で試験日を迎えることになるはずです。
高校も中学校もピンチ
選り好みしなければ、誰でも公立高校に進学できる時代です。高望みしなければ、たいして努力しなくても公立高校に入れる時代です。
県内の公立高校の多くで、中学時代にあまり勉強しなかった人が入学しています。基礎学力が不十分のままで、学習習慣もないし、頑張って机に向かった経験もない高校生が大勢生まれています。
公立高校の授業の質が心配です。
10年くらい前と比べると、授業について来られなくなっている生徒が増えているのではないでしょうか。仕方なしに授業のレベルを下げている先生もいらっしゃるかもしれません。
これは地元私立高校についても同じことが言えます。早く受験を終えたいがために、私立単願を選ぶ人が増えましたから。学習意欲のない生徒ばかりで、思うように授業が進まず困っている先生も少なくないのでは。
公立高校についての心配は、そのまま中学校にもあてはまります。
毎日コツコツ努力をしなくても、
テスト勉強すらしなくても、
公立高校に進学できるでしょ、
なんてスタバのラテくらい甘いこと考えてる中学生がたくさんいそう。進学目標を立てられないまま、毎日をダラダラと過ごしてしまう人、これからも増えていくんだろうなぁ。
中学校や高校には、国や地域を支える人材を育成する面もあると思うんです。
コミュニケーション能力ばかりをもてはやしている昨今ですが、正直それだけでは仕事は回りません。読み書きそろばんはもちろん、目標に向けて計画的に努力した経験、毎日アップデートされる「最低限の」常識、職場にふさわしい品性、そういったものを身に着けていないと社会人としてやっていけませんよね。
中学や高校で目標も持たずにダラダラ過ごしていては、社会人として必要なさまざまな要素を身につけることが難しくなってしまいます。
地域を支える人材が育たなくなれば、第9学区全体の地盤沈下につながるのではないでしょうか。
県教委の中の人へ。
ストップしたままの公立高校改革、そろそろ進めませんか。
県教委発表のデータはコチラです。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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