【令和7年度入試】公立入試初日3教科の寸評

千葉県の高校入試
この記事は約5分で読めます。

 
 
 
なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。

公立入試のお話、中3生向けです。
 
 
 

おもしろい問題が増えた

公立入試、初日3教科の寸評です。

テンポよくいきますよ。
 
 
 

国語

大問二;漢字の読み
(4)の「謄本」は正答率が低そう。40%前後かな。
 
 

大問四;説明的文章
昨年度よりだいぶ難易度が下がった印象。1問6点なんてひどい配点もないし。
(1)(3)はミスした人もいるかな。
(6)-(b)、昨年は30~35字だったので、今年は語数がだいぶ増えた。「次の文章」を要約するだけなのでけっして難問ではないが、時間がない中だったので苦戦した人も多いはず。
 
 

大問五;文学的文章
中学生にも読みやすい物語文、三浦しをん先生作。こんな先生なら書道を習いに行きたい。あまり難しい問題はないかな。
(5)のⅠはアとイで意見が割れそう。
(7)は1問4点、記述型だがそんなに難しくはないので、時間に追われていなければ得点したい問題。
 
 

大問六;古文
「我が太刀にあらず。僻事なり」のセリフを読んで、「……あれ? これどっかで見たな」と既視感を抱いた受検生もいたのでは。どっかの模試だったかなぁ。時間さえあれば、得点しやすい問題ばかり。
(4)はアとイで迷う。差がつく1問。
(5)-(c)は条件がそのままヒントになっているので、難しくはない。時間さえあれば。
 
 

大問七;作文
これはおもしろい出題ですな。A~Cのうち、後段の条件「自分の体験をふまえて」を書きやすくなるものを選ぶのがコツ。短い時間で書ききれたかな。
 
 

全体は以下のとおり。
 

 
青問題はぜひ得点したい基礎問題。ノーミスで56点。

は得点できたら差がつく問題、はやや難しい問題。

今回、い問題が1問もない。時間のやりくりさえできたなら、今回は高得点を取れた人もいたかも。結局、千葉県の国語は時間とのたたかいである。
 
 
 

数学

大問1;小問集合
昨年「驚くほど簡単になった」と書いたが、今年度はさらに簡単になっている印象。立体問題もないし、作図も平易だし、上々のスタートを切れた人は多かったかも。
ただ、(4)②,(5)①,(5)②の3問だけは、ミスしちゃった人がかなりいると思われる。あんまり見ないタイプだからね。この3問で差がついたかも。
 
 

大問2;関数
(1)(2)は教科書の例題、着実に得点したい。
勝負は(3)だが、実はそこまで難しい問題ではない。得意な人ならあっさり 40 が出てきたのでは。正答率は10~20%程度と予想。
 

 
 

大問3;平面図形
(2)証明、いい問題ですな。解答例とは別の方法で証明できた人もいるでしょう。
(3)はやや難。
 

 
BD=k などと文字でおけたか(上の画像では 2k とおいてます)、CB:GO=2:1に気づけるか。正答率は10%前後かな。去年の「正答率0%」に、県教委はだいぶ反省したものと思われます笑
 

 
 
大問4;おうぎ形と円錐
円錐を転がす問題、ずいぶん懐かしい題材を引っ張り出してきましたねェ。たしか10年くらい前に中学入試で出題されたんじゃなかったっけ。
18と48の公倍数が144になることに気づけたら、全問正解もできたのではないか。ただし、この大問にたどりついた時点で時間に余裕があった人はね、というお話。この意味で、今回の数学の成否を分けた大問か。
「ま」を間違えてしまうと、自動的に「み」「むめも」もバツになってしまうのがコワイ問題。
 
 

全体は以下のとおり。
 

 

 
問題はぜひ得点したい基礎問題。すべて取れたら60点。

は得点できたら差がつく問題で、30点。は得意な人が時間に余裕があれば挑戦すべきもの。

難問のない、バランスのいいセットだが、高得点にまとめきるのは結構タイヘンである。受検生間で、点数にかなりバラつきが出たはず。御三家に挑んだ最上位層でも、100点満点の人もいれば、80点に届かなかった人もいたのでは。問題でどれだけ得点を稼げたかの勝負。
 
 
 

英語

大問5;英単語/英文法
(1)(3)(5)は得点したい。
(2)は不規則動詞 wear の活用を問う知識問題。こうした基礎知識をストレートにぶつけてくるのが千葉県の公立入試である。おそらく答えられなかった受検生は多い。
(4)、team をどこに入れるべきか迷ったのでは。選択肢に冠詞 a がないことから、team sports とすればいい、と判断したい。これも差がつく1問。
 
 

大問6;英作文
(1)、これは答える側の自由度が高すぎて、採点に苦労しそうな出題である。「Stop it!」を5回くり返して書いて10語になるが、はたしてそれでマルにしてくれるのだろうか。関係ないけど、Kevinはなぜ部屋の中央にテレビを置いているんだろう。
(2)は考えられるセリフが限定される。より丁寧に Could you とするのもいいし、take を使うのもアリ。
 
 

大問7;資料の読みとり
脚注に掲載されている英単語が4語と3語。非常に少ない。これが最近の全国的な傾向。
(1)、②でアとイのどちらにしようか迷った人が結構いそう。これ以外の3問は得点したいところ。Yukaさん、とてもいいアプリなのでぜひ開発してください。
(2)は全部取りたい。
 
 

大問8;長文問題
複文や後置修飾が盛りだくさん、そのうえお話も抽象的。自信がないまま解き進めていった人は少なくないはず。しかし、出題はどれも簡単。(3)以外はマルを狙いたい。
(3)はキツい。なんとか食らいついて、部分点だけでも取れたら大健闘である。
 
 

大問9;会話文
一見簡単なように見えるが、ちゃんと前後の文の流れを理解できないとやらかす恐れアリ。最後の④はエを選んだうっかりさんが結構いるのでは。
 
 

全体は以下のとおり。
 

 
 
問題が48点。これにリスニングの点数を加えるだけで70点に届く。

上位校では90点台が多くいるはず。
 
 
 

初日3教科、昨年度と比べると、難易度の大幅な変化は感じない。

しかし、上位層にとっては、3教科ともかなり手ごたえを感じたはず。やりやすい問題が増えた印象。それだけに、ミスが響いてしまったかも。

2日めの理科・社会はどうなる? 
 

問題を確認したいあなた、私は千葉日報のサイトにお世話になりましたよ。

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

この記事についてのコメント

タイトルとURLをコピーしました