方程式のミスもちょっとした工夫で減らせます

学習のお話
この記事は約4分で読めます。

 
 
 
なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。

今日は方程式のお話です。
 
 
 

整数にするとラクになる

方程式も連立方程式も二次方程式も、ラストに必ずこのパターンになりますね。

 
このあとに何をする……?
 
 
 

両辺を▲で割る

 

そのとおり。
 

例えば、1年生の基礎問題。

 
おそらく多くの人が、次のような解き方をするでしょう。

 
うむ、OKです。

問題ナシ。
 

でもね、分数がからんでくるので、逆数を書き間違えたり、約分で失敗したりと、案外ミスが出やすいんですよ、コレ。
 
 
 

そこで、ちょっと、ひと工夫。
 

こんな解き方もあります。

 
いかがでしょう。

カンタンに見えませんか。
 

並べてみましょう。

 
右の解き方のほうが、

計算量が少なく
速い

ことに気づけますか。
 

脳みそに負荷がかからないので、ミスが出にくくなるんです。
 
 
 

ここでの「工夫」とは……

 
「▲x=……」の形は、▲を整数にするとラク

コレ、結構使えますよ。
 
 
 

次の例題は、2・3年生向け。

 
中3の冬、受験勉強で図形問題とたたかっていると、しばしばこんな計算をすることになります。

 
受験の図形問題は、こういうちょっと面倒な計算の連続になります。

短時間で
確実に

さばけるようにならないと。
 
 

さあ、解いてみましょう。

ほとんどの人はこうかな。
 

 
うむ、これはしんどい。ちょいと複雑なので時間もかかりそうですし、いかにもミスが出そう。
 
 

では、工夫をした解き方。

両辺に2をかけてみましょう。
 

 
これはラクちん。

途中式もスッキリしてます。
 
 

2つの解き方を並べました。

見比べてみてください。
 

 
左右どっちが見やすい?

カンタンそうに見えるのはどっち?
 

右ですよね。
 
右の解き方の良さとして、途中式を書くためのスペースが狭くてもなんとかなる、という点もあります。定期テストで、計算スペースがほとんどなくて困ったことのある人もいるのでは?
 
 

方程式のラストでの計算ミスを減らすための工夫。

 
「▲x=……」の形は、▲を整数にするとラク

 
 
 
この工夫は、3年数学でも使えます。 

例えばこんな問題。

相似や三平方の定理の問題を解いていると、しょっちゅうこんな方程式を解くことになります。受験が近づいてきたこの時期であれば、3年生のみなさんには暗算でさばいてほしいところ。

多くの人がこうやるでしょう。

 
分母の有理化。「私はこの方法でやります」という人は、基本的な考え方が身についています。OKです。
 

しかしこの問題も、 

「▲x=……」の形は、▲を整数にするとラク

という工夫をすると……

 
なんと分母の有理化をしなくて済むんです、分数が出てこないから。

分母の有理化はミスが出やすいからね、できれば避けたい人もいるでしょう。
 
 

2つの解き方を並べてみます。
 

 
入試本番で、見直しをしていると想像して。左右どっちが見直ししやすい?
 
 
 

もうちょっと難しい例題を。三平方の定理の難しめの問題に挑戦していると、こういう式が出てくるよね。

 
この方程式さえ解ければゴール……なんだけど、これがなかなか厄介なんですよね。できれば時間をかけてじっくりミスしないようにやりたいところ。

しかし、入試本番では、これを、

短時間で
確実に

さばかねばなりません。
 
 

まずは、分母の有理化をする方法。
 

 
間違ってはいないんだけど、見ていてヒヤヒヤします。どこか1つでも失敗したら、バツになっちゃいますからね。
 

次に、

「▲x=……」の形は、▲を整数にするとラク

という工夫をする方法。

両辺に √3 をかけてみましょう。

 
並べてみます。
 

 
分母の有理化に自信がある人は、もちろんそれでOKです。正しい解を求められるなら何でもいいんですから。

「こんな方法もあるんだね」と、あなたのテクニックの1つに加えてみてね。
 
 
 

本日のまとめ。

 
 
 
 
 
以上、計算の工夫でした。

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

この記事についてのコメント

タイトルとURLをコピーしました