なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日は英語の話題、リライト。
2つのasは異なる品詞
中2の英文法、「比較の表現」についてのお話です。この表現は、比較級・最上級・原級の大きく3つに分けられます。
まず、比較級。2つを比べて「~より……」という表現。
Suneo can run faster than I .
スネ夫は私より速く走ることができる。
次に、最上級。3つ以上の中で「もっとも……」という表現。
Gian is the strongest of us all .
ジャイアンは私たち全員の中でいちばん強い。
そして、原級。「~と同じくらい……」という表現。
Shizuka is as tall as I .
シズカは私と同じくらい背が高いです。
保護者のみなさまも、中学時代に勉強した記憶があるのでは。
ちょっとヘンだぞ
ここでクイズです。
Suneo can run faster than I.
Gian is the strongest of us all.
Shizuka is as tall as I.
上の3つの例文には、1つだけ、ちょっとヘンな英文があります。
それはどれでしょう???
答え。
ちょっとヘンな英文は、
Shizuka is as tall as I.
原級の例文、コレ、ちょっとおかしいところがあるんですが、それが何かわかりますか?
どこがヘンなの
保護者世代の方からは、
何も問題ないわよー
そんなつぶやきが聞こえてきそう。
短く説明しますね。
この例文には、as が2つあります。
Shizuka is as tall as I.
2つの as は別の品詞です。
青字の as は副詞、
赤字の as は接続詞
なのです。
ポイントになるのは、2つめの as 。
接続詞の as。
英文法の接続詞は、節(せつ)になるのを覚えていますか。「節」とは、接続詞+主語+述語動詞の形のこと。
例えば、
Nobita was watching TV when I called him.
私が電話したとき、のび太はテレビを見ていた。
緑字の部分が「節」、接続詞when+主語+述語動詞(+目的語)の形になっていますね。
つまり、Shizuka is as tall as I. という英文のちょっとおかしなところとは、接続詞 as の後ろが主語だけしかないことなんです。
接続詞as+主語+述語動詞の形を大切にするなら、
Shizuka is as tall as I.
↓
Shizuka is as tall as I am.
ホントはこう書くべきなんです。
テストで書いたら?
学校では、昔も今も、
Shizuka is as tall as I .
と学ぶことが多いです。
安心してくださいね、間違いというわけではありません。むしろ定期テストでは、
Shizuka is as tall as I am.
と書くとマルがもらえないかも。「授業で教えていないから」という理由で。
入試についてもふれておきます。
Shizuka is as tall as I.
Shizuka is as tall as I am.
どちらを書いてもマルになります。減点されるようなことはありません。
最近の参考書にはどちらの英文も掲載されています。
英会話で通じる?
ネイティブの人との英会話で、
Shizuka is as tall as I .
というような英文を話したら?
大丈夫、十分通じます。
ただし、アメリカなどでは、as … as の後ろに主格( I , he , she など)だけを置くことはあまりないです。節の考え方ですね。
よって、「尻切れトンボ」状態。違和感があるようです。
そうそう、ネイティブの人の中には2つめの as は前置詞ととらえる人もいます。そういう人たちはこんな表現をします。
Shizuka is as tall as me .
これは、あくまでも英会話での表現なので、writing ではやらない方がいいです。特に、中学生が定期テストでこのマネをするのはやめておきましょう。バツにされますから。
※最近の参考書には、2つめの as は前置詞としてとらえる考え方もある、と掲載されています。そのうち学校や入試でもマルになるかもしれません。
以上、比較の表現についてのお話でした。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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