なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
千葉県公立入試のお話です。
公立入試、変わります
今月15日に、県教委が、ある資料をHPに掲載しました。
タイトルは、『令和6年度 千葉県公立高等学校入学者選抜に関する協議会(第1回)』というものです。次年度以降の公立入試について話し合う会議、ってことですね。
実はこの会議、7月下旬に実施されています。今はもう11月も後半ですよ。どうして3ヶ月以上経ってから県民に資料を公開することになったんでしょうか。
担当の職員さんがうっかりしていただけなのか、それともあえてそうした(=何かしらの意味がある)のか、さてどちらでしょうか。
後者なら、この資料に書かれている「意見」「提案」は、近い将来現実のものになるということかも。むむむ、気になりますね。
会議では、
ア;現行の公立入試の課題
イ;R8入試の日程案
ウ;その他
の3つに分けて話し合われたようですよ。
現在中2・中1・小6のお子さんがいる方。数年後のお子さんの入試が、この変更の対象になる可能性があります。
いっしょにチェックしていきましょう。
ア;現行の公立入試の課題
課題として、県教委は次の4つを挙げています。
①調査書
②国語の聞き取り検査
③外国人の入試
④転学/転入学
ここでは、調査書と国語の聞き取り検査について取り上げます。
①調査書について
入試で使われている調査書、あまりに細かすぎないか。全国各地でそんな声が出ており、実際に東京都などの調査書は、シンプルなものになっているのをご存知でしょうか。
※千葉県の調査書を見たことのない方は、コチラの特集記事をどうぞ
実は文科省も「そこまで細かく書く必要あるかな?」と考えており、各都道府県教委に向けて「必要な事項に精選するように」という通知を出しています。
そこで、千葉県も、現行の調査書をもうちょっとシンプルなものにしようとしているわけです。
今回公開された資料を見ると、どうやら、
・行動の記録
・総合所見
・出欠の記録
の3つはなくなるみたいですよ。
広島県ほどではないけれど、まわりの都県くらいにはシンプルなものになるようです。
②国語の聞き取り検査について
千葉県では、国語の入試本番に、聞き取り検査が行われます。約10分。受検生は、残り40分ほどで説明文・物語文・古文・作文などをやっつけるわけです。
どうしても時間との争いになってしまうので、点が取りにくいんですよ。やりづらさは全国屈指だと思います。
国語で聞き取り検査をやってるのは、千葉県・青森県・秋田県だけ。……もうやめませんか、とあらためて話し合い、その方向で決定になったようです。
国語の聞き取り検査 → 廃止
さくら塾のまわりの中学校では、入試対策なのでしょう、定期テストでも聞き取り検査をやってるところが多いんですよ。それももう必要なくなるので、やらなくなるんでしょうね。
イ;R8入試の日提案
R8入試は、24年11月現在、中学2年生の人が受けるものです。すでにその日程が話し合われています。
資料を見て気になったのは、周囲の都県の公立入試の日程や、国立高校の入試の日程をチェックしていないことです。それをちゃんとやらないと、「合格者が入学しない」なんてことが起きちゃうのでは???
ウ;その他
その他として、興味深い提案が記載されてましたよ。
・学力検査において、
5教科 → 英語・数学の2教科
など、各学校が選択できるようにする
・学校設定検査において、
「基礎力を問う問題」
を新設する
前者は、どうしてこういう提案をしたの(=どのような高校で採用されるイメージなのか)かが気になります。
後者はアリかもしれませんね。高校に入学しても、授業について来られないのでは困りますから。
千葉県の公立入試は、どうやら変革期に入るようです。県教委のアナウンスに注目ですね。
発表された資料はコチラからご確認を。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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