【令和6年度入試】現高1の内申点、君津市の中学校をチェック!

千葉県の高校入試
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なまはげおじさんです、こんにちは。君津のさくら塾のブログへようこそ。

今日は高校入試のお話です。
 
 
 

各中学校ごとの内申点

昨日1日(月)、県教委が新たな入試データを開示しました。今年2月に行われた千葉県公立入試で、合否の判断材料として使われたデータ、『評定』です。

『評定』とはいわゆる内申点のこと。各教科の年間成績を、「5」から「1」の5段階で評価します。通知表は各学期ごとの『評定』なんです。
 

公開されたデータから読みとれることは2つ。

まず、第3学年の『評定』。各教科ごとに「5」が何人いてそれは学年全体の何%です、と表にまとめられています。

もう1つが、中1からの3年間すべての『評定』の合計、その学年平均値です。5段階×9教科×3学年なので、135点満点ですね。
 オール「1」 27点
 オール「2」 54点
 オール「3」 81点
 オール「4」 108点
 オール「5」 135点
 

どんなデータになっているでしょうか。
 
 
 

平均は「3」ではない

君津市の各校のデータを見る前に、クイズです。

千葉県は5段階評価での『評定』ですが、各教科の平均はだいたいどれくらいになると思いますか?
 

5段階評定のイメージは、

「5」とてもよい
「4」よい
「3」ふつう
「2」アカン
「1」だいぶアカン

……だから、
平均は「3」くらい?

 
なんてイメージの人が多いかもしれません。あなたはいかがですか?

実は、違うんですよ。

データ、見てみましょ。
 

県内公立中学校及び義務教育学校(363校)から提出された学習成績分布表を、1つの表にまとめた資料が公開されています。科目別の全県平均ですね。コチラです。
 
 

 
 
何を表しているかわかりますか。例えば外国語(英語のことです)なら、「5」をもらえた受験生は全体の26.2%いましたよ、という意味です。

 
 
この表から、各教科の『評定』について、県平均を算出することができます。国語だったら、5×22.0%+4×23.3%+3×43.0%+2×8.0%+1×3.8%、といった単純な計算です。こうなります。

 国語 3.520
 社会 3.612
 数学 3.505
 理科 3.561
 音楽 3.681
 美術 3.653
 保体 3.648
 技家 3.606
 外国 3.495

「3」じゃないのは一目瞭然ですよね。千葉県では『評定』の平均は 3.587、おおよそ 3.5 なんです。
 

 千葉県の5段階評価、平均は「3」じゃなくて「3.5」

 
もうすぐ配布される通知表、お子さんに手渡されたものを見て、
 

数学、「4」。
「よい」だね。

理科、「3」か。
「ふつう」かぁ。

 
なんて捉え方をするのは、ちょっとズレてるってことです。現実に即した見方はこう。
 

数学、「4」。
「ちょっとよい」。

理科、「3」か。
「ややアカン」かぁ。

 
平均は「3」ではなく「3.5」。「3」をもらって安心してちゃいけないんですよ。
 
 
 

さて、先ほど千葉県では『評定』の平均は 3.587 であると書きましたね。この値を使うと、中1からの3年間すべての『評定』の合計、その千葉県平均値を算出することができます。

3.587×9教科×3学年なので、だいたい 96.8点となります。

 オール「1」 27点
 オール「2」 54点
 オール「3」 81点
 千葉県平均  96.8点
 オール「4」 108点
 オール「5」 135点

これから君津市の各校のデータをチェックしていきますが、ぜひ 96.8 という値と比較しながらご覧ください。
 
 
 

君津市内の中学校のデータ

君津市の公立中は7校。

すべて掲載します。
 
 

 
君津中は平均値が89、なんと90点を下回りました。全体的に辛めの評定になっています(特に数学)。

注目すべきは、どの教科も「1」を与えた割合がかなり高いこと。10%を超えている教科が4つもあります。小規模の学校ならたまにあるんですけど、このサイズの学校ではあまり見かけません。かなり大変だったのかな……。
 
 
 

 
周西中は平均値が91、これまた低めです。

「5」「4」の少なさから察するに、数学と英語を苦手にしていた学年だったんでしょうか。美術と技術家庭の高低差にも目が行きますな。
 
 
 

 
周南中は平均値が93、この学校も千葉県平均の 96.8 を下回りました。

びっくりしたのは技術家庭です。「5」が一人もいませんよ。めったにないですよ、こんなん。
 
 
 

 
周東中は平均値が92、あらら、ここも低いぞ。

社会・数学・保健体育で、「4」より「5」の方が多い逆転現象が起こっています。中位層が薄く、上位層と下位層が厚い、そんな分布だったんでしょうか。
 
 
 

 
上総小櫃中の平均値は92、ここも 96.8 を下回りました。

この学校も中位層の薄いフタコブラクダ型だったのか、「5」が「4」より多い逆転現象が起こっている教科が5つもあります。
 
 
 

 
周西南中の平均値は98。おぉ、ようやく 96.8 を上回る学校が現れました。

ほとんどの教科で、「4」と「5」の合計が50%を超えています。学習意欲の高い生徒の多い学年だったのかな。それにしても保健体育と美術がすごいな。
 
 
 

 
八重原中の平均値は92、低めです。

他校のように逆転現象も見受けられます。理科は得意だけど、国語と英語が苦手な学年だったのかな。
 
 
 

君津市各校についてまとめるとこうなります。
 

 君津市の中学校は千葉県平均より『評定』が低い

 
この教科の評価がおかしいというものは見当たりませんでした。おそらく、どの教科も勉強不足なのではないでしょうか。身もふたもない言い方ですみません。
 
 
 

君津の味付けは辛め?

君津市7校の「中学校評定合計平均値」の推移です。
 

R3から入試が新制度に移行

 
グラフにするとこうなります。
 

黄色いラインは千葉県平均値を表しています

 
R6入試に挑んだのは、コロナ禍を経て、学校生活がほぼ元通りになった学年。結果は、周南以外のすべての学校で昨年度比ダウンとなりました。なんでだろ。

厳しい。

辛めの採点はこれからも続くのでしょうか。現中3生の評価はどうなるか、まずは終業式後の通知表に注目ですな。
 
 
 
 
 

以上、調査書の評定についてのお話でした。県教委が開示したデータはコチラ

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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