なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日は英語の話題、リライト。
2つのasは異なる品詞
中2の英文法、「比較の表現」についてのお話です。この表現は、比較級・最上級・原級の大きく3つに分けられます。
まず、比較級。2つを比べて「~より……」という表現。
Suneo can run faster than I .
スネ夫は私より速く走ることができる。
次に、最上級。3つ以上の中で「もっとも……」という表現。
Gian is the strongest of us all .
ジャイアンは私たち全員の中でいちばん強い。
そして、原級。「~と同じくらい……」という表現。
Shizuka is as tall as I .
シズカは私と同じくらい背が高いです。
保護者のみなさまも、中学時代に勉強した記憶があるのでは。
ちょっとヘンだぞ
ここでクイズです。
Suneo can run faster than I.
Gian is the strongest of us all.
Shizuka is as tall as I.
上の3つの例文には、1つだけ、ちょっとヘンな英文があります。
それはどれでしょう???
答え。
ちょっとヘンな英文は、
![](https://sakura19.net/wp-content/uploads/2019/06/4-4.jpg)
Shizuka is as tall as I.
原級の例文、コレ、ちょっとおかしいところがあるんですが、それが何かわかりますか?
どこがヘンなの
保護者世代の方からは、
![](https://sakura19.net/wp-content/uploads/2020/02/0cdc37731c25416007b8f12d5a5163a5.png)
何も問題ないわよー
そんなつぶやきが聞こえてきそう。
短く説明しますね。
この例文には、as が2つあります。
Shizuka is as tall as I.
2つの as は別の品詞です。
青字の as は副詞、
赤字の as は接続詞
なのです。
ポイントになるのは、2つめの as 。
接続詞の as。
英文法の接続詞は、節(せつ)になるのを覚えていますか。「節」とは、接続詞+主語+述語動詞の形のこと。
例えば、
Nobita was watching TV when I called him.
私が電話したとき、のび太はテレビを見ていた。
緑字の部分が「節」、接続詞when+主語+述語動詞(+目的語)の形になっていますね。
つまり、Shizuka is as tall as I. という英文のちょっとおかしなところとは、接続詞 as の後ろが主語だけしかないことなんです。
接続詞as+主語+述語動詞の形を大切にするなら、
Shizuka is as tall as I.
↓
Shizuka is as tall as I am.
ホントはこう書くべきなんです。
テストで書いたら?
学校では、昔も今も、
Shizuka is as tall as I .
と学ぶことが多いです。
安心してくださいね、間違いというわけではありません。
むしろ定期テストでは、
Shizuka is as tall as I am.
と書くとマルがもらえないかも。「授業で教えていないから」という理由で。
入試についてもふれておきます。
Shizuka is as tall as I.
Shizuka is as tall as I am.
どちらを書いてもマルになります。減点されるようなことはありません。
最近の参考書にはどちらの英文も掲載されています。
英会話で通じる?
ネイティブの人との英会話で、
Shizuka is as tall as I .
というような英文を話したら?
大丈夫、十分通じます。
ただし、アメリカなどでは、as … as の後ろに主格( I , he , she など)だけを置くことはあまりないです。節の考え方ですね。
よって、「尻切れトンボ」状態。違和感があるようです。
そうそう、中には2つめの as は前置詞ととらえる人もいます。そういう人たちはこんな表現をします。
Shizuka is as tall as me .
これは、あくまでも英会話での表現なので、writing ではやらない方がいいです。特に、中学生が定期テストでこのマネをするのはやめておきましょう。バツにされますから。
※最近の参考書には、2つめの as は前置詞としてとらえる考え方もある、と掲載されています。そのうち学校や入試でもマルになるかもしれません。
以上、比較の表現についてのお話でした。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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