「この学校は3月で終わりになります」

千葉県の高校入試
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 みなさん風邪をひかないように気をつけてくださいね。こんにちは、なまはげおじさんです。

 さくら塾のブログへようこそ。

 今日は、県外の私立高校のお話です。
 
 
 

全寮制高校の経営は難しいらしい

 昨日思わず悲鳴を上げてしまったニュースがありまして。

 舞台は、兵庫県にある私立自由ヶ丘高校。
 

おぉ、美しい! 同校ホームページの画像より

 
 こちら全寮制の高校です。千葉県にはそういうスタイルの学校って私は聞いたことがないので、もうそれだけで興味津々。

 寮の1部屋は3~4人くらいかな、それとももっと大人数かな。夜は全員で自習したりするのかな。それが終わったら、みんなでトランプしたりするのかな。毎日修学旅行みたいに楽しそうでもあるし、逆に監獄のようで息苦しさも覚えそうな、そんな怖さもあります。
 

 この自由が丘高校、なんと今年度いっぱいで休校です。

 今年の3月にあった全国一斉の臨時休校のようなものではありません。来年度の新入生募集を停止して、84名いる生徒全員を三重県津市にある系列校(同じく全寮制の青山高校?)に転校させるんだそうです。兵庫県から三重県って。遠すぎやしませんか。 

 おそらく、事実上の閉校なんでしょうね。
 

 同校のホームページには、次のようなお知らせがありました。
 

 
 なんと、休校を発表したのが9月1日!

 休校実施の半年前!

 「段階的に生徒募集を終わらせていって、最後の1年間は3年生だけで過ごす」という例は耳にしたことがあるのですが(上総高校がまさにそれですよね)、在校生が3学年すべてにまだいる状況での休校なんて聞いたことがありません。

 在校生が84名というのは確かに少ないですよね。学校経営は大変だったはず。しかも、今はコロナ禍の真っ最中ですから、全寮制の高校には次年度もあまり生徒が集まらないと判断しての撤退なのでしょう。N高など通信制の高校に興味関心が集まっていることも、逆風になったかもしれません。
 

 しかし、ある日突然、

 「この学校は3月で終わりになります」

 なんて先生方から言われるなんて、入学したときには想像もしていなかったろうに。在校生、ショックだろうなぁ……。
 

 このニュースを耳にして、思わず、
 

ひぃッ!!

 
 なんて声が漏れてしまったわけであります。

 千葉県でも、旧文理開成高校や旧千葉国際高校は、あわやというところまでいって報道されていました。私にとってはかなりの衝撃でしたから、今回のニュースがあまり他人事に思えなかったんです。そこで今日のブログはこのニュースをとりあげた次第です。
 
 
 

 あ、私立高校の経営がピンチということではありませんよ。全寮制の高校がコロナ禍で生徒が集まりにくくなっているということです。私立高校全体としては、むしろ好調なのです。

 例えば、愛知県。ここは千葉県同様に公立高校の人気が高いのですが、今年の進路アンケートの集計結果は驚くほど私立高校志望者が増えているとのこと。コロナ対応だけでなく、大学入試改革への対策でも私立高校の方が頼りになると判断されているようです。
 

 私立人気の高まりは、愛知県だけではなく、全国的な傾向のようです。千葉県もそう。私立単願という受験生が、前年度より増えるんじゃないでしょうか。

 そのあおりを受けて、今年の千葉県公立入試は、

 上位校のみに人気が集中、
 中堅校の倍率は平穏、
 下位校は定員割れが増える、

 となるかもしれません。
 

 私立高校進学で心配なのは学費の面ですが、今は補助が出るので、昔に比べるとかなりハードルが下がっています。  

 コロナ対応・大学入試改革・学費の補助。
 私立高校にいい風が吹いています。

 全寮制を除けば、ですが。
 
 
 
 
 

 以上、兵庫県の私立高校のお話でした。

 それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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