こんにちは、なまはげおじさんです。
さくら塾のブログへようこそ。
先日のブログで、「学校の内側と外側とでまったく別の世界が存在している」と書きましたが(未読の方は下のリンク参照)、今日はそのお話です。
「最近の学校、おかしくない?」
twitterをのぞくと、全国いろいろな場所に住んでいる保護者のみなさんが、学校教育についての不満をつぶやいています。
最近の学校、おかしくない?
不満を感じる理由はいろいろ挙げられているのですが(中には「そんなことやってんのか」と驚くような地域性の強いものもありなかなかに興味深いです)、その中でこのエリアでも通じるようなものを4つ紹介します。
「もっと勉強に力を入れてほしい」
どこの地域の保護者も不満をいだいているのがコレ。
「もっと勉強に力を入れてほしい」。
最近、とみに増えてきたように思います。
不満が強まっているその背景には、コロナ禍による休校と、来年の学習指導要領の改定への不安があるようです。
コロナ禍による休校での不満
前者については、休校期間中の学習指導に大きな差があったことが不満につながっています。今は情報共有の時代なので、すぐに比べられてしまうんですよね。
私立-公立という構図があり、都会-地方という構図もある。「地方の公立学校に通わせているだけで我が子は不利になるのか?」、こうなるともはや一種の格差問題です。
地方の公立中学校でも授業配信に挑戦した学校もあったので、「ハズレ」の学校の保護者は焦りを強めることになったわけです。
学習指導要領改定への不安
後者については、もう数カ月後の話です。2021年4月から、中学校でも学習指導要領が新しくなります。
内容が簡素化される教科はありません。
英語は大改革の対象であり、
理科は学年間の単元移動が激しく、
数学は新単元「箱ひげ図」を扱い、
・・・どの教科も大きく変わります。
すでに新聞報道もされているので、多くの保護者がご存じであり、学校の学習指導に例年以上に高い関心が寄せられています。
勉強以外のことを頑張りすぎ?
コロナ禍による休校があり、学習指導要領の改定への不安がある。そのためでしょう、
学校は勉強以外のことにエネルギーを使い過ぎ!
という不満の声を耳にすることが増えています。
うーん、たしかに。学校って、そもそも勉強するところですもんね。
今の学校は、勉強以外のことにも力を入れて・・・入れ過ぎてしまっています。ちょっと頑張り過ぎなのかもしれません。
学校は、変わるべき時期に来ています。
学習指導を学校の中心に据えるために、学校行事は精選すべきです。そしてできるだけその規模を縮小し、また、その実施時期も見直すべきでしょう。
「行事の精選・規模縮小→学習指導重視」の流れは、これからの学校運営のトレンドになっていくはずです。
「先生方にもフツーの生活を送らせてあげたい」
2つめは、保護者の不満というよりも、見ていて心配になるという声ですな。
「若手の先生がどんどんやめていく」
「先生は休めているのか」
「先生方にもフツーの生活を遅らせてあげたい」
前線に送られる使い捨ての兵隊じゃないんだから、もうちょっと広い意味でのケアが必要なのではないかという声が増えています。
このままだと、先生になりたいと希望する若者がどんどん減っていきますよね。そうすると、必然、教師の「質」は低下していきますよね。誰が影響を受けるのかというと、・・・そう、子どもたちですよ。
学校は、変わるべき時期に来ています。
今すぐにできる改革がありますよ。
それは、勤務時間が終了したら電話には出ないこと(留守番電話に切り替えてしまうこと)。
昔は、どんな時間でもお客さんからの電話には対応するのが当たり前という文化が日本にはありましたが、最近は、勤務時間外であれば対応しないようになってきました(自動音声テープ)。
ワークライフバランスなんて言葉を持ち出すこともないですよね。仕事の時間が終わったんだから、先生方も家庭でくつろぐ時間を持ってくださいよ。
実際、このエリアの高校では、夕方以降の電話には誰も出てくれません。それでいいじゃないですか。
小中学校でも今すぐに導入すべきだと思うんですよ。保護者には、「御用の方は平日のこの時間帯にお電話ください」と周知すれば十分でしょう。
先生方の負担を減らすために、「土日の部活動は先生不参加でもOK」という方針を文部科学省が打ち出しました。これは次年度からになるのかな。土日完全オフになったら、先生方もだいぶ救われるのではないでしょうか。ただなぁ、同調圧力があるから、特に若手の先生は休めないかもなぁ・・・。
以上、学校は変わるべき時期に来ている、というお話でした。
え?
最初に4つ紹介するってあったのに、2つしかないじゃないかって?
あまりに長くなりすぎたので、記事を分割しましたゴメンナサイ。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
この記事についてのコメント