なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
中1保護者のみなさま向けに書いたお話、リライトでお送りします。
数学と英語が・・・
1年生の保護者のみなさま、
お子さんの9月の定期テスト、成績はいかがでしたか。
順調ですか?
中にはこんなため息を漏らしている方もいらっしゃるのでは……
数学と英語が……
1学期のテストに比べると
急にダウンしちゃって……
これね、珍しい話じゃないんですよ。
なぜ数学と英語は低迷するのか
もう少し詳しくお話をうかがうと、
テスト勉強は頑張ってました
ふむふむ
理科や社会は良かったし
ふぅむ
数学と英語が・・・
……というお悩み、毎年この時期によくうかがいます。秋の恒例行事。
テスト勉強はちゃんとやってた。
それなのに、
なぜ数学と英語は1年2学期の定期テストで失敗しがちになるのか?
原因は2つ。
教科の特性、
そして
1年生ならではの事情です。
教科の特性
教科の特性について、
理科・社会と、
数学・英語に分けて説明します。
理科や社会は、テスト勉強がやりやすいという特徴があります。
積み上げ型の教科ではないから。
単元ごとに内容がはっきり分かれているのです。
植物 → 化学と進みますが、両者の間に深い関連はありません。
ですから、出題範囲が化学なら、植物の復習をする必要はありません。化学だけ勉強するだけで、そこそこ得点できてしまいます。
テスト期間のみ勉強しているような人でも、うまくいきやすいのです。
しかし、数学と英語は違います。
どちらも積み上げ型の教科です。
それまでに学んだ基礎・基本がしっかり身についているという前提で授業は進んでいき、それまでに学んだ基礎・基本を適切に活用できるという前提でテストは作られているのです。
例えば、3x+6=4 という方程式を解きなさい、という出題があったとしましょう。
活用すべき基礎・基本は……
①3と6がジャマと気づける
②等式の性質を利用できる
③4-6を素早く正確に計算できる
④ax=bの形を正しくさばける
……と、少なくとも4つのポイントがあるのです。
ややこしい問題になると、ポイントはどんどん増えていきます。そのすべてを短時間のうちにノーミスでクリアしていかなければ、正しい解にたどりつかないのです。
方程式1問の中に、これまでの計算分野の総まとめが凝縮されています。これまで積み上げてきた基礎・基本の定着度が問われているわけですね。
実は、方程式だけではありません。
数学や英語は、以前学んだ単元がしっかり身についている前提で、学習が進んでいくんです。
だから、数学と英語は、苦手な人ほどテスト勉強がやりにくい。
出題範囲表の内容だけ勉強しても十分ではないからです。
例えば、「分数が出てくるとミスが増える」ことに気づいたなら、当然分数の勉強に戻らねばなりませんよね。小学生時代の復習が必要になるわけです。
理科や社会はそんな必要ないですもんね
しかし、テスト直前の時間がないときに小学校内容の復習を丁寧にやるなんて、現実的な話じゃないですよね。ムリムリ、1日が36時間くらいないと。
かくして1年2学期の定期テスト、数学と英語の崩壊が始まるわけです。
数学や英語のような積み上げ型の教科で安定して高得点をとろうとするなら、テスト期間のみ勉強してもうまくいきません。
常日頃からコツコツ努力を積み重ねていく必要があるのです。
これが理科や社会との大きな違いです
1年生ならではの事情
1年生2学期の定期テスト、英語で大失敗しがちなもう1つの理由は、1年生ならではの事情にあります。
それは、
英語は楽勝!
英語はカンタン!
と思い込んでいること。
学校の英語の授業がカンタンすぎる(と本人は感じている)ので、ろくに家庭学習をしてこないままテスト週間に突入しがちなのです。
そうなの?
(ギクッ)
毎日コツコツ英語を勉強してる、そんな1年生はごく少数でしょう。
楽勝だ、
カンタンだ、
高得点狙える、
そうカンチガイしているから。
でも実際は、
・既習英単語
・新出英単語
・既習英文法
・新出英文法
・教科書本文
・リスニング
と、おさえなければならないことが、わんさかあるんですよ。テスト直前だけ頑張ろうとしたって、まず間に合わない量。
それなのに、その自信はどこから来るのか聞きたくなるようなふわふわぁとしたテスト勉強をやるだけで満足して、返却される答案はどえらい点数が……。
これが、1年生ならではの事情、です。
1年2学期の定期テストで数学と英語が低迷する理由は、
積み上げ型という教科の特性、
そして1年生ならではの事情、
この2つが原因です。
1年保護者のみなさまへ
まとめます。
数学と英語のような積み上げ型の教科は、テスト期間だけ頑張ってもうまくいきません。
毎日コツコツ復習しなければダメ!
次の定期テストまであと1ヶ月であることも含めて、お子さんにアドバイスしてあげてください。
以上、1年生の保護者向けのお話でした。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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