なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日も公立入試のお話です。
英語、難化
ダラダラと長くなるのも良くないので、気になる問題を中心にテンポよくいきますよ。
国語
大問四;説明的文章
対比のハッキリとした読みやすい文章。いつも通りのメンタルでやれたなら、そこまで難しく感じなかったはず。
大問五;文学的文章
また音楽ものか、私には縁遠い世界。(5)-(c)、これがおそらく今回もっとも答えにくかったのではないか。特にYの「非難」は難しい。
大問六;古文
大意はつかみやすかったはず。(3)と(4)-(a)の2問の採点基準、高校によってまるで違ってくるのではないか。
大問七;作文
書きにくいお題ではない、ホッとした。千葉県の伝説的なお題は、2013年の能面。気になる人は調べてみてね。
全体は以下のとおり。

青問題はぜひ得点したい基礎問題。ノーミスでいけたら56点。
緑は得点できたら差がつく問題で、赤はやや難しい。
数学
大問1(7);作図
配点が高すぎてほかの問題とのバランスが悪い。6点でなく5点にすべき。
問題自体は基礎そのもので教科書レベル。ちなみに啓林館の教科書には以下のとおり掲載されている。

大問3(2);相似の証明
下図の2つの三角形の相似を示す基礎的な出題。

解答例のように長々と書かなくても、
「四角形BCDEは円に内接する四角形だから、
∠AEB=∠ACD」
で十分である。これも教科書に掲載されている。

高校の先生方、中学校でもこの性質は学習していますから、マルにしてくださって大丈夫ですよ。
大問3(3);線分の長さ
「誘導」という数学特有の概念をブチ壊した問題児。解法のポイントは以下のとおり。

なぜ「線分ABの長さを求めなさい」にしたのか。「線分BFの長さを求めなさい」なら、今までの努力が報われた受験生も少なからずいたろうに。
あんまりいい問題とは思えない。
全体は以下のとおり。

青問題はぜひ得点したい基礎問題。ノーミスでいけたら64点、それだけとれたら成功だろう。
緑は得点できたら差がつく問題で、赤は得意な人が時間に余裕があれば挑戦すべきもの。大問3(3)の正答率は1%を下回ると予想。
英語
大問4;リスニング
たまに音声を聞かなくても答えが推測できる問題があるが、No.1①とNo.2①がまさにそれ。時間に余裕のある受験生は、「リスニングの見直し」という不思議な体験をしたのでは。
大問6;英作文
毎年形式が変化し続けているこの大問。今年は4コママンガで、2コマ目と4コ目のセリフを10語程度で書かせるもの。(1)は簡単だが、(2)が難しい。
大問7;資料の読みとり
この大問は大きく様変わりして、資料の読みとりに特化。難しくなったと感じた人も多いはず。英文自体は平易だが、正答するには思考力が必要。
(2)①は、第4文型であること、比較級を要求されていることから、「形容詞の比較級+名詞」であることに気づき、資料から答えを探す。
(2)②は、「April4」が水曜であること、そして2人で出かけるので残席2以上の日しか選べないことに気づけるかどうか。
全体は以下のとおり。

難しくなったのは間違いない。昨年度までと違い、90点台はだいぶ減ったかも。この教科を苦手にしている人は手ひどくやられてしまったのでは。
理科
おぉっと目をひくような問題はナシ。1問だけピックアップ。
大問5;地層
出るぞ出るぞと毎年ささやかれてきたチバニアン、ついに出題された。地球の歴史の時代区分では「新生代」「中生代」のどちらか、というもの。冷や汗をかいた受検生も多いのでは。
全体は以下のとおり。

得点を取りづらいのは、大問2(2)-(c)、大問3(4)、大問5(2)の3問。青問題でミスなく得点し、緑問題でどれだけ稼げるかの勝負。
社会
大問1;小問集合
(4)の資料問題、これはおもしろい。図をよく見ると、右下に都に属する島々が掲載されている。東京都の海岸線は千葉県より長いのだ。
大問8;公民(国際)
毎年恒例の略称問題、ロシアのウクライナ侵攻などを反映して、NATOやEU、原油高からOPECあたりかと思いきや、出題されたのはなぜかTPP。なぜこのタイミングで?
全体は以下のとおり。

難しさは例年どおり。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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