なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日は高校入試のお話です。
各中学校ごとの内申点
県教委が新たな入試データを開示しました。
中学校別の調査書「評定」、
いわゆる内申点です。
新制度の入試も2年目、
どのような傾向があるのか、
さっそくデータを見ていきましょう。
君津市内の中学校のデータ
君津市の公立中は7校。
すべて掲載します。
昨年度は理科と英語で全体の30%以上に「5」をつけて話題になった君津中ですが、今年はずいぶん絞ったみたいです。
どの教科もちょっぴり辛めですね。
去年の周西中といえば、技術家庭の「5」が全体の3%しかいなかったことが妙に印象に残っています。今年は頑張ったみたいです。
音・美・保・技が辛め。
去年の周南中は美術が独特でしたが、今年は「他の教科より厳しめかな」程度、だいぶマイルドにまとめてきました。
5教科に注目すると、英語が辛めの評定になっています。
周東中は美術と技術家庭科がとても厳しい評定になっていましたが、今年もその傾向は続いているようです。
教科間で3倍程度の差があることが読み取れます。
上総小櫃中、昨年度は美術「5」が1人しかいませんでしたが、今年は12人になりました。1100%増です笑!
しかし今度は保健体育がえらく厳しくなっています。何があったの???
周西南中、昨年度は市内唯一の学年平均3ケタでしたが、今年も大台に到達。2年連続MVP受賞おめでとうございます。
社会、学年の40%以上に「5」がついています。優秀だったんですなぁ。
八重原中は市内でいろいろな面で異彩を放っておりまして、今回取り上げている評定もあてはまります。データを見てください、他校とは全く違いますよね。
音楽、学年の半数以上に「5」がついています。どんな授業をやっていたんだろう。ちょっと気になります。
千葉県全体のデータ
県内公立中学校及び義務教育学校(365校)から提出された学習成績分布表を、1つの表にまとめた資料が公開されています。
科目別の全県平均ですね。
コチラです。
『5教科』とそれ以外の教科とでだいぶ違いますね。千葉県の評定のつき方についてまとめてみました。
千葉県の評定は『5教科』と『音美保技』で傾向が異なる
●『5教科』
「4」「5」で50%
→普通にやってれば「4」
テスト高得点なら「5」
●『音美保技』
「4」「3」で75%
→普通にやってれば「3」
かなり頑張ったら「4」
めったにとれない「5」
『5教科』については「3」は平均値ではありません。通知表の「3」は「普通の位置にいる」という意味ではないのです。全体の50%が「5」「4」なのですから。
もうすぐ渡される通知表で「3」があったなら、この夏休みは危機感を持って勉強を頑張るべきである、と言えます。
評定は甘くなったのか
令和3年度入試から、『算式1』が廃止されました。
※評定の学年平均が高すぎる中学校は、その分受験生が損をする制度
各中学校の教科担任の先生がつけた点数が、そのまま入試の合否判定の場で使われています。
評定はどうしても中学校間の格差が生じてしまいますが(君津市内でもかなり違いがありましたね)、それを県教委が調整することはもうしていないのです。
つまり、
私の教科で「5」ばかりつけちゃうと、入試で苦戦させちゃうかもしれない
という悩みから先生方が解放されたのです。
するとどうなるか。
評定は全体的に甘くなる……?
実際、令和2年度→令和3年度のデータを比較すると、やはり評定がやや甘くなっていることが確認されています。
予想どおりだったのです。
新制度2年目も、傾向はそのままだったのか、チェックしてみましょう。
君津市7校のデータです。
グラフです。
周南と周東を除く5校が右上がり。
君津市では、評定は甘めになったという傾向は続いている、と言えるでしょう。
最後に、現3年生の代について。
ア;さらに甘くなる
イ;ほぼ今年と同じ
ウ;辛めになる
さてどれになるでしょうか。
コロナの影響をあまり受けずに授業できている久しぶりの学年です。
言い換えると、先生方と生徒のみなさんが接触する機会が増えています。提出物もきっちりと求められているでしょう。
先生方に良い面を認めてもらうよりも、むしろマズイところをアピールしてしまっている人が増えているのではないか……
そんなイメージから、私は ウ;辛めになる を予想します。
来年の7月に答え合わせ。
以上、調査書の評定についてのお話でした。
県教委が開示したデータです。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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