こんにちは、なまはげおじさんです。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日は千葉県の中3生向けのお話です。
慣れと基礎力
先日県教委が公開した、今年の入試のデータ。
公立上位校に合格するために必要なことは何か、まとめ直しつつ考えてみました。
今年の傾向をチェック!
県教委が開示した得点分布のグラフです。

90点以上とれた人はほぼいませんし、80点台すら全体の2%程度です。
千葉県の国語、高得点のとりにくさは全国屈指といえます。
※詳しくは『千葉県の国語はなぜ高得点がとりにくいのか』をどうぞ。
県千葉・千葉東など最上位校の受験生でも、国語は80点とれたら大成功。
木更津・幕張総合なら、60点台でも失敗ではありません。ほかの教科で十分取り返せます。
千葉県独特の出題形式をチェック!
現行の国語の大問は、こんな並びです。
大問一 聞き取り検査
大問二 漢字(読み)
大問三 漢字(書き)
大問四 説明的文章読解
大問五 文学的文章読解
大問六 古典
大問七 条件付き作文
独特の出題形式です。
『千葉県の国語はなぜ高得点がとりにくいのか』でまとめたように、時間とのたたかいであり、焦りとのたたかいでもあります。
事前練習は不可欠。
学校の復習確認テストで体験できますが、それだけでは経験値として不足かもしれません。
塾に通っていない人は、外部模試などに挑戦するのがよいでしょう。
模試などで千葉県の出題形式に慣れよう
今年はあまりに難しすぎた
現高1の代の入試、県教委が発表した問題ごとの正答率を、グラフにまとめ直してみました。
※部分点ありの場合、1点でも得点できた受験生の割合をグラフ化
例;3点10%,2点20%,1点30% → 合計60%

正答率30~50%はオレンジ、30%を下回る難しい問題は赤系で表示しています。
オレンジ 6点
赤系 35点
……うん、赤が多すぎる。これじゃ上位層も総崩れになりますよ。
以前特集したときは、「オレンジ問題を得点できれば80点も夢じゃない」なんて書きましたが、今年は70点にも届きません。
オレンジと赤の比率、逆じゃありません?
県教委の中の人、難易度の調整に失敗しましたね。
とにかく得点しづらかった今年の国語。
それだけに、簡単な問題でミスしてしまった人が、ライバルに差をつけられてしまったことは想像に難く(かたく)ありません。
基礎問題をミスせず確実に得点すること。これが本当に大切な攻め方と言えます。
誰もが正答できる問題で、確実に得点しよう
カギは作文にあり!?
大問七の条件付き作文についてもグラフにしました。
コチラです。

意外ですよね。
8点以上稼げている人が結構いるんです。
合計34.2%、
全体の3分の1以上です。
作文はしっかり対策すれば、貴重な得点源になるかもしれませんよ。
条件付き作文を得点源にしよう
千葉県公立入試は基礎力重視で!
以上、2022公立入試、国語編でした。
公立上位校に合格するには、高い得点力が必要です。
しかし、それは、難しい問題がスラスラ解ける力、という意味ではありません。
必要なことは、
千葉県の出題形式への慣れ
高い基礎力
の2つです。
ここでの「高い基礎力」とは、誰もが正答できる問題で確実に得点できる力(=ディフェンス力)であり、そしてもう1つ、正答率の低い問題でも投げ出さずに考えることのできる力(=オフェンス力)でもあります。
公立上位校に合格するには、ディフェンス力もオフェンス力も、どちらも大事ですよ。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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