こんにちは、なまはげおじさんです。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日は受験生向けのお話。
隣県と比べて考える
公立高校入試は、全国それぞれシステムが異なります。
同じ南関東でも、東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で、だいぶ違うのをご存じですか。
東京都の場合
東京都では、すべての公立高校が同じ問題で入試を行うわけではありません。
都立上位10校では、国数英の3教科について、高校ごとにオリジナルの問題を作成し、受験生を選抜します。

通称;自校作成問題。
ズバリ応用問題で、とんでもなく難しいです。私立有名進学校とほぼ同レベルの出題、と表現すればその手強さが伝わるでしょうか。
基礎・基本をはるかに超えているため、学校の授業を理解しワークをやり込む程度では、とても歯がたちません。
進学塾に通うなど特別な対策が必須。
都立上位校を目指すなら、数学と英語については、夏休み中に教科書内容を終えるべきです。そして、2学期以降はさまざまな応用問題にふれていく必要があるでしょう。
埼玉県の場合
埼玉県も、上位校で「学校選択問題」という難しい入試を行います。
こちらは数学と英語のみ、実施校は東京都よりも多い22校です。
埼玉県の「学校選択問題」、数学がものすごく難しいんですよ。質(特に立体図形)と量の両方で殴ってくる感じ。
事前準備は必須ですが、学校の授業のペースではまず間に合わないでしょう。
都立上位校同様、埼玉県の上位校を目指すなら、数学と英語は夏休み中に教科書内容を終えないとまずいかもしれません。
神奈川県の場合
神奈川県は、倍率の発表方法も、採点システムも、合否判定も、受験生へのアフターフォローも実に独特。今日はこのあたりはスルーしますね。
ただし、入試の問題はシンプルです。
すべての高校で、同じ問題を使います。上位校だから応用問題を用意する、ということはやっていません。千葉県に近いシステムですね。
神奈川県の受験生は、教科書内容を夏のうちに終わらなければならない、ということはないでしょう。
千葉県の場合
千葉県も、神奈川感同様に、すべての高校で一律に同じ入試問題を使って合否を決定していました。
千葉県の受験生も、あわてて教科書内容を終える必要はなかったのです。
渋谷幕張など私立進学校が本命の人は除く
ただしこれは、現高2の代の入試までのお話。
現高1の入試から、流れが変わりました。
千葉県公立高校の頂点、県千葉です。
昨年7月、県教委は、入試2日めの「検査」内容を公表。
県千葉はこれまでの「作文」から「思考力を問う問題」に変更されました。
100点満点です。
「作文」は10点満点で、ほとんど合否に関係しなかった
もはや第6の教科ですよ。
「思考力を問う問題」が、合否に大きく影響したのは間違いありません。
1問10点とかですし。詳しくは、『ついにベールを脱いだ「思考力を問う問題」!』を御覧ください。
さて、今年の入試も「思考力を問う問題」が採用されるのでしょうか。
シナリオは3つ考えられます。
「思考力を問う問題」を……
A;採用する上位校が増える
B;県千葉のみ採用
C;どこも採用せず
どれになるんでしょう。
Bかなぁ。
Aの可能性もちょっとありそう。
どちらにせよ、「思考力を問う問題」対策のために教科書内容を早く終える必要はないでしょう。
東京都の「自校作成問題」や埼玉県の「学校選択問題」に比べれば、難易度はかなり抑えられていますから。
2学期期末テスト後からの対策で十分間に合います。
ただし、スピードがえげつないほど要求されるので、それが合う合わないの相性はありますが。
よって、流れは変わりつつありますが、千葉県の受験生は教科書内容の学習を夏までに終わらせる必要はありません。
あわてなくてOK。
渋谷幕張など私立進学校が本命の人は除く
以上、教科書内容の学習はいつまでに終えるべきか、というお話でした。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
この記事についてのコメント