【令和4年度最新版】データでみる千葉県公立入試

千葉県の高校入試
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なまはげおじさんです、こんにちは。

君津のさくら塾のブログへようこそ。

今日は、公立高校入試のお話です。  
 
 
 

全教科平均点下がる

現高1の代の千葉県公立入試のデータ、昨日県教委のサイトにアップされました。

今年もじっくりチェックしていきましょう。
 
 
 

各教科および5科計の平均点

こちらが公開された平均点についてのデータです。
 

 
国語が50点を割ってしまいました。

なぜ千葉県の国語は点を取りにくいのかについて以前このブログで特集しましたが、そろそろリライトする必要がありそうですね。がんばります笑
 

平均点が最も高いのは英語ですが、標準偏差(受験生の得点のちらばっているようす)が最も高いのも英語です。

英語では、平均点から離れたところにも、結構な数の受験生がいたということになります。

これも千葉県の入試の特徴と言えるでしょう。
 
 
 

平均点の推移

過去12年分5科計の推移です。
 

※令和2年度入試までは前期後期制
 

新制度2年目の5科計は 266.7点。高すぎず低すぎず、ほどよい数値ではないでしょうか。

次年度も、260~290 くらいになるものと考えています。
 
 
 

次は教科別に見ていきましょう。
 
 
 

まずは、毎年ほとんど平均点が変わらない教科から。
 

 
県教委の平均点のイメージは、各教科55点、5科計275点あたりじゃないかなと考えています。

高すぎると上位校の合否判定が大変になりますし、低すぎるとその逆になってしまいますから。

その意味で、この教科の平均点コントロールは素晴らしいの一言です笑
 
 
 

ほかの4教科はどうかといいますと……
 

 
年度ごとに平均点が大きく動くのが千葉県の入試の特徴でもあります。

平均点の推移だけを見て、教科ごとの傾向をうんぬんするのは、ちょっと難しいのです。
 

間違いのない事実として指摘できるのは、今年の入試はどの教科も平均点が下がった、ということくらいですね笑
 
 
 

各教科の傾向

公立入試における教科ごとの傾向をつかむには、得点分布に目を向けるのがオススメです。

県教委作成のグラフを見てみましょう。

※以下のグラフの「1%」「2%」という表現は、べて私が目分量で読み取ったものです。厳密さには欠けますがご了承ください。
 
 
 

まずは、国語。
 

 
90点台がほとんどいないことに注目してください。

県千葉千葉東などの最上位校の受験生の中でも、90点台がとれた人は数人だったんじゃないでしょうか。

入試本番で80点台がとれたら大成功、というのが千葉県の国語の傾向なんです。
 
 
 

数学も、90点台をとるのが難しい教科です。
 

 
ただし、国語よりは得点しやすく、80点以上が合計7%存在することがわかります。

県千葉・千葉東を目指すなら80点台を、木更津・幕張総合なら70点台を、本番でしっかりとりたいところです。
 
 
 

理科は高得点が狙えます。
 

 
80点以上とれたのは、全体の12%ほどになります。

上位校を目指すなら、本番で高得点を狙いたい教科といえます。
 
 
 

得点源にしたいのが社会。
 

 
しっかり準備をすれば得点しやすい教科であることは、このグラフが示しているとおり。

上位校受験生なら、本番で80点台はマスト、できれば90点台にのせたい教科です。
 
 
 

そしてみんな大好き英語。
 

 
千葉県の英語は得点しやすい出題です。

上位校の受験生の多くが90点台をとってきます。

ミスをするとライバルに差をつけられてしまうという意味では、ディフェンス勝負の教科とも言えるでしょう。
 
 
 

最後に5科計です。
 

 
模試や復習確認テストでいつも高得点を連発して、まさに無双状態なんて人でも、入試本番で450点以上とるのは至難の業(しなんのわざ)であることを知っておいてください。

グラフには「1%」と書き込みましたが、実際は 0.5%くらいなのかな。ゼロではないですよ、というような位置にグリッドがついてますからね。

県千葉千葉東なら、400~440点にギッシリ受験生が並んでいるイメージです。その中で、上から順に合格者を決めていく。

合否を決定するのは、わずか1点の差かもしれません。

合否判定をよりはっきりとさせるために、県千葉は「思考力を問う問題」を採用したのかな。
 
 
 

はい、まとめ。 

POINT 千葉県公立入試の傾向
●450点以上はめったにとれない
●国語は80点以上とれたら大成功
●上位校なら英語・理科・社会は90点台を目指そう

 
 
 
 
 
以上、千葉県公立入試のデータ特集でした。

それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

この記事についてのコメント

  1. 初めまして。

    いつも丁寧な記事や分析がとても勉強になり
    楽しく読ませて頂いております。

    昨年度、我が子が受験生でして、ネットで色々な情報を検索をするなかで、先生の記事がとてもわかりやすく大変参考になりました。また、高校入学後のその後の進路状況等、こちらも心構えとしてとても参考になりました。
    この場をお借りして御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました!

    先生のような塾の先生に目をかけて頂いているお子様達は幸せですね。次の受験に向けての準備はもう始まっていらっしゃる事と思いますが、皆様のご健闘をお祈りしております。
      市原の五井の学習塾激戦区に新しく出来るさくら塾さん(桜塾さん?)は、グループ校さんでしょうか?!

    さて、今回の入試の分析も興味深く拝見致しました。『一番差がつくのは恐らく国語』、受験前から言われていた事でしたがやはりそうでしたね。

    予想通りの倍率で挑戦した受験となりましたが、第一志望の学校に入学することが出来ました。
    知らず知らずのうちに、誉めることについてのハードルを上げてしまっていましたが、先生の記事を読んで、頑張ったのだなと…、改めて誉めてあげようと思いました… (得点開示469でした)

    次は中間考査!
    あまり気合いが入っているようには見えませんが(笑)、
    勉強だけでなく、広がった世界で人格も『陶冶』させ頑張ってもらいたいものです。

    ありがとうございました!

    • コメントありがとうございます。
       
      お子さんの第一志望校合格、おめでとうございます。
       
      ただしあくまでも高校入試は通過点。
      高校生活を充実させるだけでなく、次の目標に向かって全力で取り組めるといいですね。
       
      市原の塾についてはちょっとわからないです、ゴメンナサイ。
       
      469は素晴らしい!
      『陶冶』を織り込むコメントも素晴らしい笑
       
      あたたかいお言葉に感謝します!

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