なまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日は千葉県の中学生向けのお話。
コップの水は3分の1
どの高校を目指すにしろ、入試では『調査書』という書類が必要です。
そこには中学時代の学習のようすが、
学年別に、
教科ごとに、
記載されます。

こんな感じ。

これが『評定』、いわゆる内申点です。
27点~135点
国語
社会
数学
理科
音楽
美術
保健体育
技術・家庭科
外国語(=英語)
以上9教科についての5段階評定です。
通知表は、各学期ごとの『評定』なんですね。
年間を通じての『評定』が、全教科で最低の「1」だった場合は、
1×9=9
全教科で最高の「5」だった場合は、
5×9=45
となるので、最低9点、最高45点ということ。
入試の合否に使われるのは、1年生から3年生までの合計点。
最低27点、最高135点。
千葉県は3年分
『評定』を合否判定にどのように用いるかは、都道府県ごとに違いがあります。
すべての県が3年間の『評定』すべてをチェックするわけではありません。
神奈川県は1年生の『評定』を合否判定に用いませんし、東京都にいたっては1・2年生の『評定』を書く欄がないのです。
千葉県は?
上の画像にもありましたね。
千葉県は、3年間の『評定』すべてが合否判定の材料になります。
こんなイメージ。

3分の2はすでに決定済み
あなたが3年生なら、1・2年生の『評定』はすでに決定済み。今からどう頑張っても変更することはできません。

なんだか学習意欲を萎えさせてしまいそうで申し訳ないのですが、これは事実なんです。
例を出してイメージを膨らませてみましょうか。
スネ夫くんは1・2年生の頃、真剣に勉強しなかったので、先生方からの評価がイマイチでした。
1年 5教科すべて「4」
4教科すべて「3」
2年 5教科すべて「4」
4教科すべて「3」
2年間の『評定』の合計値は、64点です。
しずかちゃんは、先生方から高評価。
1年 5教科すべて「5」
4教科すべて「4」
2年 5教科すべて「5」
4教科すべて「4」
2年間の『評定』の合計値は、82点。
82-64=18
3年生に進級した時点で、2人には18点も差がついているのです。
この2人が同じ高校を受験した場合、スネ夫くんが当日のテストでしずかちゃんより18点上回ったとしても、合否判定では同点なんです。
言い換えると、スネ夫くんは18点のハンデを背負って受験しなければならないということです。
1・2年生の『評定』、すなわち中学生活の3分の2の『評定』がすでに決定済みであることについて、イメージすることができたでしょうか。
……あなたはスネ夫くんとしずかちゃん、どちらのタイプですか。
もしスネ夫くん派だとしたら、相当まずいことになっているという自覚を持ってください!
まだチャンスあり
1・2年生の『評定』は、すでに決定した過去の事実。
もう変更することはできません。
それでは、スネ夫くんの志望校進学の可能性は大ピンチのままなのでしょうか。
いえいえ、グラフをよく見てください。

まだ3年生の『評定』が残っているじゃないですか。
18点分を大逆転するのはさすがに無理ですが、「大ピンチ」を「ややピンチ」程度に改善することは十分可能です。
コップの水は、3分の1残っています。
もう3分の1しかないとあきらめるか、まだ3分の1もあると踏ん張れるか。
なんとかしたいと本気で決意したのなら、まだチャンスはありますよ。
あとはあなたの行動次第です。
以上、内申点のお話でした。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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