千葉県に再び緊急事態宣言と聞いて頭を抱えているなまはげおじさんです、こんにちは。
君津のさくら塾のブログへようこそ。
今日の記事は、県内の高校の進学実績について。
千葉県 「現役」進学実績ランキング!
昨年度も特集した、『千葉県 「現役」進学実績ランキング』、その今年度版をお届けします。
ずいぶん遅い時期の更新なのは、私が例の雑誌を買いそびれちゃったから。結局電子版を購入してデータを集めました。
『サンデー毎日 2021年6月20日号』には、東日本の進学校について特集が組まれています。難関大学・有名大学への「現役」での「進学者数」が一覧になっているのです。
※「現役」とは高校3年生を指します。高校卒業後、予備校に通ったり自宅で勉強するなどして再び大学受験に挑む受験生のことを「既卒生」「浪人生」などと呼びます。
※「合格者数」ではありません。実際に4月からその大学に通っている生徒の人数、すなわち「進学者数」の集計データです。
今回の特集記事に掲載されている、千葉県内の進学校はコチラ。
公立;稲毛/県柏/鎌ヶ谷/木更津/小金/佐倉/佐原/県千葉/市千葉/千葉西/千葉東/市立銚子/長生/成田国際/成東/東葛飾/県船橋/幕張総合/薬園台/八千代
私立;市川/国府台女子学院/志学館高等部/芝浦工大柏/渋谷幕張/昭和秀英/専大松戸/東邦大東邦/成田/日大習志野/日出学園/八千代松陰/麗澤
数校の入れ替わりがあり、公立20校・私立13校、計33校となりました。
今年も君津はありませんし、昨年掲載されていた市原中央の名がなくなったので、内房エリアからは木更津と志学館のみです(涙)。
今年のランキングも、 「進学率」 に注目して4つ作成しました。
進学率=進学者数÷卒業者数×100
例えば、卒業生が200人いる高校から、50人が国公立大に「現役」で進学できたとしたら、
50÷200×100
で、現役国公立大進学率は 25%となります。
それではご覧ください。
国公立大「現役」進学率ランキング
まずは、保護者のみなさまから大人気の国公立大から。
私大に比べると学費が抑えられるのが魅力ですよね(特に理系学部)。
高校入学から大学卒業までにかかる費用は、
・国公立大学
→ 平均 783.2万円
・私立大学文系
→ 平均 949.7万円
・私立大学理系
→ 平均1109.2万円
「国公立大に浪人することなく現役で進学してくれたら」と願う保護者は少なくないはず。
それではランキング1発め、
千葉県の進学校対抗、
「現役」での国公立大学進学率ベストテンはコチラ!

県船橋が連覇達成、
第4位までが昨年度と変わらず、
第5位に東葛飾が入りました。
さすがの上位校、安泰です。
注目は今年からエントリーされている市立銚子。
堂々のベストテンですが、実はこの学校、高校入試で3年連続の定員割れ(!)を起こしているんです。この春も割れちゃいました。
しかし、この大学進学実績ですよ、素晴らしいと思いませんか。
難関国立大「現役」進学率ランキング
2つめのデータは、国公立大の中でも、いわゆる難関と言われている大学について。
『サンデー毎日』は、以下の大学を「難関10国立大」としています。
東京大/京都大/北海道大/東北大/名古屋大/大阪大/九州大/東京工業大/一橋大/神戸大
『旧帝大+3』についてのベストテンです!

昨年度のトップ3は、渋谷幕張・県千葉・県船橋でした。県船橋、好調です。
御三家の一角、東葛飾は、このランキングでも上昇。公立校の躍進を感じさせます。
注目は木更津。
進学者数も進学率もまだ寂しいですが、それでもランクインは立派! OBのなまおじは大喜びであります。
国公立大には53名が「現役」で進学し、進学率16.5%は県内第12位。大健闘といって差し支えないでしょう。
先日顔を出してくれたさくらっ子OBによると、閉校期間にバリバリと自学に励むことができた木高生はガツンと成績を上げていたそうです。ふむふむ。
ちなみに、志学館の国公立大「現役」進学者数は12名、進学率は4%。
なお、昨年度も指摘しましたが、この『旧帝大+3』が最難関グループというわけではありません。
医学部医学科という理系最高峰もありますし、また最近では、海外大学に挑戦する人も増えています(特に渋谷幕張)。
このことは、頭の片隅に置いておいてください。
早慶上理「現役」進学率ランキング
3つめのデータは私立大学について、まずは早慶上理をチェックします。
早稲田大
慶應義塾大
上智大
東京理科大
私大の頂点、早慶上理のベストテンはコチラです!

昨年3位(72人)だった渋谷幕張が1位になりましたが、この学校の生徒の基礎学力を考えると、第1志望に合格できた、という人ばかりではないんでしょうね、きっと。
昨年の10位は36名でしたが、今年は50名です。全体的に早慶上理への「現役」進学者が増えているようです。
MARCH「現役」進学率ランキング
最後、4つめのデータはMARCHGです。
M 明治大
A 青山学院大
R 立教大
C 中央大
H 法政大
G 学習院大
関東の人気私大6校が、頭文字からMARCHGと呼ばれています。
ベストテンはコチラ!

市立稲毛、連覇達成。
小金も連続して2位。
学校のカラーが出ていていいと思います。
公立最上位校や私立進学校からMARCHGへ進学する人は、あまり多くありません。ですから、ランクインした学校は、都市部の2番手校が中心のようです。
都市部ではない木更津、MARCHGへは「現役」で合計39名、率にして12.1%が進学しています。県内第20位。
志学館は30名、10.1%、23位。
MARCHGへの現役進学を希望するのであれば、木更津でも志学館でもそこまで大きな差はないと言えるでしょう。
コロナ禍、公立校に軍配
今回扱ったデータは、去年、高校3年生だった学年を対象にしたものです。
みなさん、昨年のことを覚えていますか。
3ヶ月に及ぶ閉校期間を。
あれは本当に長かった。
私ね、コロナ禍での冬の入試は、全国的に私立校が圧倒的に有利になるだろうと思ってたんです。
理由は2つ。
「先取り学習」
ガンガン進めていた中高一貫校であれば、閉校措置の影響は小さく抑えられるだろうから。
「web授業」
ノウハウは、私立校の方があるだろうから。
しかしこの結果ですよ。
驚くことに、環境に恵まれているはずの私立校はさほど伸びず、公立校が躍進したのです。
コロナ禍の大学入試は、公立優勢。
これが全国的な傾向になっています。
現高1生の中には、コロナ対応を考慮して、あえて私立校を選択した人も多いと思います。今回の特集記事を見て、驚いているのではないでしょうか。
誰もが疑問に思うはず。
なぜ公立校の方が躍進できたのか。
ずっと考えているのですが、私に思いつくのは、
・部活動がなくなった
・行事がなくなった
・そもそも学校自体がなくなった
……ので、自学の時間を確保できたことが大きかったのではないか、ということくらいです。

それって私立校でも同じでは?
確かに私立校も条件は同じなんですが、

公立校の生徒は部活と行事に熱中しすぎ
なところがありますからね。
青春するのはいいんですけど、ちょっと時間とエネルギーを割きすぎ。
それが今回のコロナ騒動で、いい方向に転がったのではないか、そう私は見ています。
あなたはどう考えますか。
以上、県内進学校の「現役」進学実績の特集でした。
コロナ禍での大学入試も2年目、さてこの冬はどうなるでしょうか。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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