内房の民のみなさまに高校入試の知識をお届けしているなまはげおじさんです、こんにちは。
君津市のさくら塾のブログへようこそ。
今日は入試データものです。
総合点に占める学力検査の割合
千葉県公立入試は、現高1生が受験した代(=令和3年度入試)からシステムが大きく変わり、一発勝負になりました。
それに伴いどの高校も倍率が低下するなど大きく様変わりした一方、あまり変わらなかった部分もあります。
それは選抜方法です。
・学力検査 当日のテスト
・内申点
・調査書の加点
・学校設定検査 面接など
この4つの項目を公立高校ごとに得点化して、その総合点の高い順から合格になるわけです。
この「公立高校ごとに得点化」が実にバラバラで、それぞれの学校の個性が表れています。
令和3年度のデータを、総合点に占める学力検査の割合に注目して、まとめ直してみました。大きな画面でご覧ください。
上位校
内房エリア上位5校のデータがコチラ。
全県でもトップ校である県千葉・千葉東は、総合点に占める学力検査の割合がどちらも 86.6%もあります。音楽や美術などの先生とうまくいかなくて「内申点」がイマイチだったとしても、当日勝負で十分巻き返せるわけです。
調べてみると、大学進学実績が安定している学校ほど学力検査の割合が高いことがわかります。
お?
だったら君津は木更津より大学進学実績が上ってことなのかい、なんて思ったあなた。思い出してください。君津は(と幕総)は2段階選抜をやる学校でしたよね。
2段階めはこうなります。
君津は 70%ほどにまで下がるんです。ね、木更津より下になったでしょ。それにしても幕総の2段階目はひどいデータですぞ。授業についていけない生徒がチラホラいるとは聞いていましたが、59.9%じゃそうもなるでしょうなぁ。この後に掲載する別表とも比べてみてください。
第9学区
第9学区の学校を、学力検査の割合の高い学校から順に並べてみました。当日勝負でひっくり返せる可能性が高い順、そう考えることもできますね。
木更津東・京葉・袖ヶ浦が 70%前後で並んでいますが、よく見ると求める生徒に違いがあります。
木更津東と京葉は、「検査」の得点を控えめにして、その分を「加点」に回しています。つまり、中学校での頑張りをより高く評価しているわけです。真面目な生徒や頑張り屋の生徒が欲しいのでしょう。
袖ヶ浦は「加点」なしで「検査」に100点もふっています。この学校の設定した「検査」は、『文章による自己表現』『実技による自己表現』のどちらかを選択するものでした。実際は、部活動の優秀選手が有利になるものですね。この学校は部活動に力を入れていきたいんでしょう。
幕総・君津・袖ヶ浦などで部活動を継続したいと考えている中3生のみなさんは、早めに顧問の先生に相談しておくといいですよ。
ひょっとしたら、その高校での合同練習会や練習試合に連れて行ってもらえるかもしれませんから。
ただし、高校3年間、絶対に部活動をやめないのが前提になりますが。
以上、総合点に占める学力検査の割合についてのデータでした。
大学進学を強く意識している学校ほど当日勝負の色合いが濃く、そうでない学校では中学校の頑張りを高く評価する傾向があるようです。
どの学校を目指すにせよ、まずは「内申点」を1点でも高めるように頑張ることから、ですね。
それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
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