【2020】2学期期末テストの結果と雑感

さくら塾日記
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 さくら塾では今日から『作戦会議』集中ウイークです。ママンのみなさま、どうぞお手柔らかに。こんにちは、なまはげおじさんです。

 さくら塾のブログへようこそ。 

 今日は、2学期期末テストのまとめ記事をお送りします。
 
 
 

2学期期末テストをふり返って

 それでは、さくらっ子の結果と、雑感の2つに分けてお届けします。前半は画像多めです。
 
 
 

さくらっ子の結果

 
 
 全員が430点台以上でした。

 まあまあといったところでしょうか。

 なぜこれだけの成績がとれるのか、さくら塾の秘密を箇条書きにまとめると、

・生徒が少ないのでじっくり指導できるから
・努力型の生徒が集まっているから
・協力的な保護者に恵まれているから
・生徒が少ないから
・生徒が少
 
 

追記 学年1位出ました。
 
 
 

雑感

 それでは、2学期期末テストについて、感じたことをつらつらと書いていこうと思います。
 
 

出題範囲について

 twitterで全国の塾講師の先生方のつぶやきを観察していたのですが、この期末テストは昨年までと傾向が異なっていたところが多かったようです。

 つぶやきの多くが、出題範囲がとんでもなく広いことに集中していました。中3社会で教科書範囲が100ページを超えるなんてザラで、中2数学の出題範囲が「入学してから学んだことすべて」というところもあり、大いに驚かされました。そんなんどうやって勉強すればいいんじゃ。

 さて、さくらっ子が通っている中学校はどうだったかといいますと、おおむね昨年度までと変わらない、いわば適正な範囲でした。詳しくは、以前特集した記事をお読みください。
 

 
 4月・5月にまったく授業ができなかったのに、昨年度までとほぼ変わらない出題範囲だったのです。ここまで持ってくるのは本当に大変だったはず。各中学校の先生方のご尽力に頭が下がります。
 
 
 

出題内容について

 さて、出題内容についてはちょっと言いたいことがあります。
 

 そもそも定期テストは、評価するため(=チェックするため)にあります。

 指導者は「教えたことがどれだけ身についているか」をチェックし、それを通じて自分の指導法をふり返るのです。より良い指導にするために。

 生徒は「学んだことがどれだけ身についているか」をセルフチェックし、それを通じて自分の学習スタイルをふり返ります。自学力の向上を目指して。
 

 ですから、定期テストの問題は、そのことがらが身についているかそうでないのかが明確に判断できるものでなければなりません
 

 何の話をしているのかと言いますとですね、大問の(1)を間違えてしまうと自動的に(2)(3)が ✖ になるような、そんなドミノ倒し的な問題は出題すべきではない、そう訴えているのです。
 

 実際の例をここに挙げるわけにはいかないので、ドミノ倒し的な問題を作ってみました。
 

問.下図のA・Bについて、次の各問いに答えなさい。
(1)それぞれ何という名前の料理ですか。
(2)それぞれどこの国の料理ですか。
(3)それぞれの国の料理の特徴を簡潔に答えなさい。

 
 うん、ひどい問題ですね(笑)。何の教科だろう……第二家庭科か、もしくはローカルグルメ科かな? ちなみに正解は、

(1)A ガパオライス B ルーローハン
(2)A タイ B 台湾
(3)A だいたい辛い B だいたい甘い

 となります。

 この問題、ガパオライス=タイ、ルーロ-ハン=台湾と知っていても、(1)を間違えてしまうと、

(1)A ルーローハン B ガパオライス
(2)A 台湾 B タイ

 ……と、自動的に(2)まで逆に答えることになってしまうのです。これがドミノ倒し的な問題です、ひどいと思いませんか?

 本当は(2)も(3)についても理解しているし正答できるけれど、(1)をミスしてしまったばっかりに機械的に ✖ になってしまう。これでは(2)(3)について適切な評価ができないのです。ドミノ倒し的な出題は、はっきり言って悪問です。
 

 私なら、次のように出題します。

問.次の各問いに答えなさい。
(1)下図のA・B・Cのうち、( ア;ガパオライス / イ;ルーローハン )にあてはまるのはどれか、それぞれ答えなさい。
(2)アとイはそれぞれどこの国の料理ですか。
(3)アとイ、それぞれの国の料理の特徴を簡潔に答えなさい。

 答えは、

(1)ア A イ B
(2)ア タイ イ 台湾
(3)ア だいたい辛い イ だいたい甘い

 この出題であれば、ガパオライスがタイ料理であること・ルーローハンが台湾料理であることを知っているか、適切に評価することができます。
 
 

 出題の形式について、もう少し練っていただきたいなぁというのが正直な感想です。
 
 
 

採点について

 この話題はもめる原因になりがちなので控えめに。

 保護者のみなさま、お子さんの答案用紙と問題用紙を突き合わせて、じっくり見たりしますよね?どういうミスをしているのかな、って。そのときに、
 

なんで ✖ なの???

 
 なんて思うときはありませんか?

 私ね、これしょっちゅうあるんです。え、採点基準おかしくないかって。逆もあります。なんでマルになってんだろうって(笑)。
 

 今回気になったのは、漢字の誤りです。誤字ですね。

 テストなんだから誤字はすべて ✖ だ、という方もいるかもしれませんが、私はそうは思わないんです。✖ にされてしまうことを恐れて、知っている漢字でもあえて平仮名で書こうとするような生徒を大量生産することになりはしないか、そう懸念するのです。実際、この地域の中学生の多くが、漢字を避けてやたらに平仮名に頼っているのをご存じでしょうか。作文を書かせてみるとよくわかりますよ、まるで小学生のようですから。

 教科書に掲載されている用語であればわかります、正しく漢字で書けなければ問答無用で ✖ 。それには賛成です。

 しかし、そうではない漢字については、間違って書いてしまっても 減点1 程度で済ませるようにはできないものでしょうか。国語科以外であれば、「正しく漢字で表現できるか」を指導目標にしていたわけではないと思うんです。
 

 採点基準はその単元の指導目標に沿ったものにすべき、私はそう考えます。
 
 
 
 
 

 以上、期末テストをふり返ってのまとめでした。

 それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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