臨時休校、広がる学力格差

なまはげコラム

 
 
 
 天気がひどいものにならないように祈っているなまはげおじさんです、こんにちは。さくら塾のブログへようこそ。
 
 
 

臨時休校、広がる学力格差

 学校が臨時休校になって7週目。当初の予定通りに5月7日(木)から新学期が始まればよいのですが、どうにも見通しが立ちません。このままいくと、子どもたちは長い間学校教育を受けられないまま過ごすことになってしまいそうです。
 
 
 

長引く休校期間

 もしも、ですよ。

 もしも休校期間が延長されたら。

 もともと家庭学習の習慣がない(=学校でしか勉強しない)タイプだと、すでに7週に渡ってろくに机に向かわないまま過ごしているわけです。その状態がさらに延長されるなんて、悪夢そのものでしょう。

 今の小中高生は、おそらく「戦後もっとも基礎学力の低い年代」になることでしょう。「ゆとり世代」なんて言葉がありましたが、さしずめ「コロナ世代」と揶揄されることになりかねません。

 それはいけません。

 未来の日本を、そして世界を支えるのは、今の小中学生たちです。公教育を受けられない状態が続く今の状態を何とかせねばなりません。
 
 
 

休校期間も授業を!

 そこで、横浜市が動き出しました。こちらのニュース、ご覧になりましたか?
 

 
 
 このニュースについて、私なりに背景を説明しますね。

 香港や台湾では、早い段階から休校措置を取り、オンライン授業に切り替えました。塾がじゃないですよ。公立の小中学校が、です。イギリスやフランスでも同じスタイルをとり、stay home 作戦に入りました。

 ただ、しばらく時間がたってから、香港やフランスの先生方は、一部の生徒がオンライン授業に参加していないことに気づきました。オンライン授業をやっていることは知っている、クラスメイトがみんな参加していることもわかってる、自分も参加したい、でも参加できない・・・そういう境遇の生徒がいたのです。

 オンライン授業に参加するには、3つのハードルを越える必要があります。まず、スマホ・タブレット・パソコンなどのデジタル機器を子どもが持っているかまたは家族のものを利用できること。次に、安定した回線に接続できること。そして、google classroom なり classi なりに接続できる知識や不測の事態に対応できるスキルがあること。どれも大したことがないように思えるあなたは、実は結構恵まれているのかもしれませんよ。それほど低いハードルではないのです。事実、順調に学びを進めている子どももいれば、疎外感を味わっている子どももいるのですから。

 このままweb授業だけで学習を進めていくと、公立校の生徒間で、思わぬ学力格差が生まれてしまいかねない。フランスはオンライン授業だけで進めるのをやめて、5月11日(月)から公立小中学校を再開させることにしたそうです。新型コロナウイルスの流行がまったく治まっていないのでおそらく延期することになるでしょうが、それだけフランス政府にも学力格差について焦りがあるということなのでしょう。
 

 そこで横浜市のニュースですよ。オンライン授業では学習に参加できない子どもがいる、そうした事情を考慮したのでしょう、横浜市はなんとTV局のサブチャンネルで授業動画を放送するそうなのです。そうか、TVだったら3つのハードルのすべてをクリアできますもんね。「ICTだけに頼りきるのではなく、既存のメディアを使えばいけるんじゃないか」。画期的なアイディアですよねぇ、ちょっと私には思いつきません。すごいぞ横浜市!

 君津市だとどうだろうなぁ・・・市教委が企画して各校のベテランの先生方に授業動画を撮影してもらったとしても、TV局がないので放送できないよなぁ。千葉テレビかな。千葉テレビ、なまはげハウスでは映らないんですよねぇ(笑)。うーん、横浜市がうらやましい。
 
 
 

休校期間に広がる学力格差

 先ほど、学力格差ということばを出しましたが、これは今年のキーワードになる予感がします。

 まず、以前から問題になっている、経済格差との関係。経済的に恵まれている家庭の子どもは、より良い学習環境の下で過ごせるためか、最終学歴が高くなりやすく、生涯年収も高いものになる・・・これは日本だけでなく、世界中どこも似た傾向があります。経済格差と学力格差は、相関が非常に強いのです。私はこれを何とかひっくり返してやりたいのですよ。都会の中高一貫校に通う子どもたちに負けないだけの基礎学力を身につけさせてあげたい!
 

 それだけではありません。コロナ禍で初めて表面化した格差もあるのです。

 東京の某私立中高一貫校では、この休校期間でも、月曜は7コマ、火曜から金曜までは6コマを、オンライン授業でしっかり授業を行っているそうです。普段からオンライン化が進んでいる(=3つのハードルをクリアできている)ため、生徒に特に混乱はないとのこと。時間割表を見せていただいたのですが、いわゆる5教科だけでなく、体育などもありました。いやぁビックリ。コロナ禍なんて関係なく、着々と学びを進めているわけです。木更津総合・拓大紅陵・志学館・翔凛など地元私立高校もオンライン授業をやっているのかな。

 全国で唯一感染者の出ていない岩手県は、休校措置をとることなく、例年通りの4月の授業を行っています。新しい教室で、新しい先生や友だちと、新しい教科書を広げて、新学年の単元を学んでいるのです。あぁ、これは心底うらやましい。

 一方、他県では、いまだに教科書の受け取りも済んでいないところもあるようです。保護者に取りに来てもらうようお願いしても、難色を示されているのだとか。「外出自粛をお願いされているのに、『3つの密』を守ることが難しい学校に取りに来いとは何事か」、うーむ、そうかぁ、そうだよなぁ、でもなぁ・・・。こういう地方もあることを考えると、君津市の小中学生は、横浜市ほどではないにしろ、まだ恵まれた環境なのかもしれませんね。 

 新年度の学習をバリバリと進めている子どももいれば、いまだに教科書を手にしていない子どももいる。これでは学力の格差が開いて当然です。いわば子どものおかれた環境による学力格差小学校のときに学級崩壊を経験した子どもは、中学生になってから学習成績が不安定になりがちであることをご存知でしょうか。これも環境による格差のひとつです。経済的なものはいかんともしがたいですが、環境による格差はなんとかしてあげたいですなぁ・・・。
 
 
 

保護者のみなさまへ

 この長引く休校期間によって、「戦後もっとも基礎学力の低い年代」というだけでなく、「戦後もっとも学力格差の開いた世代」になってしまうのではないか。この問題は、まさに現在進行形。一日を過ごすだけで少しずつ学力の差が開いていってしまいます。

 今日偶然このブログをご覧になった小中学生の保護者の方へ、この混乱状況からお子さんを救い出すためのいくつかのヒントをご紹介します。

 まず、このままだと我が子の将来がまずいことになるかもという危機感を持ってください。おそらく夏まで続くであろうこの学力に関する混乱は、お子さんの進路に決定的なものになる可能性があります。

 次に、起床時間と就寝時間を固定させましょう。生活リズムを整えることを最優先させるのです。できれば3食とるようにもさせたいですね。

 そして、机に向かう習慣を身につけさせることに力を注ぎましょう。初めは30分、1時間といった短い時間でもOKです。勉強ゼロのままの生活を続けてはなりません。

 そうそう、子どもの勉強に関わりすぎないようにするのもコツですね。これまでのアドバイスに矛盾するようですが、子どももそして保護者も、無自覚にストレスを抱えて自粛生活を送っています。今はあまり深く関わっても、おそらくケンカになるだけ。

 できれば、子ども自身に頑張らないとマズいことに気づかせて、自主的に机に向かっている姿を保護者が褒めてあげられたらいいですね。保護者が褒める→子どもうれしい→子ども勉強する→保護者が褒める→子どもうれしい→・・・きっと好循環に繋がりますよ。
 

★さくらっ子の保護者のみなさまへ
 もし何かご心配なことがありましたら、いつものように、LINEやメールをお寄せくださいね。なまはげおじさんといっしょに悩んでいっしょに考えていきましょう!

 
 
 
 
 

 以上、臨時休校期間に学力格差が広がっているというお話でした。

 それでは今日はこのあたりで失礼します。どうぞ健やかな一日をお過ごしください。
 
 
 

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